腸内細菌を整えてダイエット: 薬剤師的おすすめダイエット

2019年02月07日

腸内細菌を整えてダイエット

ダイエットには食事制限や運動など様々な方法がありますが、どちらも苦手なら腸内細菌を見直すのも一つの方法かもしれません。
ダイエットの効果が出なかったり肌の調子が悪かったり、ということも腸内細菌が関わっている可能性があります。
最新の研究で、肥満や糖尿病、免疫やがん、下痢や便秘、アレルギーなど、健康と深く関係していることが分かっており、テレビや本などで腸内細菌に関する健康法がたくさん紹介されています。
今回はやせやすい体質をつくるために役に立つ、腸内細菌を整える方法を説明します。

■腸内細菌とはなに？

人間の腸の中にはいろいろな種類の細菌が生息しており、その働きによって体調が調整されていて、健康やダイエットに関連していると言われています。
数百種類の細菌が常に100兆個以上生息していて、人によって細菌の種類や割合はばらばらです。
細菌はそれぞれの種類毎にまとまって生息しており、それはまるで様々な植物が種類ごとに群生しているお花畑（[英] flora）に見えることから「腸内フローラ」とも呼ばれていたり、くさむら（叢）に例えて「腸内細菌叢」と呼ばれたりしています。
この腸内細菌を整えることでやせやすい体質をつくることができ、効率よくダイエットすることができます。

■腸内細菌の理想的なバランス、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の働き

腸内には多くの種類の細菌が生息しており、大きく分けると善玉菌・悪玉菌・日和見菌（ひよりみきん）の3種類に分けられます。
名前の通り、善玉菌は健康に貢献する菌、悪玉菌は害を与える菌で、日和見菌は状況次第で良くも悪くも働く、両方の性質を持つ菌です。
健康な人であれば、善玉菌が20%、悪玉菌が10%、日和見菌が70%のバランスで生息していますが、何らかの影響で悪玉菌の割合が増えている状態を腸内環境の悪化と呼んでいます。

▼▼理想的な腸内バランスを目指して！生きたまましっかり腸に届きます！▼▼

■腸内環境改善の第一歩は食生活から

腸内環境が悪化し、悪玉菌の割合が増えてしまう原因は様々で、食事内容や運動不足、便秘や加齢などがあります。
腸内環境を改善するには乱れた生活習慣を整え、腸内細菌のバランスを正常にすることが大事です。
重要なポイントは、腸内での善玉菌の割合を増やし、悪玉菌が増殖しすぎない環境を整えることです。
そのためにはまず、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を含んだ食事をとることが腸内環境改善の第一歩となるでしょう。
また、食物繊維やオリゴ糖など善玉菌のエサとなる食品を取り入れるのもおすすめです。
腸に到達可能な乳酸菌や、腸内の善玉菌が栄養源に利用できるが悪玉菌は利用できないオリゴ糖など、特定保健用食品に認可された食品もあります。

関連記事：ダイエットには難消化性デキストリンをおすすめします！

腸内の環境を整えて、健康的なダイエットを目指しましょう。

タグ：腸内細菌