歪んだ心理空間における精神的被害

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

相手の心を傷つけることによって、他人を打ち負かそうとする人

 女性からCDを買い、目の前で踏み潰した男性というのが、話題になっていました。

 

 路上ライブをしていた女性からCDを購入し、目の前で踏み潰すという動画をツイッターに投稿した男性が22日放送のTBS系「ビビット」(月~金曜・前8時)にVTR出演し、インタビューに答えた。

 動画では男性がCDを1枚購入し、お礼を言う女性の目の前でCDを投げ捨て、そのまま踏み割るというもの。動画の最後には撮影者の笑い声が入っていた。ネット上では「本当に最低」など炎上騒ぎとなっている。

 CDを目の前で踏み潰された女性は「腹が立つというより何が起きたのか分からなかった」と当時を振り返り、帰宅する途中に「泣きながらスタッフさんに電話しました。悔しかったので…」と心境を明かした。

 一方、インタビューを受けた男性は炎上騒動について「話が膨らみすぎた。動画を公開するにあたって予想はできていた」と想定の範囲だとした。女性については「テレビにも出て名前も出して、言い方は良くないですけど悲劇のヒロインというか。最終的には自分の所に還元されている」と語った。

 動画を撮影した動機については「路上ライブを許可なしでやっている方をやめさせたい。撲滅というと過激ですけど」と説明。モラルについては「すこし逸脱しているなとは思っています。ただ、そこまでしないと分かっていただけない現状があるので、僕の中での正義感で動いている感じ。結局、必要悪」と話し、女性に謝罪する意志はないとした。

  国分太一千原ジュニアが苦言を呈したという、下のサイトからの引用です。

news.nifty.com

 下のサイトに、動画が出ています。

 当初は、「あやまって踏みつけてしまった」と言っていたようです。

blog.esuteru.com

 一般的に、モラハラをする人はもっと狡猾に、第三者からも自分が非難されない仕方で(あるいは第三者を味方につける仕方で)嫌な事をしてきますが・・・次のような点で、モラハラをする人に似ている、と思いました。

 

1.自分が反撃されないように、戦う態勢にない相手をつかまえて、悪意のある奇襲を行う

 相手は、ショックを受けて、その場は何が起こっているのか分かりません。普通の脈絡で、人間がすることではないからです。そんな事をされた人は、どう反撃して良いのか、どう身を守って良いのかも分かりません。そういう事をいきなりして、人を打ち負かそうとします。打ち負かしたら、さっさとその場を去ります。

 

2.正義を騙る

 そして、他人に対する自分の攻撃の言い分けをし、正義を騙ります。自分一人の中にある言い分や自己正当化を、本人は「正義」だと思っています。マウンティングして、高所から他人を攻撃し、自分は正しいことをしているとして、自己肯定の材料にします。つまり、正義を装って、憂さ晴らしをするのです。

 

3.相手の心を傷つけることによって、他人を打ち負かそうとする 

 自分が気に入らない行為をやめさせる(他人を自分の思い通りに支配する)ために、相手の心を傷付けるというやり方をします。

 

4.自分は言い逃れができるようにしておく

 人によっては、いくらでも言い逃れができるような事をし、自分にはそんな意図はない、そんな風に気にして傷つくのは、あなたが悪い、という話にしてきます。

 自分の身は安全なところに置いておくという、卑怯な仕方で一方的に相手に打撃を与えようとします。

 

 こうして、少しでも面白くないことがあると、他人を攻撃しなければ気が済まない人、それも、相手の心を傷つけるという仕方で、他人に打ち勝ち、支配しようとする人というのは、その人自身に心の闇、鬱屈や劣等感などがあると思われます。