うつわと道具やころはのBLOG

うつわと道具やころはのブログです。 生活に寄り添った“作家のうつわ”と“台所道具”についてご紹介しています。

【陶芸家のしごと】釉薬調合

 

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こんにちは。“ころは”店主のミキです。

 

現在、11/29~開催予定の「三木あゆみ 陶展」に向けて制作に励んでおります!

 

そこで私陶芸家ミキのしごとを少しご紹介したいと思います。

 

以前もコラムでご説明した「釉薬」についてです。

  

korohacurry.hatenablog.com

 

コラムでは、様々な釉薬の種類のご紹介でしたが、

 

今回はさらに専門的な「釉薬調合」について簡単にご紹介したいと思います。

 

すでに調合した状態で販売されている釉薬もありますが、多くの作家はより良い釉薬を求めて、原料を組み合わせてオリジナルの釉薬を調合しています。

 

少し不安定で微妙な温度の変化や窯の種類によって、一つ一つ違った表情を見せる釉薬は作家ものならではの魅力です。

 

 

釉薬の原料

 

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釉薬の原料は、様々な性質を持つ土や石です。

 

粘土をそのまま焼いても釉薬にはなりません。

 

しかし、そこにガラス質になる原料や溶ける助けをする原料を加えることで釉薬となります。

 

主にその助けをする原料は「長石」「珪石」などです。

 

他にも様々な原料がありますが、全て説明すると長くなってしまいそうなので

 

ここでは、簡単にご説明をします。

 

それぞれ、原料の性質が違うのでその掛け合わせによって無限に釉薬を作ることができます。

 

さまざまな調合をテストして、その中から自分の表現に合った釉薬を探します。

 

 

マットな質感の釉薬づくり

 

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私は、作家活動を始める前からやさしい質感のうつわに魅力を感じていました。

 

初めて好きなうつわを見つけたのはデンマークの工芸博物館内のミュージアムショップでした。

 

手に持ったときのやさしい手触りと心地よいフォルムに惹かれました。

 

それから何年か経ち、陶芸を始め今もやさしい質感のうつわを作ることを大事にしています。

 

マットな質感の釉薬づくりも無限です。

 

少し光沢がかったものや完全につや消しのものまで様々です。

 

色合いや溶け具合も調合の組み合わせで変わってきます。

 

これからも、自分の納得する釉薬探しを続けたいと思います。

 

 

いかがでしたか?

 

この記事をきっかけに、作家のうつわを手にするときに釉薬にも注目してみて頂けると

 幸いです。

 

 

korohacurry.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

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