囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

さらば“為にする交際”

2020年02月26日 | ●○●○雑観の森

冠婚葬祭は欠礼 ~ 魂を差し出せば ほしいものが手に入る世界から距離をおくの巻】

 

■子供の頃は、謎の転校生。

大人になって、転勤&転勤フラリーマン。

小心者ながら、根っこはへそ曲がり頑固ジイ。

 

         ◇


■十年前に父を亡くし、
喪中欠礼をきっかけに、
年賀状習慣を終わりにした。

その少し前、東京に単身赴任していた頃。
大阪・吹田在住の30年来の友人を亡くす。

その後、参列せず遠くで手を合わせることを常とした。

結婚式その他もろもろは原則行かない。
職場の忘年会など夜の会も参加しない。

ただし趣味の会の行事は万難を排して顔を出す。

 「身勝手にさせていだだく」と決め込んだのである。

集団になじまない猫的性向を強めただけか。
皆でサクラを見たり、参拝したり、など
“つるんで行く”なんてことは違和感があり、性に合わない。


■しかし職場の送別会等を欠席したとしても、
「二人だけの集い」は細々続けている。

今年は、2人目である。
50代独身の後輩(気のいいオッチャン)が
<早期退職制度を利用して3月末まで>と知り、
「気楽な店で昼飯でも食おう」と誘った。

真面目一徹の“時代遅れの男”である。
努力のヒトらしく、仕事ぶりも堅実。
互いに30代の頃、何度か助けてくれた恩がある。

中国料理の大衆的な店がいいと言う。
わたしは、いつもの唐揚げ定食。
彼は遅れて出てきた大盛スブタ定食を平らげた。

もう一軒、“大正小町”が営むレトロ喫茶に誘った。

「ちょっと、見ます? ここだけ、ということで」
「ん? 何だよ」
スマホ画面には割増退職金等の明細。立派な金額である。

さて、老後の二大敵手「退屈&健康問題」を、いかに乗り切るか。
そんなこんなを、しばし話題にし、それぞれの職場に戻った。

「この男の顔も、もう見られなくなるのか」

春は、ちょっぴり残酷な季節である。

 

 

私たちは春の中で
淋しさに苛立っていた
通りすぎる春の中で
遅れることに怯えていた
もしも1人だったならば
もしも孤独だったならば
もしも虚ろだったならば
もしも自由だったならば

あぁ 春はあやまちの源
私たちは春の中で
遅れることに怯えていた

(中略)

あぁ 春はあやまちの源
私たちは春の中で
失くさないものまで
失くしかけている


アルバム「わたしの子供になりなさい」より

「私たちは春の中で」中島みゆき 1998年

 


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2 コメント

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Unknown (azm)
2020-02-26 07:58:48
おはようございます。
確かに春は残酷だと思います。
文章を拝見していまして、うなずくところがたくさんありました。
いい曲を選べばれていますね!
とてもいい選曲です。
Unknown (fumi-bow1956)
2020-02-26 09:48:44
@azm 過分なるお褒めの言葉、恐縮いたします。

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