『やって』みた

ガンプラの制作は難しい?初心者でも簡単にカッコよくガンプラを作ろう!

初心者でもカッコよく!ガンプラを作ろう!

こんにちは。聖一朗(@sei01row)です!

昔からガンプラを作るのが好きだったんですが、最近は他にも楽しいことがありすぎて、あんまり作ってませんでした。

2020年5月のゴールデンウイークは、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続いていますので、この機会にと久しぶりに作ってみることにしました。

ガンプラって作るのが難しいんでしょ?
作ることは出来ても、なかなかカッコよくは作れないよね?

そんな風に思っている人も多いんじゃないかな?って思いますが、実はけっこう簡単に、カッコよく作ることが出来ます。

今回はそんなガンプラの制作方法について、書いていきたいと思います!

目次

ガンプラって何?

ガンプラって何なのか?っていう説明を始めたら、終わりが見えなくなってしまいますので、簡単にガンプラの説明をしたいと思います。

ガンプラとは

ガンダムのプラモデルの略です。

「ガンダムって何?」っていう方は少ないと思いますが・・・

機動戦士ガンダムという、ロボットアニメの事ですね。

ガンダムは1970年代からテレビで始まったロボットアニメなんですが、今日までたくさんのシリーズが放送されています。

ここで登場するロボット(モビルスーツなんて言います)のプラモデルの事をいいます。

アラフォーからアラフィフの世代は、子供の頃大流行しているので知らない人は少ないと思います。

その頃から比べてディティールも進化し、造り自体がスタイリッシュでカッコよくなっています。

ガンプラの種類

ガンプラにはいくつかのカテゴリがあって、それぞれに大きさや構造の複雑さが違います。

HG(ハイグレード)

基本的に1/144(144分の1)サイズで、完成形がだいたい15㎝くらいになります。

構造的には単純な造りですが、最近の製品は関節の可動域が広く、いろいろとポーズを付けて楽しむことが出来ます。

RG(リアルグレード)

HG(ハイグレード)と同じく1/144サイズですが、より造りがリアルで出来上がりがカッコいいです。

こちらはただ組み立てるだけで満足出来るくらい、よく出来ているのでおススメですがHGよりは金額的に割高です。

それに造りがリアルなだけにパーツ(部品)の数も多く複雑なので、制作には少々時間がかかります。

MG(マスターグレード)

基本的に1/100(100分の1)サイズで、完成形が大体35~40㎝くらいになります。

コチラはパーツ(部品)一つひとつが大きいので、作りやすいんですが数が多いので、かなり制作には時間がかかります。

最近のモデルだと、内部構造まで再現しているものも多く、造りごたえがあって出来上がりに達成感があるため、初心者にもオススメです。

ただなかなか完成にたどり着けないため、途中で飽きてしまう恐れもあります。

PG(パーフェクトグレード)

基本的に1/60(60分の1サイズ)で、完成形が50~60㎝とかなり大きいものになります。

コチラはパーフェクトというだけあって、細部まで表現されているだけでなく、かなり高額なプラモデルです。

ボクもまだ作ったことがなく、値段が高いだけに失敗する事が許されないので、なかなか手が出ません。

当然初心者にはオススメ出来ませんが「どうせ作るなら最高の物を」と考えているならチャレンジしてみるのもいいですね。

今回作成したガンプラがコチラ

HGガンダムボクが今回作成したのが、コチラのHGタイプのガンダムです。

数多くの種類がある中、やっぱり最初に作りたいと思ったのは主役であるガンダムでした。

HGを選んだ理由は・・・

  1. ゴールデンウイーク中に完成させたかった事
  2. 久しぶりの作成なので、感覚を取り戻したかった事
  3. 全塗装せずに、どれだけカッコよく出来るかに挑戦してみたかった事

この3つです。

最近のガンプラはパーツごとにしっかりと色分けがされており、組み立てただけでもカッコよく作れます。

でも細かい所をちょっと手間をかけると、さらに仕上がりが良くなりますので、その方法を書いていきたいと思います。

使用した道具

今回はプラモデル作成をするうえで、最低限あった方がいいと思われる物だけを使用して作成しました。

ニッパー

プラモデル用ニッパーボクの場合は、この2本を使い分けてます。

持ち手が黒い方が刃が厚いので硬い所をカットするときに使って、その後細部を切るときに緑の刃が薄い方を使うようにしてます。

100均などでも売っていますが、けっこう硬い部分もカットするので出来ればプラモデル専用のものがいいです。

使い方は後から説明したいと思いますが、どうしても揃えられなければ爪切りでも代用は可能です(あまりお勧めは出来ませんが・・・)。

サンドペーパー(紙やすり)

サンドペーパー パーツをカットした部分を綺麗に仕上げるために使います。

紙やすりには番手と言って、粗さによって番号が付いています。

数字が小さいほうが粗いんですが、まずは粗く削ってから徐々に細かい目のもので仕上げていきます。

写真のタミヤのフィニッシングペーパーは400番・600番・1000番が2枚ずつ入っていて、安価なのでお得です。

プラモデル用接着剤

プラモデル用接着剤最近のガンプラは、接着剤を使わないでもピッタリとハマる仕組みになっているので、ほとんど必要ないんですが、ボクは細かい部分の接着に使ってました。

プラモデル用接着剤って、ちょっと特殊でプラスチックを溶かしてくっつけるんです。

なのでこれを塗って接着し、接着部分をペーパーがけすると(紙やすりをかけると)つなぎ目がきれいに消えてしまうんです。

頭部のパーツがぱっくりと割ったような構造だったため、それを消すために使いました。

トップコートスプレー

トップコート完成した後に仕上げとして吹きかけるスプレーです。

紙粘土細工や木工で、最後にニスを塗ると思うんですが、それと同じような使い方をします。

ここではニスとは違って『つや消し』を使用します。

つやを消してしまった方が、プラスチック感が消えて重厚な仕上がりになるからです。

逆に言ってしまえば、色も塗らずペーパー仕上げをしなくても、最後にこのトップコートを吹き付ければ、それだけでもそれなりに仕上がります。

作成方法を解説

始めに伝えたいのが、プラモデルの作成っていうのは『自由』という事です。

何が自由か?それは完成度です。

自分が満足するところまで作成出来たら、それが完成なんです。

だからパーツを手で切り離して、パチパチと組み立てていって、全部組み立てて出来上がりで満足ならそれでもOK。

パーツ一つひとつを綺麗に仕上げて、全部塗装しなおして、最後までこだわりぬいてもいいんです。

とにかく自分が最後に「いい出来に仕上がった!」と満足すれば、それでいいという『自由』があるんですね。

それを踏まえた上で、ボクの作り方を説明していきます。

開封の儀

ガンプラ開封の儀まずガンプラの箱を開けると、このようにパーツがビニールに入っていますので、取り出しましょう。

ここでの注意として、このビニールの中には小さいシールが入っています。

このシールをしっかりと確保してください。

今回は塗装をしませんので、このシールがとても重要です。

具体的には目やおでこの部分と、おへそ部分にあるVマークのシール。

この部分だけは細かくて成型色で色分けが出来なかった部分なので、シールを貼らないとカッコ悪い出来になってしまうからです。

使用するその時まで大切に保管しておきましょう。

インデックスの作成

塊ごとに印をつけるプラモデルのパーツは、かたまりごとに記号が付いています。

その記号と数字を追って作成していくんですが、ボクの場合は写真のようにインデックスを付けて探しやすくします。

HGだったらパーツの数が少ないので、それほど探すのに苦労しませんがMGとなると、パーツの量が膨大になるので、このようにしておくと便利です。

ビニールテープで作り、記号は表と裏の両方に書いておきましょう。

説明書の確認

説明書の確認次に説明書(組み立て手順書)を確認します。

ガンプラは基本的に部位ごとに組み立てていくようになっていますので、ザっと確認してみましょう。

ガンダムの場合は上半身から組み立てていくようになっていましたが、先に書いた通りプラモデルは『自由』です。

自分が作りたい部位から組み立てていこうじゃありませんか!

ちなみにボクの場合は武器類から組み立てていきます。

なぜならば、本体を作り終えてからだと、本体の出来に満足してしまって「武器は無くてもいいかな・・・」とめんどくさくなってしまうからです笑。

組み立てのキホン

ランナーからの切り離しまずはパーツを説明書に従って切り離して行きます。

この胸の部分のパーツをニッパーを使って切り離すわけなんですが、まずは刃の厚いニッパーを使って、枠とくっついた部分をちょっと残しながらカットします。

切り離した状態こんな感じですね。

なぜこのようにちょっと残すのか?というと、それはプラスチックの特性によるものです。

プラスチックというのは、強い圧力を加えるとその部分が白くなる性質があります。

手でグイっと曲げてみると、曲がった部分が白くなったのを見たことがあると思いますが、パーツをギリギリでカットすると、切り口の本体側に白く跡が残ってしまうのです。

薄刃ニッパーを使用

これを残さないようにするために、一度離れた部分でカットした後、薄い刃のニッパーで余分な部分をカットします。

そうすると切断面に圧力がかからず、白くなりにくくカット出来ます。

それでもパーツから0.5㎜くらい放してカットするようにしましょう。

残った部分はペーパーがけ(紙やすりがけ)で表面を仕上げていきます。

ペーパーがけ(紙やすりがけ)

パーツを切り離した面を紙やすりで仕上げていくんですが、これをペーパーがけと言います。

紙やすりは番手の粗い方から順に400番→600番→1000番とかけていきます。

まず400番でちょっと残った切り離し部分を削り落とし、600番で400番のときに付いた磨き傷を小さくします。

さらに1000番では600番のときについた磨き傷を綺麗にしていくという作業です。

1000番までかければ、ほとんど磨き傷は残らなくなりますが、この作業がけっこう大変です。

ただこれをしっかりやるか、やらないかで完成度が変わりますので、カッコよく作るためには必要な作業となります。

パーテーションラインを消す

プラモデルって成型の段階で、無意味なラインが出ることがあります。

パーテーションラインこの写真のパーツの真ん中に一本線が入っているのが分かりますでしょうか?

これはパーティングラインといって、プラモデルの金型と金型のつなぎ目の線なんですね。

プラモデルのパーツって、金型を合わせた間にドロドロの液体状のプラスチックを流し込み、固まったら金型を外すという作り方をしてるんです。

その関係でどうしてもこのラインが出てしまうんですね。

最近のガンプラでは、このラインも目立たない場所になるように設計されてるんですが、形状によってはこのように目立つところに出てしまいます。

パーテーションラインを消す

これもペーパーがけで綺麗に消していきましょう。

気にならないという人は消す必要はないんですけど、やっぱり無い方が綺麗な仕上がりになりますよ。

組みあがり(完成写真)

組みあがりパーツを切り離す→切り口の処理→ペーパーがけ→組み立ての作業をひたすら繰り返して、出来上がりました。

カッコいい仕上がりになりましたか?

出来上がったら是非写真を撮ってみてください!

自分で作成したガンプラを撮影すると、さらに達成感が倍増します!

写真はいろんな角度でこれは正面からのショット。

満足いくまで色々な角度で撮影しましょう。

ポーズを変えてみるのも楽しいですよ。

さらにひと手間でカッコよく!

何度も言いますが、プラモデルの作成は『自由』です。

組み立てた段階で満足ならそれが完成です。

でももうちょっと手間を加えると、ガンプラは更にカッコよくなります。

ガンダムってあくまでもアニメに登場するキャラクターでしかありません。

でもアニメの中では戦争兵器として描かれていますので、もし本当に存在したならば数多くの戦闘を繰り返す中で、汚れや傷などがたくさんついているはずですよね?

ガンプラを作っていると、そんなことを自分なりに表現したくなったりします。

これを表現するために、細かい塗装をしていくわけなんですが、今回は簡単にこの表現が出来る方法を2種類紹介したいと思います。

リアルタッチマーカー

リアルタッチマーカーまずはこちらの『リアルタッチマーカー』を使う方法です。

手法としては“ウォッシング”と呼びます。

ウォッシング比較左がウォッシングした状態で、右が何もしていない状態です。

機械が動くときに出る油汚れや水アカで汚れた状態を表現する手法なんですね。

難しく感じるかもしれませんが、『リアルタッチマーカー』を使えば簡単です。

リアルタッチマーカーの使い方まずは汚したい部分全体にリアルタッチマーカーを塗っていきます。

パーツにはそれぞれ色が付いていますが、基本的にグレーでは煤の汚れや水アカ汚れ、オレンジや茶色は砂や泥、サビの汚れが表現できます。

それ以外にパーツと同系色を塗れば、影の濃淡なども同じやり方で表現できますよ。

ふき取り作業塗ったら塗料が乾く前に、綿棒やティッシュなどを使って拭き取っていきます。

拭き取りのポイントは、表面をしっかり拭き取り、エッジ部分(角の部分)は軽く拭き取るイメージで。

さらに拭き取る方法によって、いろいろな表現が出来ます。

例えばタテ方向に拭き取って行けば、水が流れた跡(水アカ)の表現になりますし、ティッシュでポンポンと叩くように拭き取ればホコリのような表現が出来ます。

想像力を働かせて色々とやってみてください。

ただやりすぎには注意が必要。

ボクもついついやりすぎてしまって、真っ黒になってしまう事が多々あります。

少しずつ様子をみながら進めるのもポイントです。

ウエザリングマスター

ウエザリングマスター最近は“汚し”の手法も簡単に出来るように、いろいろなアイテムが販売されています。

その中にこのウエザリングマスターというものも秀逸なアイテムの一つです。

これは女性がメイクでしようするファンデーションやチークのようなもので、粉を擦り込むようにして表現するものです。

カラーの種類はいくつかありますが、このCセットがオススメです。

茶色は砂漠の砂汚れ、ガンメタルはバーニアからの煤汚れ、シルバーは塗装が剥がれて下地の金属が出てしまった部分の表現が出来るからです。

リアルタッチマーカーとの違いは、全体的にウォッシングを施すのに対して、ウエザリングマスターは部分的な個所を表現するのに適しています。

※実は写真を撮り忘れてしまって、お見せすることが出来ません・・・。

こちらも想像力次第でリアリティを出していきましょう。

最後の仕上げ

ひと手間加えて汚れを表現しても、組み立てたままでも最後の仕上げとしてトップコートを吹きかけていきます。

トップコートこのトップコートは、粘土細工や木工のニスと同じような役割があり、仕上がりがとても重工になりますので、是非やってみてください。

まず注意点として、室内で使用する場合は換気をしっかりと行います。

室外の場合は、乾くまでの間に風が吹いたりして砂ぼこりが付いてしまったりするので、そんなところにも注意が必要です。

さらに塗料が周囲に飛び散らないように、古新聞などで養生してください。

トップコート使用方法は本体に直接スプレーするのではなく、写真のように並べたら、この辺一帯をスプレーするようにしていきます。

感スプレーが噴射圧が強いので、直接吹いてしまうと液だまりが出来てしまうからです。

表側を吹いたら、だいたい2~3時間は乾かしてから裏返しにしてもう一度吹きかけましょう。

テカテカした状態つや消しのスプレーですので、吹いた直後は写真のようにテカテカしてますが、乾くと完全につやが消えます。

本当の完成本当の完成02これが本当の完成です。

肩のあたりは水が流れてスジがついたように、足首は砂汚れが付いたように、そして全体的には煤汚れを表現しました。

二つ並べた状態汚す前と並べてみると、その出来の違いが分かると思います。

このくらいなら本当に簡単です。

2020年の現在、新型コロナウイルスの影響で外出の自粛が叫ばれています。

家での活動に関してはいろいろと制限されていますが、 こんな時だからこそお子さんと一緒にガンプラ造りに挑戦してみてはいかがでしょうか?

最後にもう一回書きますが、ガンプラは『自由』です。

あなたなりの出来上がりを目指して楽しく作成してみませんか?