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北国の遊び方 ~北海道の釣りブログ~

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2019.11.29
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カテゴリ:小ネタ
​※今回は私の感情的な部分もあり少し文章が多いです。ちょっとキレ気味なコメント、長文・個人的な主観のブログが苦手な方はお戻り下さいませ。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​


今年も客観的な報道があったように思えます。
そんな釣り業界ですが、何度かザワつく瞬間がありましたね。

今年北海道の釣り業界が、ザワついた2つの報道。​​

​何故マスコミの報道でザワつくのかと言うと、ポイント公開、一方的な視点からの報道、モラル・法・規制などの報道等、この釣り業界をネタにして取り上げると言うのは非常に難しい・・・・。

詳しい事情を知らない記者が、ちょっと取材したぐらいでは語りきれないほど複雑で、過去何年にもわたり様々な経緯がある、そんな難しい業界だからかと思います。



私が選ぶ今年一番ザワ付いたのが某新聞社の積丹のマグロ報道。

内容はクロマグロの採捕には規制があり、漁師には漁獲制限があるにも関わらず、規制が無い釣り人がマグロを目当てに積丹に殺到していると言う記事だ。

その中には漁師の方が「納得できない」、「遊漁者がマグロの群れにキャスティングしていたのを見たと」言うコメントも書かれていた。

漁師の気持ちはわかるけど、何も悪い事してないのにそんな書き方ある?って思ってしまったのが最初の印象。

その書き方と言うのは、実際に読んだ人は感じたかと思いますが、明らかに釣り人や遊漁船が悪いような書きっぷりでした。


その時、北海道が公表していたものはどういった内容だったのかと言うと、当初

出典:北海道ホームページ​

↑↑こんな内容が↓↓に変わりました。

出典:北海道ホームページ

まずは、太平洋のクロマグロの資源管理を説明した上で、遊漁者・遊漁船業者に小型のクロマグロについて、再放流にご協力をお願いします。と言った内容となっていた。


​小型のマグロが採捕できないと言う文面が無くなっていました。​


おそらく何を言いたいのかと言うと、今は地域によってはマグロを狙った釣りは良いのだが、釣りOKとは役人と言う立場から、漁業者の事・TACの事を考えると大っぴらに言えない、一応みなさんにはリリースしてねとお願いしました」と言う事。
漁業者から疑問の声が上がった時に、こんな説明を遊漁者していると言い訳を作っている形となっている。
とりあえず、「都道府県レベルの役人のできる範囲の配慮はしている。」と言った内容と感じました。


では、今年、石狩振興局及び後志総合振興局管内沖合海域ではどれぐらいのクロマグロの割り当てがあったかと言うと、令和元年5月31日公表、定置網漁業を除く採捕で30kg以下の小型魚が0.1トン、大型魚が1トンだ。

そして、定置網漁業による採捕では小型が0.4トン、大型で2.3トンと言う状況でした。


合わせると小型で0.5トン、大型で2.4トン。
仮に小型を一匹20キロとすると25匹。大型を50キロとすると48匹。となります。


こちらクリックで北海道の公表のHPに飛びます
↓↓↓
北海道の海洋生物資源の保存及び管理に関する計画第1の別に定める「くろまぐろ」について


たったこれだけ。
しかし、この量が多いか少ないかと言われると北海道では、わりと平均的な数字。

それでも消して多くは無い数字でした。

今年積丹沖に出るとそれなりにマグロを見かけましたから、積丹の漁師が納得できないと言う気持ちもこれを見るとわかります。


ではどこが一番多いかと言うと、ぶっちぎりで渡島総合振興局管内沖合海域。

このエリアでは11月14日公表の変更値で定置網漁業を除く採捕では、小型が39.324トン、大型が108.194トン。
定置網漁業による採捕では小型が31.076トン、大型で70.606トンと他の海域と比較にならないぐらいの多い数字になっている。

合わせると小型が70.4トン、大型が178.8トン。
仮に小型を20キロとすると3520匹、大型を50キロとすると3576匹となります。

想像すると、どんだけの多い数なんだと思ってしまうところはあるが、元から沢山獲っているエリアでしたし、ブランドもあるエリアです。

しかし、このエリアではこんなに沢山割り当てがあるように感じるかもしれないが、実際何人もいる漁師が、自分の命を懸けての仕事で燃料代、船代、様々な機器の投資、天候が悪く沖に出られない日、出ても獲れない日を考慮すると、この漁獲量の中で生活するとなると厳しいでしょう。​​​​​

なので、漁師にとってはこのエリアでも厳しい状況と言えると言って良いかもしれません。


そもそも全国でクロマグロの規制ってどうなってるんでしょうか??
↓↓↓
都道府県別海域別の管理状況一覧【第5管理期間(2019.4.1~2020.3.31)】(PDF : 88KB)


出典:水産庁ホームページ


こちらのデータは10月1日のデータですが、全国的に殆どのエリアで制限がない状況です。

北海道はC。
オホーツクや根室、日高などでは採捕停止命令が出されていましたが、日本海側での採捕は許可されている状況でした。
そして北海道の目の前にある、あの青森にいたっては無しの状況です。

厳格に漁獲を調整しているエリアもあれば無いエリアもあるんです。
(※獲ったもん勝ち、獲り得が無いように調整はあり)

先に書いたように、積丹ではもともと大した量のマグロを採捕して良い訳ではなかったのですが、そこに今年に入って珍しくドンと小型のマグロが一斉に回遊してきたわけです。

そして、マグロを狙う釣り人が多くなり、曖昧なお願い・釣り自粛を呼びかけたところに​目を付けたマスコミが、あたかもルール内で楽しんでいた釣り人に対して、後ろ指を指すような書きっぷりで記事にしてしまったことでザワついてしまったのです。



自粛のお願いはあったがルール内で楽しんでる人達を、そんな書きっぷりで表現したことに私は疑問を覚えてしまいました。

一人の釣り人として、そんな曖昧なこといちいち言ったら、絶滅危惧ⅠB類のイトウ釣りなんてものはできないし、ニジマスや、ブラウンのキャッチアンドリリースなんて、外来種を釣っては殺さずにまた川に帰す釣りですし、北海道では馴染みの無い特定外来生物のバス釣りはどうなるんだ?と。
でも、そんな中でルールを守りならがら釣りを楽しむ人が多い状況だから、秩序が守られているんでしょ。

ケンカ腰に言ってしまうと、そんな事言ってくれるなら、漁獲量が減りまくってるって散々お宅の会社で報道しているサケの事情において、アナタたちの会社が出版している釣り系新聞でポイントさらしまくったあげく、釣り場は混むわ、あちこち路駐しまくってゴミ捨てる人増えるわ、乱獲しまくってる人達増えてるよ。それ、責任とらないと。で、それ取材してよ。

と、思ってしまいます。


積丹で船釣りする多くの方はこう言っていました。

「積丹のマグロ釣りってグレーでしょ。」って。

でも、全然グレーじゃないんです。釣って良いのです。ホワイトなんです。
ただ、こんな経緯があるから、あなたの善意で、できるだけリリースに協力しましょうね。って話なんです。
​漁業者と違って、釣り人の裁量に任されているレベルの話なんです。


もっとも、マグロ釣りなんてものは、何日も何回も何十万も高い船代を払って釣れないのは当たり前。マグロの姿を見れただけでもラッキー。道具はそろえると十数万。それを飲んだ上で、覚悟して沖に出る人は釣り人の中でもごく僅か。
一人大きいのかけてしまうと、それだけで他の人が30分、1時間竿を持てない時間なんてザラなんです。

食べる事なんて言うのは二の次、三の次。

「マグロと純粋にファイトしたい」って言う方が殆どかと思います。

他の海釣り感覚の釣りとは全く違う釣りなんです。

それを大した釣りのことを知らない記者が、今沖に沢山いるから毎日ウン十匹も釣ってるんでしょ?的な感覚で書いているような内容。

じゃぁその記者が、港に足を運んで、沖からマグロを釣って帰ってきた人に話かけて取材したかと言うとそんなことまでは書いていませんでした。
電話越しに色んな人に取材してみたらこんなこと言ってたぐらいの記事です。

そこのマスコミは大した取材も調査もしないで記事にするから、過去に立ち入り禁止エリアでタモでサケがすくえる様子が風物詩などと意味不明な記事を書いて、その挙げ句、定められていないサイズのタモでサケ追っかけまわすような、知らずに密漁人間が増えるような最低の事態になるんだよと感じてしまったところはあります。


​根本的に、「今年の北海道において、マグロの採捕を禁止できる権限がある人達が、そのエリアで禁止にしなかった、その理由」そこまでしっかり取材してから、それと照らし合わせ報道すべきだったと思っています。​

そこを明確にしてから本題に入らないと、リリース、自粛のお願いはしているのに釣り人ったらなんの配慮も無い。って一方的なものになります。

そして、自分も船に乗って沖に出て、自分で見た本当の状況を取材すべきだったと思っています。


もっと細かいこと言うと、何でマグロがそんなに減ったの?って話なんです。

そんなの漁師が獲りまくったからに決まってるんですけど、じゃぁなんで漁師がそんなに獲るの?って言うと高い金払っても食べる消費者がいるからですよね。そりゃ、漁師も生活があるから博打的な要素があるにもかかわらず獲るに決まってるじゃないですか。

更に近年、海外でもクロマグロの需要が高まり併せて資源が枯渇したってこともあるかと思います。
ぶっちゃけ民間の人間レベルだと誰も悪くないんです。

ちゃんとした決まり事が機能し始めたのはここ最近のことなんです。

要するに、今までそんな経緯があったにも関わらず、こんな状況なのに釣り人が積丹に大量に押し寄せマグロ狙って釣りしてる、あたかも空気読めない釣り人が多数湧いてきた、なんて雰囲気の記事を書くからおかしいことになる訳です。


とてもとばっちりを食ったような記事でした。



と、色々と書きたいことはまだまだありますが、話がこの倍ぐらいになりそうなのでやめますがけど、平成31年ぐらいまでの見通しなんてものは、去年の三月ぐらいから公表されていた訳です。

水産庁が公表している詳しい取り組み・経緯など知りたい方はこちらから見て下さい。
↓↓↓
太平洋クロマグロの資源管理についてー水産庁



また、とあるマスコミではラグビーワールドカップで盛り上がっている中、サケ釣りシーズンに砂浜にズラっとならんだロッドを珍しい景色だとかで全国放送で流してしまった。

別にそれ自体は悪いことではないのだが、その竿を置いて、釣れないから帰ってまた明日来るなんてところまでTVに流してしまった。しかも、すでに一ケ月ぐらいそこに滞在しているってところまでだ。

場所取り問題が昔から問題視されている状況で、あんなTVを見たら、これから釣りを始めたいと思っていた人達が当たり前だと思って同じことするのでは?と、とても不安になった映像でした。

ただ、こんな事している方は全道に腐るほどいます。でも、普通に考えて一ケ月、海で道具放置して場所取りして竿並べてる映像なんて全国放送で流しちゃダメでしょ!
都合の良い時間に来て、釣れなくなったら帰って、竿置きっぱなしで場所取りして、他の人がその場所で1ケ月も釣れない状況をテレビがあたかも珍しいなんて報道するなんてありえない。

って思ってしまいました。


マスコミは良いことも悪いことも報道してくれますが、大した取材もしていないのに上っ面だけの話題性のありそうな報道も多いので、もう少し深いところまで見ていただきたいものです。


​まとめ​

私にしては珍しく辛口でしたが、私は漁業関係者の血筋ですし、現に今も漁業で生活している身内がいます。だから、漁業で営む人達の気持ちも痛いほど十分にわかります。
しかし、マグロの報道については矛先を向ける相手を完璧に誤っていたと思いました。

向けるのは釣り人では無くルールを作った人達であったと。

本当に無責任な報道だけは勘弁して欲しい。

個人的に曖昧なお願いをされるぐらいだったら、「釣ってしまったら必ず再放流して下さい」の一点張りでも良かった気もします。
2年魚程度、20キロ程度の小型魚であれば、ちゃんとしたマグロタックル使ったら5分もあれば決着付きます。釣りあげた時にまだまだ元気に生きています。しっかり対策すればリリース率は上がると思います。

これからも、様々な報道があると思いますが、立ち入り禁止のところに釣り人が殺到している、ゴミや騒音で近隣住民が迷惑している、などの報道だけはされないように釣り人としてマナーを守りたいものです。

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Last updated  2019.12.01 14:50:55



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