たとえ皆がしている当たり前の行動をしていたとしても、
そうしている理由は皆同じとは限りません。
たとえば、”牛乳を飲む”という当たり前にある行為。
あなたは牛乳をよく飲むでしょうか?
よく飲んでいるなら、どうして飲みたくなるのでしょう?
身体を大きくするのにいいと聞いたから?
栄養を摂るため?
味が好きだから?
今から80年前、アメリカで一番牛乳を飲んでいたのは、
成長期の子供ではなく、兵士でした。
それも、戦場に赴いて胃腸の調子を悪くした兵士。
不思議に思った心理学者が、
なぜ牛乳を欲しがるのかを深い部分にまで探っていったのです。
そこから判明した理由は、”家族のぬくもり”でした。
戦場に行けば、ただでさえ大きなストレスにさらされます。
そこに病気が加われば、さらに精神的に追い詰められ、
心細くなるでしょう。
そんなときに思い出されるのは、家族との思い出。
ハリウッド映画でよく出てくる朝の光景といえば、
シリアルと牛乳でしょう。
つまり、病気になった兵士は、
牛乳そのものを欲しがっていたのではなく、
平和に暮らせていたころの家族との思い出を求めていたのです。
牛乳を飲めば病気が治るといった理由ではなく、
大きすぎるストレス緩和のために牛乳が飲みたくなったのです。
これは兵士が意識していたことではありません。
意識としては、急に牛乳が飲みたくなった程度です。
そこからなぜ飲みたくなったのかを深堀していきついた理由です。
このようにある出来事がきっかけで、
無意識に求めていることがあなたにもあるかもしれません。
あなたが自分をもっと良く知るために、
例えば集めているものを思い返してみてください。
なぜ、それを集めているのか?
かわいいから、格好いいからの奥にある理由を自分に聞いていけば、
あなたが奥底で本当に求めているものがわかるかもしれません。
それが今は手に入らないから、代用品として集めているのかもしれません。
理由が見えてきたら、
代用品ではなく現実になるように考えてみてはどうでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。