しらさぎ森林公園でホタルと花菖蒲を鑑賞できる!

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Category: 三条市, 中越

しらさぎ森林公園でホタルと花菖蒲を鑑賞!

しらさぎ森林公園の蛍と水芭蕉

しらさぎ森林公園でホタルと花菖蒲が鑑賞できるということはご存知ですか?
ちょうど、しらさぎ森林公園で行われる花菖蒲祭りと時期が被るため花菖蒲とホタルの共演を鑑賞できます。

名称しらさぎ森林公園
所在地〒959-1107 新潟県三条市矢田727
営業時間終日開放
ホタルの時期6月上旬〜6月下旬
備考常設駐車場 約50台 駐車可能
※ホタルの期間中は臨時駐車場がある場合もあり
花菖蒲祭りとほぼ同時開催

しらさぎ森林公園に生息しているホタルの種類

しらさぎ森林公園の蛍と水芭蕉の共演

源氏蛍(ゲンジボタル)

ホタルの中で一番明るく発光がする。
発光間隔が長く優雅な印象
上記の写真で線が長く太い光跡を残している。

線で表すとこんな感じで飛びます↓

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平家蛍(ヘイケボタル)

ゲンジボタルと比べ体が小さく、発光時の光も小さめ。
発光感覚は短く揺れるように飛翔します。
上記の写真で線が細く光跡の間隔も短いものがヘイケボタル

線で表すとこんな感じで飛びます↓

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平家蛍・源氏蛍の活動時間

一日のうちにホタルが発光する時間帯は主に一日のうち3回あります。

  • 19〜21時頃(日没後)
  • 23時頃
  • 2時頃

一番多く飛ぶ時間帯が19〜21時の間です。
23時、2時の時間帯は前述の時間帯より飛ぶ数は少なくなります。

ホタルの発光を鑑賞しやすい条件

  • 新月の日や曇で月明かりの無い日
  • 日中に雨が降っていた日や、暖かく多湿でムシムシしている日
  • 風が無い、または穏やかな日
  • 水がきれいな田んぼなどの浅い水面

ホタルの発光が見にくくなる条件

  • 気温が低いとき
  • 雨が降っている
  • 月明かりなどで周辺の景色が明るい
  • 風が強くホタルが飛翔しにくいとき

しらさぎ森林公園内の主な施設

しらさぎ森林公園の見晴台(夜景)

  • アスレチック
  • 巨大滑り台
  • 見晴台
  • 白鷺の湯

蛍が鑑賞できる時間帯までは、公園で遊んだり、白鷺の湯でゆったりするのもおすすめです。
しらさぎの湯は休憩室が広く家族連れの方にもおすすめです。
大広間とは別の休憩室で、三条近辺の温泉施設としては珍しいハンモックのあるおしゃれな休憩室もあり、木のぬくもりと温かみを感じられる落ち着く空間となっております。
図書やコミックなどの読み物も備え付けられており、蛍の飛翔しはじめる日没までゆったりできます。

ホタル観賞時のマナー

  • 懐中電灯やスマホなど光はつけない
  • 写真を撮るときにストロボ(フラッシュ)を使わない
  • 車のヘッドライトやハザードランプや室内灯は消しましょう
  • 虫除けスプレーをつけないようにしましょう
  • 大声で騒がず静かに鑑賞しましょう。
  • 蛍を捕まえない
  • ゴミは持ち帰る
  • ホタル観賞会場は暗闇で混み合うため歩きタバコは危険

蛍についての知識

蛍は光を嫌う臆病な虫

蛍は非常に臆病で光害や騒音を嫌います。

蛍観賞中は懐中電灯やスマホの光などの人工光源(光害)は極力つけないようにして静かに鑑賞しましょう。
光の近くではホタルが光るのを止めてしまいます。これはホタルの数を減らしてしまう危険な行為です。

カメラのフラッシュもってのほかです。フラッシュを焚いても綺麗に蛍の写真は撮れません。

蛍の寿命

蛍は生まれてから水中〜土の中で約一年過ごし、成虫になり地上に出て1週間前後で寿命を迎えます。
実は寿命が短いと言われているセミの成虫(1ヶ月)よりかなり短いのです。

地上で過ごし求愛活動〜繁殖活動を行う期間はたったの1週間前後ありません。
蛍が繁殖するために非常に重要な期間です。

人間の心のない行動や無知が蛍の数を減らす

ホタルが光るのは繁殖のための求愛活動、繁殖行動のためだと皆さんご存知かと思います。

19時〜23時頃までが一番のホタルの見頃で、飛翔数・発光数も多く鑑賞客が多い時間帯となるのですが、蛍にとっては求愛活動ピークの一番重要な時間帯でもあります。この時間にもし鑑賞客全員が懐中電灯などの明かりを照らしたらどうなるでしょう?
本来求愛活動が一番活発な時間帯がなくなり、時間が人のいない2時だけしか求愛活動ができないことなってしまいますよね。

蛍にとっては本来の1/3以下しか繁殖のチャンスがなくなってしまうことになります。

このような状況になるとこの先ホタルがどうなるか少し考えると分かるかと思います。

20〜30年前まで近くの田んぼなどで普通に見れていたホタルがいなくなった理由の一つに工場などから流れ出た汚水や農薬等による水質汚染の他に、街頭やコンビニや工場などの建造物や、車のヘッドライトなどの光害で、昔と比べ深夜も明るい環境になって繁殖活動ができなくなったのも一つの原因として考えられます。

ホタルは捕まえないで!

綺麗だからと言ってホタルを捕まえて、家に持ち帰らないであげてください。
幼虫や蛹の状態になるまで1年近く水や土で過ごして、いざ成虫になっても地上で生きていられる期間は1週間前後しかありません。
持ち帰って家で育てようとしても数日で死んでしまうので、持ち帰らずに自然内で鑑賞することを心がけましょう

赤い光なら蛍に当てても害はないと聞いたけど?

ホタル観賞のときに懐中電灯に赤いセロハンテープを貼った鑑賞客を見かける事があります。
ホタルは赤い光が見えないから懐中電灯でも害を与えないとの話のようですが、

蛍にとっては赤い光であっても光害であることには変わりません!

赤いセロハンを巻いた懐中電灯を周りで飛んでいたホタルが急に発光しなくなったり、遠ざかっていくことに気づくはず。足元を弱い光で照らす程度ならまだしも蛍に直接光を当てるのは論外です。

蛍の研究者の研究により蛍は青色から赤色の可視光線を認識できることががわかっており、赤い可視光線に対して他の可視光線に比べ認識しにくいようです。

そのため赤いセロハンを巻けば、他の色の光と比べると害が少なくなるというのは事実です。
しかし、懐中電灯に赤いをセロハン巻いたからといって懐中電灯を振り回して大丈夫という意味ではありません。
強い光であればホタルにとって同じ光害であることに代わりません。

※20ルクス以下の赤い光なら蛍への害がかなり少ないようですが、20ルクスは 懐中電灯の光よりかなり弱い光で、「ろうそく」より少し明るい程度の明るさです。

しらさぎ森林公園の「ホタル舞う花菖蒲まつり」の公式パンフレットにも「赤いセロハンをつけるとホタルへの影響が少なくなる」と記載されておりますが、懐中電灯の光量は強く、たとえ赤いセロハンを巻いたとしても蛍を直接照らすのはホタルの数をへらす行為となります。ご注意ください。

ホタルの光は命の灯火。

儚い命を燃やしながら愛を育み、命を繋いでいます。
鑑賞する人はそのことを十分理解した上で鑑賞してくれることを切に願います。

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