こどもって、ホントに“いじわるやズル”をしてるの???
今朝の空耳タイム……
遅刻しそうな状況で隣室で着替えをしている娘の大きな声が聞こえてきた。
「パンツ・・・・・・・・・た!!」
(んっ??)「パンツのゴム切れた?」と聞き返すワタシ。
(ゴムが緩いって言ってたパンツがあったなぁ。)
そんなやりとりを数回繰り返し、覗いてみると
「パンツと黒パン間違えた!!」
あぁ~~、一緒の場所に片づけてあるから間違えてつかんじゃったんで、黒パン持って来て~ってことだったのかぁ!「パンツ」しか合ってなかった……。( ̄▽ ̄)
そんな空耳で済む言葉もあれば、ちょっと気になる言葉もあったりします。
「人格を否定するような言葉を言われ続けると“自分はそういう人間なんだ”と思うようになり、それに合う行動を起こした時、自他ともにそれが当然という認識になってしまう。」療育センターの研修で、そのような話があり、あぁ、私が苦しんでいた原因の一つはここにあったんだ!と思いました。否定されても耐えられる、立ち向かえる心の強さがあればよかったのですが……みんながそんなに強いわけじゃない。
「お前は、どうしてそうなんだ!」
「ダメなヤツだな。」
「意地悪な子だ!」
「つかえない。」etc.
否定の言葉はNGワード。それで傷付く人もいるということに気づきにくく、使ってしまいがち。
こどもたちが使う言葉の中で、危険をはらんでいるなと思うものがあります。
「いじわる」と「ズル」です。ついつい使ってしまって、相手の心を傷つけてしまっているかもしれない。
いじわる
人が困ることやいやがることをわざとすること。また、そのような人。
ずるい
自分が得するように、ごまかしたり、人をだしぬいたりするようす。
(チャレンジ小学国語辞典)
こどもたち、特に幼児期ってわざといじわるやズルをしてる子なんていないと思いませんか?
小学校に上がると、わざと…というのが出てきます。私も長年いじめは受けました。特に小学2年生の時、同級生の女子が私を自分の家に呼び出し、誰にも見られない状況で殴ったり蹴ったりしてきました。そして必ず「誰にも言うなよ!」
娘が幼稚園で「ズルだ!」と言ったのを目にしたこともあります。家では誰も使わないし、耳にすることもなかった言葉です。おそらく同級生が使っていた言葉を聞き、意味や使い方をよく知らないで、間違った場面で使っているようでした。意味や使い方を正しく知らずに否定の言葉を使うのは、とても危険だと思います。親である私が気をつけなくちゃ。
で、・・・・・・幼児って、ホントに“いじわるやズル”をしてるの???
みんなそれぞれの思いがあって自己主張が強かった時、周りが「いじわる」「ズル」だと思ってしまい、「いじわる!」「ズルい!」と責め立てる。
↓ ↑
言われた側は反発する。
片方だけが相手のことを考えて常に譲るの???
両者が譲り合って、折り合いのつく方法を考えるんじゃないの???
似たようなことって大人になっても時々起こるんですよねぇ……。(~_~;)
上記のようなことを繰り返し続けると 、責め立てられた側は
「自分は意地悪な人間なんだ。これが自分なんだ!」となってしまう。
・・・いやいや、ここは「いじわるな人じゃないっ!」とならなきゃいけないところなんだけど、責められ続けると、周りの印象通りに振る舞うのが当たり前になってしまう人もいるんです。
問題行動、いじめや鬱といった二次障害に発展するおそれがあり、そうなる前にフォローできる人が必要になります。
(from illustAC)
こども同士で解決策が見つかればいいけど、できない時は?
問題行動・ケンカを見かけた近くにいる大人の出番です!
- 「叩くのはダメ。Aちゃんは痛いよ。」と、どの行動がダメだったのかイメージできるように叱る。
- 「本当は○○したかったんだよね。」と、子どもの気持ちに寄り添って代弁してみる。
幼稚園でも、小学校でも、ほとんどの先生が
「ケンカはしてもいい。」「子供たちの気持ちに寄り添って見守りたい。」とおっしゃっています。
幼児教育無償化や待機児童問題を取り上げるのと合わせて、“幼児期の心と身体の教育の大切さ”がもっと広がるといいな。
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