まだ独り暮らしをしている、ある夏の明け方。 まだ室内は薄暗い。 目が覚めたので、横を見ると、誰かが立っている。
ベッドの頭の部分へ持たれて座る時、”Who are you?” と尋ねたが、見えなくなった。
40代と思える男性で、緑と白の大きな格子縞の半袖姿だったのは覚えている。 実は昔、過労死した最良の友に似ていた気がした。
2,3人に尋ねたが不幸があった訳でもなく、ただ、呼びに来たのだろうから、返事をしたり、ついて行ったらダメと言われた。
数日後、出張で日本へ行き、ホテルに宿泊。 ベッドで寝る際には、右側で寝る習慣があり、この時も右よりに寝ていたが、何かで眼が覚めると、今度も同じ右側にお婆さんが立っている。 “Again!” と言って灯を付けようとしたが、灯がない。
気が付くと、右側には我が家の様に灯を置くベッドサイドテーブルがない。 そこでホテルに宿泊しているのに気が付いた。 結局、何だったのだろう。
後日、友人と話していたら、幻覚ではないかと。 そうか、もう年だからな。
以後、三度目はない。