Excel 指定のテキストを置換(SUBSTITUTE関数)

2023年5月11日

English version.

SUBSTITUTE関数はテキストを検索して一致すれば、その部分を置換する関数です。

検索・置換と同様の働きを数式で行います。

仕様

=SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列,置換対象)
引数省略時の値説明
文字列省略不可対象のテキスト。
検索文字列省略不可検索するテキスト。文字列の中から検索。
置換文字列省略不可置換するテキスト。文字列の中の検索文字列を置換文字列。
置換対象全て置換一致する文字列の何番目を置換するかを指定。
省略の場合、全て置換。
各引数の詳細

使用例

パターン
3行目検索結果をすべて置換(置換対象を省略)
4行目3つめの結果のみを置換
5行目一致するものがない
サンプルのケース一覧
SUBSTITUTE関数の使用例
SUBSTITUTE関数の使用例

一致するものがない場合、エラーとはならず元の文字列のまま表示されます。

複数の文字列を置換する方法

SUBSTITUTE関数は一つのテキストにのみ対応しています。

複数のテキストに対応するには複数、重ねる必要があります

REPLACE関数との違い

同じくテキストを置換するREPLACE関数に似ていますが置換箇所の選び方が異なります。

関数置換箇所の選び方
SUBSTITUTE関数テキスト
REPLACE関数開始位置と文字数

スピルを利用する方法とメリット

Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。

これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。

スピルの利用には何れかの引数を複数セルの範囲で指定します。

例では全てを範囲で指定していますが、一部でも構いません。

スピルでSUBSTITUTE関数を記述する例(F3セル)
スピルでSUBSTITUTE関数を記述する例(F3セル)

数式を入力するのは最初の一つのセルですが、

引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。

F3に指定したSUBSTITUTE関数がF5まで自動拡大
F3に指定したSUBSTITUTE関数がF5まで自動拡大

スピルを利用することで今回の例では、

F3セルに入力するだけでよいため(F4以降にコピーペーストが不要)

以下のメリットがあります。

  • 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
  • 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
  • 絶対参照が不要
  • 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。

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