【インスタグラム】どうしてフォローバックした途端にリムーブするのか│フォロー詐欺をする人たちの心理【ツイッター】

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instagramとtwitterを仕事絡みで細々とやっていますが、どちらにも、先にフォローしてきたにもかかわらず、こちらがフォローバックした途端にフォローをやめるアカウントがかなりあります。SNS上のこととはいえ、詐欺にあったみたいでとても不快です。今回は、そういうフォロー詐欺とでもいいたくなるようなことを平気でやるアカウントの中の、残念な人たちの心理について考えてみました。

フォロー詐欺の詳しい説明

問題の行動を整理すると、以下の通りです。

  • 相手から先にフォローしてくる
  • すぐにこちらがフォローを返す(フォローバックする)
  • するとその直後に、相手がこちらのフォローをやめる(こちらをリムーブする・こちらをアンフォローする)

どうでしょう。なにか詐欺にあったみたいですよね。

ある程度の期間があってのことなら、こちらの投稿内容が期待と違ったなど、納得のいく理由も想像できるのですが、これはそうではありません。相手からのフォロー→こちらのフォローバック→相手のリムーブは間をおかずにおこなわれるのです。ということは、相手の行動の理由は、以下のように解釈するしかありません。

  • 先にフォローしたのは、こちらのフォローを誘うため
  • 即座にリムーブするのは、もともとこちらに関心がないため

つまり、一連の行動は自分のフォローを釣り餌に使って、相手にだけフォローさせることが目的だということです。フォロー数(自分がフォローしているアカウント数)とフォロワー数(自分がフォローされているアカウント数)という言葉で言い直すと、自分のフォロー数は増やさずにフォロワー数だけを増やすのが目的だということになります。

フォロー詐欺をするアカウントの特徴

instagramの場合、こういうことをするアカウントのいちばんの特徴は、フォロー数に比べてフォロワー数が中途半端に多いということです。たとえばフォロー数2000・フォロワー数4000のアカウントが向こうからフォローしてきたら、まずフォロー詐欺を疑っていいと思います(あくまで私調べ)。

私のアカウントのように地味にやっていれば、フォロー・フォロワー数はそれほど差がつかないはずですし、有名人や人気アカウントならわざわざ無名アカウントをフォローしには来ません。フォロー数に比べてフォロワー数が中途半端に多いアカウントは、フォロー詐欺でちまちまフォロワー数を増やしている可能性が高いと思います。

困るのは、フォロー詐欺をするのは、いかにもそういうことをしそうなアカウントだけではないことです。投資関連・美容関連・飲食関連の会社や、よく知らない芸能人・モデル・アーティストの宣伝アカウントも多いのですが、ふつうの個人アカウントにも多いのが現実です。

いかにもな宣伝アカウントにフォロー詐欺をされてもダメージは少ないのですが、instagramで真面目そうなクラシック演奏家の実名アカウントにやられたときはさすがにショックでした。twitterでも、お堅い題名の本を出している実名アカウントがフォロー詐欺のあと「フォローを整理した」とツイートしていて、下品だなあとため息をついたことがあります。

フォロー詐欺の対処方法

instagramでは特にフォロー詐欺が多いため、最近私はフォローされてもしばらくはフォローバックしないようにしています。数日待つあいだに、かなりの数のフォロー詐欺アカウントは消えます。つまり、勝手にこちらをフォローして、また勝手にリムーブして去るという、いわば相手のひとり相撲です。ご苦労さまなことです。

また、フォロワー管理ができるアプリFollower Analyzerも使っています。他にも類似のアプリがありますが、そういうものを使えば、相互フォローしているアカウントを簡単にチェックできます。で、フォロー詐欺アカウントは、片っ端からブロックしています。

ブロックは、相手から自分の投稿が見えなくなるinstagramやtwitterの基本機能で、こちらがブロックしたことは相手には通知されません。これでそのアカウントとは二度と関わることはありませんから、今後少しはフォロー詐欺のリスクが減ることになります。

フォロー詐欺をする心理

すでに書いた通り、フォロー詐欺の目的は、自分のフォロー数は増やさずにフォロワー数だけを増やすことにあります。では、どうしてそれが目的になるのでしょうか?

結論からいうと、大勢から注目されたいという中の人の心理があるせいだと思います。

フォローというのは、注目するアカウントの投稿を継続して追うためのしくみです。ですからinstagramやtwitterではフォロワー数が注目度の指標になります。しかし、単にフォロワー数が多いというだけでは、注目されているアカウントだとは見なされません。注目されるとは大人数から一方的に見られることですから、相互にフォローしあうことでフォロワーを増やしても、それは「顔が広い」だけで「注目されている」ことにはならないからです。

ですから、自分のアカウントが大勢から注目されていると思える状態を作るには、フォロワー数をできるだけ多くするだけでなく、フォロー数をできるだけ少なくする必要もあるというわけです。

フォロー詐欺アカウントに言いたいこと

ところで、大勢から注目されると、なにかいいことがあるのでしょうか? 宣伝目的のアカウントなら注目されるほどほど効果が期待できるし、個人アカウントでもいわゆる「承認欲求」が満たされるということなのでしょうか?

でも、ちょっと待ってください。本当にそうなのでしょうか。

フォロー詐欺をやるアカウントは、フォロワー数からみて数百〜数千のアカウントに対してそういう行為をやっていると思われます。その中には私のように、フォロー詐欺を不快に思う人が何人もいるはずです。それは宣伝アカウントにとって「逆宣伝」にはならないのでしょうか。

個人アカウントについても疑問があります。フォロー詐欺で得た注目は、本当の注目ではありません。それはいわば「数字あそび」に過ぎません。承認欲求が満たされたような気分になるのは自己満足に過ぎないのではないでしょうか。

私には、フォロー詐欺という行為が何らかの実利に結びつくとはどうしても思えません。ットの幻想に侵された心理が生む空虚な行為である気がします。いや、行為の対象に不快感を与えるという意味では、実害がある行為だと言わざるを得ないのかもしれません。

フォロー詐欺アカウントの中の人には、冷静になってよく考えてもらいたいと思っています。

追記:なるほど、そういうことか!

潜入取材!フォロワー3万人買ってみた というNHKの記事で、上に書いたことが的はずれであることがわかりました。インスタグラムのフォロワー購入を取材したものですが、販売業者へのインタビューから以下に引用します。

――「フォロワー」や「いいね」を買い求める人たちは多い?

「どこにでもいる普通の子が髪の毛をいじったり、良い服を買ったりというファッション感覚でフォロワーを買っている。モデルやタレントは、オーディションでフォロワー数を聞かれるので、とりあえずフォロワーが何万人もいなきゃいけないという状況になっている。名前は出せないが芸能人や有名なスポーツ選手のアカウントでも増やしたことがある。ただ、それは本人ではなく、周囲やファンの人が増やして欲しいとオーダーしてきた。本人は気づいていないのではないか」(強調は引用者による)

潜入取材!フォロワー3万人買ってみた | NHKニュース

私がこのエントリで問題にしているフォロー詐欺も、フォロワー購入と動機は同じなのでしょう。私の分析は的外れで、やはり「実利」があるからフォロワー水増しに躍起になっているのです。すばらしい取材内容ですので、ぜひNHKの記事を読んでみてください。

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