高齢者講習の実技運転3つのポイント!知らないと損をする注意事項とは?
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わたしは20年間、教習所で指導員として勤務していました。

その間、高齢者講習の指導員として、実技や講話の仕事を担当していました。

現在は指導員の仕事をしていませんが、最近、知人の指導員から高齢者講習の現在の状況について詳しく話をする機会がありましたので、高齢者講習を受ける方の参考になればと思い、この記事を書きました。

お役に立てれば幸いです。

試験ではありません

今回は、高齢者講習の実技に焦点を当て、誤解を解消するためにお話ししたいと思います。

まず、高齢者講習の実技は、『試験』だと誤解されて来校される方が、とても多かったですが、『試験』ではないのでご安心ください。

 

初めて高齢者講習を受ける方々の中には、『実技試験があるのでは?』と心配される方が多いです。

しかし、実際には講習の際にコースを覚えたり、難しいテストを受ける必要はありません。

 

講習の際には、助手席に同乗する指導員が適切なタイミングで指示をしてくれます。

だから、皆さんは安心して運転に集中することができます。

 

もとゆき

そして、覚えておいてほしいのは、実技の際に気を付けるべき3つのポイントです。

 

その3つのポイントは、まず『止まれ』の標識がある場所では必ず停車すること、黄色信号が点滅していても必ず停車すること、そして進路を変えるときは、ミラーを確認するだけでなく、首を振って周囲の状況を確認することです。

これらのポイントを守れば、安全な運転ができますので、自信を持って実技に臨んでください。

1つ目の注意点は・・・

まず、「止まれ」と書かれた場所での停止について説明します。

標識や表示で「止まれ」と書かれた場所では、停止線の手前でしっかりと車を止める必要があります。

教習所によって走行コースに違いはありますが、必ず1か所または2か所で「止まれ」の標識が出てきます。

 

もとゆき

注意してください、必ず出てきます!

 

最初に、「止まれの標識」を見落とさないように気をつけてください。

走行速度については、ゆっくりと走行しても問題ありません。

むしろ、指導員はゆっくり走って欲しいと考えています。

なぜなら、講評の際に指摘事項を減らしたいからです。

自分よりも免許経験年数が長い方に指摘をするのは、誰でも避けたいことです。

 

初めてのコースを助手席の指導員からの指示を聞きながら走行するので、速度を上げて余裕を持って走行するのは難しいです。

走行速度は遅くても構いませんが、「止まれ」の標識を見落とさないようにしてください。

実は、標識をしっかり見ていても確実に停止することができている人は少ないです。

一般的に、「止まったつもり」になっていて、実際には「止まれ」の停止線で車は完全に停止することなくちょろちょろと動いていることがよくあります。

 

もとゆき

「止まったつもり」の人が多いのです。

 

これでは正式に停止したことにはなりません。

後で行われる講評で指摘されるだけでなく、公道では違反行為となり、警察官に見つかれば取り締まられる可能性があります。

 

私からのアドバイスは、「止まれの場所では3秒間停止すること」です。

 

心の中でもよいですし、少しつぶやいてもかまいません。

停止線で車を3秒間止めてから再び出発するようにしてください。

これによって、確実に停止することができ、しっかり安全確認をすることができます。

2つ目の注意点は・・・

2つ目に気をつけるべきことは、『黄色信号』です。

『黄色信号が何を意味するのか?』と疑問に思うかもしれませんが、黄色信号の基本ルールは『停止せよ』です。

 

もとゆき

つまり、これは赤信号と同じ意味です。

 

もちろん、例外も存在します。

黄色信号が点灯したときに停止しようとするが、急ブレーキが危険な場合や交差点内で停止することができない場合、そのまま通過しても構いません。

 

私が講習を担当している際によく見られたケースは、黄色信号の際に充分に停止できるのに、アクセルを踏んで通過してしまうドライバーです。

 

もとゆき

この行為は『信号無視』とみなされます。

 

公道上でも信号無視は違反行為として取り締まられます。

講習コース内でも、信号を無視して通過する場面が必ずあります。

タイミングよくすべての青信号で通過できることもあるかもしれませんが、『黄色信号』が点灯した場合には、必ず『停止する』ことを意識してください。

 

3つ目の注意点は・・・

最後の3つ目に気をつけることは、進路を変更する際にミラーだけで後方確認をするのではなく、首を振って自分の目で直接見る『目視』をしてください。

 

もとゆき

進路変更の課題は、どこの教習所で講習を受けても必ず実施することになります。

 

『目視』で見るべきところは、自分の車の後輪タイヤの横くらいを見るようにしてください。

 

実は、この後輪タイヤの横がサイドミラーやバックミラーに写りにくい『死角』となっているのです。

特に車体の小さなバイクは、ミラーだけでは確認することが難しい場合があります。

講習ではわざとバイクを走行させるようなことはありませんが、ミラーしか確認をしていない場合は、講評で注意を受けることになりますので、必ず首を振って確認するようにしてください。

 

ただ、簡単に首を振って確認してください!とお伝えしていますが、身体が固くなってしまっていて、『首が触れない!』という方もたくさんおられました。

この場合は、首を振るのではなく、身体を反転させるような形で上半身を意識して動かすことで確認がやりやすくなりますので、参考にしていただけますと幸いです。

さいごに

今回お伝えさせていただいた講習で気をつける3つのことは、仮にできていなくても『試験』ではありませんので、誰でも講習を修了することはできます。

ただし、指導員が個別に行う講評の中で注意を受けることになりますし、実際に公道で気をつけないといけない3つのことでもあります。

私が講習を担当していたときに、この3つができない方に共通して見られた運転行動は、『速度が速い』ことでした。

 

もとゆき

直線でもカーブでも常に速度が速い方がいました。

 

『緊張しているから』ではなくて、話をして聞いていると『普段の運転でも同じ』ということを言われるのです。

自分ではなかなか自分の運転を評価することは難しいと思いますが、例えば家族や友人の方に『速度が速いか?』と聞くことはできると思います。

 

この記事を読んでくださっている方は、講習を受けようとしている方で、運転実技に不安がある方だと思います。

 

2023年10月現在、高齢者講習に実技試験はありませんので、運転がうまくできなくても、指導員からの講評でたくさん注意を受けたとしても、『免許の更新』をすることはできます。

しかし、事故を防止するため、『止まれで止まる』、『黄色信号は止まる』、『進路変更では目視』の3つについて、実際の運転の中で『行動を変える』ことで危険から遠ざかることができると自信を持ってお伝えすることができます。

 

今後も講習内容に関する情報が出てきたら、このブログでお伝えしたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

参考になりましたら幸いです。もとゆき

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