歪んだ心理空間における精神的被害

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

化けの皮が剥がれそうになると逆上する人

 病的な自己愛を抱えた人格障害の人たちの何が問題かと言えば、攻撃性の高さです。人が〈ちょっとした意見の違い〉を示したり、〈ちょっとした事実の指摘〉をしただけで、自尊心を傷つけられたと感じて、攻撃してきます。いろんなコンプレックスがあるため、他人の言動が、その人の何かに差障ることが多いようですが、彼らは自分のメッキが剥がれたり、嘘偽りが暴かれることを、猛烈に嫌がります。

 

 病的な自己愛者は、自分を上等な人間に見せかけるために、嘘偽りを演じ、自分でもそのつもりになっています。大勢の人たちにいい顔をし、何にでも理解を示し、寛容で見識の高い、ひとかどの人物を演じていたりします。ところが、それが単なる上辺の薄いメッキでしかないため、すぐに矛盾が顕わになり、関わる人たちはギョッとさせられることになります。さすがに不信感が生じてくるというわけです。

 

 それにしても、普段の顔があまりに立派なので、ひとは「一体どういうことなんだろう???」と思って、説明を求めてしまったりします。しかし、そうすると、常軌を逸する奇襲攻撃に遭うでしょう。その上で、縁を切ろうとしてくることもあります。そのくらい、嫌がります。

 

 邪悪な自己愛者の最も嫌がることは、自分自身の姿を突きつけられることです。

自分がついた嘘偽りが破綻すると、立派に見せかけていた自分の虚像が崩れて、実像が顕わになってしまいます。彼らは他人だけでなく、自分自身をも欺いて、自分の立派さを信じようとしています。そこで、自分のメッキが剥がれそうになると、脅威を感じ、それを他人からの〈攻撃〉と受け取って、死にもの狂いで〈反撃〉してきます。

 

 病的に高い攻撃性の裏には、被害妄想のようなものがあります。自分の攻撃性を相手に〈投影〉して、その相手に恐怖を感じたり、自分がひどい目に遭わされていると錯覚して、自分が相手を攻撃しながら、「相手が加害者、自分が被害者」だと主張します。被害者に対する暴言も、おおかた自分自身の姿の〈投影〉です。

 

 ただし問題は、そうした異常行動を取ってこないかぎり、ふつうの人は相手の異常性が想像できないことです。いきなり攻撃を受けた人は、何が起こったのか理解できず、恐怖や混乱に陥るかもしれません。

 

 本当に妄想症レベルになると、犯罪に及ぶこともありますが、話の筋書きが巧妙で、第三者は本当に被害者を加害者だと思ったり、せいぜい同レベルの者同士の喧嘩だと誤解してしまうことがあります。

 

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