昨日久しぶりにトランペットを吹いた。いつもは公共施設の芝生の広場の、建物から離れたところにあるベンチで練習していたけど、人がいたので建物のすぐ外にあるベンチに座った。施設は休館日のようだった。
建物に近くひさしもあるせいで吹いてみたらホールで吹いているように響いて、うまくなったような気分が味わえた。実際、昨日は調子がよくて、あまり疲れなかった。
何か吹こうにも曲があんまり思い浮かばなくて、何かちょうどいい曲がないかスマホで検索してみた。リストを見ていたら泣き王女のためのパヴァーヌが出てきて、楽譜を見ながら吹いていた。そうやって吹くにはちょうどいい曲だと思った。同時に、何かを思い出しながら吹くより楽譜があることの大事さみたいなのを感じた。
そういえば、この施設でたまにギターを弾いていたおじさんも同じことを言っていた。楽譜があるのは大事だと。おじさんが話していたことを断片的に覚えているけど、私と同じような経験をしてきた人なんじゃないかとふと思った。
私はそのおじさんが、この曲は自殺する曲だとか言い出したのが怖くなって、用事があるとか言い訳をして逃げたのだった。結構怖い案件かもしれない。
そういう人にならないように気をつけないといけないし、そういう話をなぜかされてしまう自分も、そういう天然のカウンセラーみたいなことにあんまりならないようにしないといけないよなと思う。