でも 命を生きるの なんでかな 強く

ども!  元ココロのひきこもりで、でヲタのわっしー.inc です

 

今日はかなりプライベートな事を書かせていただきます

さきほど、僕に でんぱ組.inc を教えてくれて、ひきこもりの生活から

救い出してくれた大恩人にして、僕の最愛のパートナーでもあった

彼女の四十九日法要を終えてきました

 

正直こんな事をブログに書くというのは非常識かもしれないし、

何が正解なのかは僕にもわかりません。

ただ、楽しい事も、嬉しい事も、悲しい事も、つらい事も、

生きていれば誰だって経験するし、それが生きているという証でも

あると思うので思い切って書いてみたいと思います

 

僕は13年前にある病気にかかり2年前に余命宣告を受けました

でも、それでもあまり悲観的になる事はありませんでした

それはすべて彼女のおかげであり、彼女がいてくれたから、そして

彼女が教えてくれた でんぱ組.inc がいてくれたからです

 

彼女と知り合ったのは3年前

正確に言うと彼女を初めて見たのが3年前といったほうがいいのかな?

彼女はJAZZピアニストで僕の古くからの友人のお店で週に2~3回

位のペースでピアノを弾いていました

とにかくピアノが大好きでいつも笑いながらピアノを弾いている

記憶ばかりが今でも鮮明に目の奥に焼き付いています

 

初めて会話をしたのはその半年後ぐらいだったと思います

最初にかけられた言葉は

「いつも聴きに来てくれてありがとうございます」

「でも、この席だと聴きづらくないですか?」

というものでした。 

 

僕はその半年間いつもピアノから1番離れた隅っこの席に

座り、出来るだけ目立たないようにしていたのですが、

彼女にしたらその事が逆に目立っていたようでずっと

「なんでだろう?」と気になっていたようです

当然 彼女は僕がココロを閉ざしたひきこもりだという事も

知りませんでしたから、余計にそう思っていたんでしょうね

 

その日はいつもよりお客さんも少なかった事もあり、彼女の

演奏もその時点で終了していたので、

「隣に座ってもいいですか?」 

と言われそのまま少し会話をすることになりました。

ただ、僕はもうその時点で彼女のピアノの大ファンになって

いたので内心は心臓がバクバクしていて、冷静さを装って

いましたがかなり緊張していまたね(笑)

 

最初は緊張しまくりで、彼女の話しをただただ聞くだけだったり、

相槌をうつばかりだったんですけど、2人とも共通のJAZZピアニスト

さんのファンであることが分かってからはお互い初めて話すとは

思えないぐらいノリノリで盛り上がっていきました。

 

気がつけば僕は自分の現状(ココロのひきこもり)についても

軽く話していました。

こんなに長い時間 1人の人と会話するのなんて本当に何年ぶり

か分かりませんでしたが、あの夜は本当に楽しい1日でした。

 

会話もだいぶ弾んだ頃に僕はずっと気になっていた事を彼女に

聞きました。

「毎回1曲は知らない曲があるんだけどあれってオリジナルですか?」

基本彼女はJAZZのスタンダードナンバーと言われている曲をいつも

演奏していたのですが、必ずと言っていい程1曲だけ知らない、

どんなJAZZのアルバムを聴いても聴いた事のない曲を弾いていました

「ああ あれ でんぱ組.inc っていうアイドルグループの曲なんです」

えっ? でんぱ組? アイドル? あの素敵な曲が?

「実は私でんぱ組の大ファンで、いわゆるでヲタってやつなんです」

「へえ~ そうなんだ。そういう曲もアレンジするんだね」

そんな感じで普通に返していましたが心の中は「?????」で

いっぱいでしたね(笑)

「よかったら聴いてみてください。この曲が特にいいんですよ」

そう言って彼女は紙ナプキンに曲名を書いて渡してくれました。

 

家に帰り紙ナプキンに書かれた「きっと、きっとね。」という

曲を早速ダウンロードし聴いてみました。

 

きっと、きっとね。

きっと、きっとね。

  • でんぱ組.inc
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

なぜか涙が止まりませんでした

病気になってからのこの10年一切の感情をもたないように生きてきた

僕が歌を、それもアイドルグループの歌を聴いて涙が止まらないんです

 

それからは僕も でんぱ組.inc に興味を持ち始め、それと同じくして

彼女との会話もどんどん増えていき、気がついたら生活を共にする

関係になっていました。

本当に楽しく、穏やかで、幸せな時間でした。

 

でもその幸せな時間はあまり続きませんでした。

去年の7月8日の日にそれは突然起こりました

 

彼女は前日に河口湖で行われたでんぱ組のライブから帰ってきた

時から体調がすぐれないようで急遽病院に向ったのですが、

検査の結果もっと詳しい精密検査をと言われ別の病院を紹介

されました。

 

病院での検査結果はステージ4aの末期がん

出来る処置は数少なく、すべてを試し治療しましたが結果は

どれも上手くいかず病気が見つかってからたったの4ヶ月で

最期をむかえました

 

彼女は本当に頑張りました

4か月の間 泣き言1つ言わずに必死に生きる道を模索し

力強く毎日を過ごしました

本当に凄かった 壮絶だった 頑張った

 

自分が大変な病気にかかってからも常に僕の体と心を気遣い

毎日元気にふるまい続けました

その強さがどこから来るものなのか今でも僕はわからないし

そんな彼女の存在をこの先どう整理していけばいいのかも

わからない

 

でも、僕は彼女の為にも、彼女の気持ちにこたえるためにも

残された命を一生懸命生き続けなければならない

 

彼女の亡くなった5日後に僕と彼女が愛してやまない

でんぱ組.inc の新曲のMVが公開されました

その曲の中で彼女が大好きだった古川未鈴さんがこう歌いました

f:id:hikikomoriinc:20190113191439j:plain

「でも 命を生きるの なんでかな 強く」

 

この先どうして行けばいいのか、どうして行きたいのか

正直 今でもその答えはハッキリとしていません

でも、僕はこの命を強く生き続けなければならない

それはもちろん僕自身の為でもあり彼女の遺志でもある

 

そして僕はこのブログを通して僕のココロを救ってくれた

彼女と、彼女が愛してやまなかった でんぱ組.inc という

アイドルグループを世の中に、1人でも多くの人に伝えたい

 

この先どれだけの人がこのブログを読んでくれるかも

分からないし、読んだところで全く興味を持ってもらえるかも

分からない。

それでも僕は何百分の一の確率でも、何千分の一の確率でも、

5人でも、10人でも、たとえ1人だったとしてもこの画面の

向こうの人、読んでくれている人、何かを感じとってくれる人

の為にでんぱ組についてのブログを書き続けていきます

 

それが僕が彼女と でんぱ組.inc によって救われたことへの

感謝であり、答えであり、僕が僕として生きていく全てだから

たとえ独りよがりの自己満足だったとしても.....

  

 
でんぱ組.inc「太陽系観察中生命体」MV

 

                      f:id:hikikomoriinc:20181129185357j:plain