ワキガ手術の種類は保険が適用される手術と、
そうでない手術の2通りあります。
さらに施術の方法によっていくつかの種類にわけられるので、
ワキガ手術を受ける場合は、
カウンセリングの際にお医者さんとよく相談して決めることになります。
取り扱っている手術の種類はクリニックによって異なりますが、
今回はワキガ手術の中でも特にポピュラーなものをいくつか紹介します。
まず健康保険が適用されるワキガ手術には、
「切除法」と「剪除法」の2種類があります。
切除法は一番歴史のある手術法で、
脇毛がある部分に沿って皮膚を紡錘型(両端が細い円柱型)に切り取り、
アポクリン汗腺やエクリン汗腺、皮脂腺、毛根をまとめて取り除きます。
ワキガの根本原因を除去できるので効き目は高いですが、
メスを入れる範囲が大きいので傷跡が残りやすい傾向にあります。
一方の剪除法は、
脇のしわに合わせて4~5cmほどの切り込みをいくつか入れ、
間の皮膚をひっくり返してアポクリン汗腺を目視で切り取っていく方法です。
大幅な切除を行わないので、
切除法に比べると縫合の時のつっぱり感や
引きつれ感が少ないのがメリットですが、
やはり切った部分の傷跡はいくつか残ってしまいます。
また、皮膚ごと皮下組織をまとめて取り除く切除法と比べると、
アポクリン汗腺をひとつずつ取り除く剪除法はとても時間がかかるので、
身体への負担も大きくなります。
このように、健康保険適用の施術は
どちらを選んでも傷跡が目立ってしまうのがネックです。
そのため、傷跡を残したくない方は、
美容外科などで行われている見た目の仕上がりを重視した
自由診療のワキガ手術がおすすめです。
たとえば皮下組織掻爬法(ひかそしきそうはほう)は、
脇の下に数センチくらいの切り込みを入れ、
そこからキューレットと呼ばれるスプーンに似た医療器具を差し込んでアポクリン汗腺をかきだします。
数センチしかメスを入れないので傷跡がほとんど目立たず、
ノースリーブや水着も堂々と着られるところがうれしいポイントです。
ただ、手探りで汗腺をかき出すには高度な技術が必要なので、
腕のいいドクターがいるクリニックを見つけることが大切です(どの手術もそうですが本当に当たり外れが多いです)。
こうした皮下組織掻爬法のデメリットを解消するために生み出されたのがイナバ式です。
皮下組織掻爬法で使用するキューレットの代わりに、
ハサミのような形をした特殊な医療器具を使用します。
刃と一緒にローラーがついていて、
皮膚をローラー部分で押さえ込みながら、
刃の部分で汗腺をそぎ取っていきます。
いちいち力加減を調整しなくていいので、
皮下組織掻爬法に比べると正確性がぐんとアップしているのが特徴です。
ただ、医療器具の使用範囲には限度があるので、
広範囲にわたって皮膚を薄く削り取らなければいけません。
そのため、施術後に黒ずみが起こりやすいのがデメリットです。
傷跡や黒ずみが気になる場合は、脇の下に小さな穴を開け、
カニューレと呼ばれる器具を差し込んで汗腺を取り除く吸引法という手術もあります。
皮膚を切開しないので傷跡が目立ちにくいところがメリットですが、
しっかり根付いたアポクリン汗腺は吸引しきれないので、
人によっては治療の効果が十分に出ないことがあります。
切開も穴を開けるのも抵抗があるという方には、
レーザーや電磁波を照射して施術する手段もあります。
1つは、ヤグレーザーと呼ばれる特殊なレーザーを照射して汗腺類を焼き切る方法です。
皮膚を切開しないので傷跡は残りませんが、
即効性に乏しく、効果を実感するためには複数回手術しなければいけないのが難点です。
そしてもう1つはミラドライと呼ばれる方法で、
電磁波エネルギーを照射し、汗腺類の機能を低下させます。
一度機能が失われた汗腺は二度と復活しないので、
切開なしでも手術と同じくらいの効果を期待できるのが特徴です。
以上、ワキガ手術の主な種類をいくつか紹介しましたが、いかがでしたか?
ワキガ手術とひと言にいっても、いろいろな種類があることがわかりますね。
わたしもワキガの手術を受けたくてあれこれ調べた時、
思った以上にたくさん種類があって驚きました。
今の時代はさらに種類が増えて、
傷跡を目立たなくする方法も選べるようになってきたので、
以前より身体への負担も軽減されてきています。
ただ、それぞれの手術にメリットとデメリットがあるので、
手術を受ける時はお医者さんとしっかり相談してから、
慎重に選ぶことが何より大切になってきます。
また、医師に関する情報をしっかり調査することが、
何より重要なことだと個人的には感じています。
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