オーマイガーマスターの歌
先日
お風呂上がりに
こたつで
まったりとスマホをみていると
2歳の娘
はるが
‘’おーまいまいの!やって!おーまいまいの!‘’
と
聞いた事のない単語を
発しながら
私にせまってきた
さすがにわからないので
‘’なにそれ?‘’
って聞いたら
‘’おーまいまいの!おーまいまいの!‘’
と
スマホを指さし
騒いでいる
以前までは
‘’パツリカやって、パツリカ!‘’
と
子供に大人気の歌
‘’パプリカ‘’
を聴きたいと
よく言ってきていたので
なんとなく
パプリカの事かな?
と
YouTubeを開き
検索しようとすると
履歴に
見た事のない文字が・・
オーマイガーマスタ-の歌・・?
はるが
言っているのは
これか・・
しかし
検索したのは
私ではないので
なんだこれ?と
不思議がっていると
6才の息子、ゆうまが
‘’それ、おれなんだけどオーマイガーマスターの歌聴きたくて調べたんだけどでてこなくてさ!父ちゃん調べてよ‘’
と言ってきた
まず
「オーマイガーマスターの歌」
と
文字をうって
検索していた事にびっくりする
しかし
聞いた事もないタイトル
ゆうまに
詳しく聞くと・・
以前
私が入浴中
はるとゆうまで
私のスマホでパプリカを聴いていたけど
おそらく関連動画が表示され
何個か関連動画を見ていくうちに
関連が関連を呼び
オーマイガーマスターの歌に
たどり着き
それがとても良い歌で
2人で踊りまくって
楽しかったとの事・・
オーマイガーマスター・・・・
やっぱり
わからないので
視聴履歴を一緒に確認すると
‘’あっ、これこれ!‘’
なつかしい・・
なんか見た事ある・・
これは約7年前に流行った
韓国のPSYが歌っている
‘’カンナムスタイル‘’
おそらく
サビの部分の
‘’オッパカンナムスタイル♪‘’
が
‘’オーマイ、ガーマスター‘’
と聞こえていたらしい
謎はとけたのは
良いことだが
最近
我が家では
子供に爆発的大人気の
‘’パプリカ‘’より
‘’カンナムスタイル‘’
を流しながら
はるもゆうまも
爆発的に踊っている
ちなみに
カンナム(江南)とは
地名であり歌っている
PSYの出身地らしい
それにしても
思わず笑ってしまうぐらい
変な踊りだが
1人
ひきつったお顔をされている
第一部屋人(嫁)を発見する
おそるおそる
話しかけると
‘’えー、なんで今さらこの歌なの?まわりの友達になにそれ?とかいわれるんじゃない‘’
と
言ってきたので
‘’そういうのも全部含めて・・‘’
‘’カンナム(江南)スタイルじゃ!‘’
と
かっこよく
反撃したら
‘’うるさい、ここは長野市じゃ!‘’
と
目が覚めるような一撃を
くらうこととなった。
私は
無意識に
小さな声で
オーマイガーマスター・・
と
つぶやいていた。
『希望の光』~出口はすぐそこ~
先日
夕飯を食べ終え
2才になった娘の
‘’はる‘’
と
一緒に
まったり
こたつに入り
くつろいでいた。
ふと
最近
髪が伸びて女の子っぽくなったなぁ
としみじみ思っていたところ
そういえば
しばらく写真をとってない事を
思い出し
スマホで
写真をとろうとしたら
はるが
‘’ポーズはぁ?ポーズはぁ?‘’
と言ってきたので
‘’じゃあポーズしてよ‘’
と言ったら
‘’ちょっと待っててくだしゃい‘’
と
言うので
手に持っていたスマホで
その日のニュースなどを見ていた
数分後
‘’とうしゃん!しゃしんとってよー!ポーズ!ポーズ!
と騒いでいたので
そちらのほうを見ると
最近
髪が伸び
女の子らしくなってきた
娘が
ポーズをしながら
こっちをみて
撮られるのを待っている・・・・
全く
予想もしていなかった
ポーズと格好に
相手が2才児と言う事を
忘れるくらい
真剣なトーンで
‘’どーゆーことっ!?‘’
と
大きめな声をあげてしまうが
‘’はいっ。どうじょ。これわぁ‘’
と
さらに
腕の角度をあげ
指先までピンッと
力を入れ
‘’はいっ、どうじょ!‘’
と言いながら
静止している・・
一瞬
ここは彫刻の森美術館か・・
と思ったが
人として
保護者として
父親として
愛する娘に
伝えたい事があった。
心の底から思った・・・・
‘’どーゆーことっ!?‘’
撮影が終わると
‘’見せてぇ、見せてぇ‘’
と
画像を確認しにきて
‘’はるちゃん、おもしろになっちゃってるねー!!おもしろーい!!‘’
と
言いながら
こたつのまわりを
ズボンをかぶったまま
走りまわっている・・・
とりあえず
よくわからないけど
捕獲して
こちょこちょをしてあげた
本当に
子供は突然
何をするかわからない
今回は
本当に意味がわからなかったが
とりあえず
面白かった
家族みんなで笑えたので
楽しい一時であった
もし
彫刻の森美術館に
おいてもらえるなら
作品名は
『希望の光』~出口はすぐそこ~
とでもしておこう。
初めての完敗。
記録的に
暖かいこの冬に
私は
永遠のライバルに
記録的な
惨敗を喫した・・・
ライバルとは
昨年も
ブログで登場した
冬の仕事先である
地元の先輩の
お土産屋の奥さま「リタタ」である
非常に
戦闘能力と
思考回路と
紙一重な感じが
似ており
毎冬シーズン
何かしらの対決をしている
昨年は
今、現在書いている
ブログの広告収入であったり
ドラクエのゲームだったり
常に僅差で
勝ったり負けたり
まさに永遠のライバル
ちなみにリタタのブログ
時には
お土産屋なので
その日1日で売れた
人気商品の数を予想!
ピタリ賞をねらって
結果を見て
一喜一憂するが
紙一重なところがあるので
そもそも
お互い自分で予想した数を
覚えていないという
斬新さも兼ね備えている
そんな
永遠のライバルから
今シーズンの初め
対決のテーマが言い渡された
それは
‘’LINEスタンプ‘’
LINEのスタンプを作り
どちらが多く売れるかの勝負。
聞いた瞬間
発想力に多少の自信があった
私は
全く負ける気がしなかった
だがしかし
まさか
こんな事になってしまうとは・・・
まずは
こんな事になってしまった
物的証拠を
見てほしい
圧倒的に
壊滅的に
絵心がない
自分でもびっくりするくらい
絵心が1ミリもない
頭の中では
こんなスタンプ作りたい
と
次から次へと
ひらめくが
タッチペンをにぎって
3時間超を費やして
できたのが
やはり
こいつである
時間を返してほしい・・
と
生きてた中で
一番思った瞬間でもあった
しかし
悪戦苦闘をしながら
精一杯の絵心で
完成させたのが
これである・・・・
記録的雪不足の今シーズン
暖冬、暖冬と言われる中
人知れず
私は
この作品達を見るたびに
寒気がとまらなかった
そして
私は
人知れず
100円ショップで購入した
タッチペンを
そっと
置き
LINEスタンプのクリエイター
を
卒業した。
負けず嫌いの私が
諦める事は珍しいが
それには
もうひとつの理由がある
ライバルのリタタが
圧倒的に
絵心があり
発想力があり
スタンプを作るために
生まれてきたと言っても
過言ではないくらい
才能に満ち溢れていた。
それは
言い過ぎかもしれないが
なかなか負けを認めない
私も
今回は
単純に
純粋に
‘’このスタンプや絵文字使いたい‘’
と
ライバルが作成した作品を
購入してしまった
それからは
発想だけは多少豊かであるので
リタタに提案すると
あっという間に
スタンプにしてくれる
むしろ
対決を忘れて
新作スタンプを楽しみにしている・・
みなさんにも見てほしい
スタンプはこちら!
絵文字はこちら!
もうね、
圧倒的に絵心がない
私からすれば
短期間にこんなに作成
するのもすごいし
今回の対決は
素直に負けを認めよう・・
悔しいけど・・
むしろみなさん
気に入ったら使ってみて下さいm(_ _)m
ちなみに私のお気に入りは
でも
負けるって
悔しい・・
一矢報いるならば
記録より
記憶・・・・
いや、
これを作成中に
子供たちに
うっかり見られて
‘’これ何かいてるの?‘’
って言われた時
‘’いや、・・まぁ・・気にするな・・‘’
としか
言えなかった事が
全てを物語っている。
成長
先日
娘のはるが
誕生日をむかえ
2才となった
色々な言葉を覚え始め
私が話をちゃんと聞いていないと
‘’ねぇねぇ、とーしゃん聞いてるのぅ?‘’
と言ったり
日々驚かされているが
最近
新たなスキルを取得したようだ
私の事を
‘’とーしゃん‘’と呼んでいるが
前に
私の名前を何度も教えた
成果があったのか
‘’とーさんの名前はなんでしょうか?‘’
の問いに
答えられるようになった。
ちなみに
私の名前は
「しゅんいち」
問題をだすと
‘’えぇーとー・・・・しゅみにぃちぃ!‘’
と
答えてくれる
ここまでは普通に
‘’えぇーとー‘’
なんて言葉を覚えて
なんだかかわいいなぁ
と
思っていたが
ある時
すぐさま
6才の兄のゆうまが
‘’お父さんの名前はなんでしょうか?‘’
と
はるに
全く同じ質問をしたら・・
急に
何かを企んでる顔をし
‘’えぇーとー・・・しゅうまい!!‘’
と
はっきりとした大きな声で
急にボケてきた・・
‘’しゅうまいじゃないわ!‘’
と
つっこんだら
息がとまりそうなぐらい
‘’ケタケタケタケタ、アヒャヒャヒャー‘’
と笑いだした・・
それにつられて
兄のゆうまも
大爆笑
再度
落ち着いてから
私が
‘’とーさんの名前はなんでしょうか?‘’
と聞くと
‘’えぇーとー・・しゅみにち!‘’
とちゃんと答えてくれる
しかし
すぐさま
ゆうまが笑いをこらえながら
‘’お、お父さんの名前はぁ?‘’
と質問すると
笑いをこらえきれない感じに
再度
‘’えぇーとー・・しゅうまい!‘’
と
満面の笑みで
既に
息がとまりそうなぐらい笑っている
それにつられて
兄のゆうまも笑い出すが・・
あまりに勢いよく笑ったせいなのか
‘’プゥ~‘’
と
おならをし
さらに息ができないくらい
のたうちまわって笑っている
それからというもの
鉄板ネタのように
毎日寝る前に
このくだりをやっている
いつの間にか
‘’ボケる‘’
という事をできるように
なっていた。
牛乳大好きの
兄のゆうまも
先日
保育園の迎えに行った帰り
私が休みだった事もあり
得意料理の
ゆうまも大好きなメニュー
パスタを作ろうと思い
ゆうまに
‘’今日の夕飯は父ちゃんがパスタを作るからな!‘’
と
伝えたところ
‘’おー、いいねぇ‘’
と答えるが
すぐに
‘’あっ、‘’
と言うと
神妙な面持ちをし
何か言いたそうな顔をしている。
私は即座に
これは
今日はお店でご飯食べたいって
言うのではないかと予測し
‘’どうした?‘’
と聞くと・・・・
‘’パスタは食いたいんだけど・・‘’
やっぱり外食したいのかぁ
と思った瞬間
‘’牛乳だけは絶対飲ましてくれよな!‘’
と
夕日をみつめながら
言いはなった
予想だにしない答えに
あせり
‘’え、あ、もちろんでございます‘’
と
なぜか敬語を使ってしまったが
普段から
家では制限なく好きな時に
好きなだけ
牛乳が飲めるのに
なぜ急に
そんな事を言うのか
気になり
聞いてみると・・
‘’え?・・一応確認したんだよ‘’
と
言い
また夕日を見ながら
‘’確認て大事ですなぁ~・・‘’
と
ひとりつぶやいていた
なんだかよくわからないが
日々
子供は成長してる
みたいだ。
葛藤
先日の夜
子供たちを寝かしつけ
買い物に出かけた時
激安の殿堂
ドンキホーテにて
今年1番悩む事に・・
以前にもブログでふれたが
6才の長男の
ゆうまは
飲みすぎて
医者に相談したぐらい
牛乳を飲む・・
1日1リットルぐらいは飲む。
さらに
もうすぐ2才の娘の
はるも
兄に負けないぐらいを牛乳を飲む
どちらかが
‘’牛乳‘’
と
言えば
全く飲む気がなかったほうも
‘’牛乳!牛乳!‘’
と
負けじと叫びだす・・
私はこの現象を
‘’ミルククラッシュ‘’
と
ひそかに呼んでいる
残念ながら
1日1回の頻度で
‘’ミルククラッシュ‘’が発生
するので
基本
買い物に行くタイミングは
牛乳の在庫次第であり
ついでに食材を買うという感じ
その時は夜だったので
ドンキホーテに行ったが
私の知る限り
牛乳の値段が一番安いのは
アメリカンドラッグである。
もし
‘’ミルククラッシュ‘’で
お悩みのかたは
アメドラへ・・
話を戻そう!
ドンキホーテにて
今年一番悩みに悩んだ
大事件とは・・
結論から言うと
‘’業者じゃないんだから‘’
という言葉がすべてを物語る・・
その瞬間は
来店して
まもなく訪れた
激安の殿堂とは
言っても
あまりにも安すぎる品物が・・
しかも
子供たちも嫁も好きな食べ物
ならば迷わず買えばよい・・
しかし
その品物をみつめ
一度は購入を断念・・
しかし
諦めきれない
何度も
その売り場に戻っては考え
断念の繰り返し・・
悩み悩む事30分
悩みに悩みすぎて
精神的に限界を向かえ
放心状態で
結局購入する事に・・
悩みに悩んだその品物・・いや
犯人の正体とは
これである・・
バナナ1箱が500円・・
房で言うと20以上あり
本で言うと100以上ある
通常だと1房100円くらいで
売っているので
これは
1房で計算すると20円ちょっと・・
ではなぜ悩むのか
もうわかるだろう
量が多いんだよね・・
絶対
嫁の反応は普通ではないだろう
ただ
当たって砕けろ的な
感情で購入し
翌朝
嫁
大量のバナナを確認
‘’はあ?どうしたのこれ?‘’
‘’こんなに買ってどうすんの?‘’
‘’こんなに食べれるわけないじゃん‘’
すかさず
私も
‘’そんなバナナ・・・・‘’
と
負い目を感じながら
小さな声で
恐る恐る
発言すると
‘’うるさい!‘’
‘’業者じゃないんだから‘’
・・・・・・
4人家族で消費できる量ではないので
子供の保育園のママ友達などに
‘’旦那がさ・・‘’
と言いながら
あげたみたいだ。
子供たちも
バナナの食べ過ぎで
わずかではあるが
サルらしさがでてきたような気がした
みなさんは
用法・用量を守りましょう!
変わり果てた娘
私には
もうすぐ2才になる
娘がいる
名前は
はる
ちょうど色々と
言葉や着替えなど覚えて
成長するスピードの早さに
驚きと喜びを感じ
日々を過ごしている
先日
仕事が休みの平日
6才の息子のゆうまを
保育園に送り
はると2人で買い物に出かけた時
お菓子など本能のままに
買い物カゴに入れてくる・・
‘’父しゃん、これ、はるちゃん食べたいって‘’
と言いながら
ちなみに私は
‘’父しゃん‘’と呼ばれてる
かわいいけどそこは甘やかさず
お菓子は買う予定になかったので
買わせなかったが
お菓子がだめだと学習したのか
‘’はるちゃんこれ食べる、いいね!‘’
と言いながら
大好物のチーズかまぼこを持ってきた
チーズかまぼこに対する
想いが強いのが
それまでとは違った
1才児の覚悟みたいなものが
感じとれたので
買うことに
さっそく
車で
‘’おいししょうだね‘’
‘’あけて!あけて!‘’
とうるさいので
開けてあげると
‘’おいしー!‘’
あっというまに3本食べるが
最後の1本のビニールを
むいてあげようとすると
‘’これはうーまの!うーまにあげるの!‘’
と
保育園に行っている
兄のゆうまにあげるから
とっておくとの事
親として
とてもほほえましく
優しい子になったなぁと
思い
家に帰り
一緒に昼間をし
ゆうまを保育園に迎えに
行こうと
車に乗った時
はるが
先ほど
ゆうまのために残しておいた
チーズかまぼこをみて
‘’はるちゃん、これ食べる開けて!‘’
と・・
すかさず
‘’え?これゆうまにあげるんでしょ?‘’
と言うと
しばらく
考えるような顔をして
少し小さな声で
‘’あのねぇ、うーまね、これいらないなっちゃったっていってたよ‘’
‘’うーま、やっぱりいらないってよ‘’
・・・・
1才児の渾身のうそが炸裂する
必死に説明する姿が
かわいかった
そんな娘だが
事件は起きた
昨日仕事から帰宅したら
いつもなら
‘’とーうしゃーん‘’
って走って抱きついてくるのに
こたつに座って
心ここにあらず・・
切なそうな顔をして
こたつに座った私の前に
ゆっくり入ってくる
話しかけても反応なし
明らかにおかしい
嫁に事情を聞くと・・
はるが通ってる
嫁の職場の保育所で
2月3日ということで
豆まきが行われた
その際
初めてご対面した
鬼が
あまりに怖かったらしく
迎えにいった時から
ずっとこんな感じとの事で
戸を閉めるちょっとした
音でさえも
びくっとなって
この世の終わりのような表情をする
大好きな歌
パプリカを流しても
微動だにせず
さすがに心配になる
一緒にお風呂に入るが
ずっと
‘’怖いぃ、怖いぃ、抱っこ‘’
と言っている
普段
はるが爆笑する
鉄板のギャグも通用しない・・
これは重症だ
それからは
鬼はもう来ない事と
来ても
お父さんが退治することを
根気よく説明する
少しは
わかったようで
うなずく感じで
顔を縦に振る
ふと
風呂上がったら
アイスでも食べるかと聞くと
スイッチが
オフからオンになったかのように
急に
‘’うん!食べるぅ!おいししょー!!‘’
とテンションMAX・・
私が抱きしめたり、何をしても
だめだったのに・・
その後
寝室に移動し
布団に入ると
はるが
私の布団に入ってきて
抱きつき
‘’とうしゃん、だいしゅきよー‘’
とずっと言いながら
寝てしまいました
なぜか感動し
うるっとするのをこらえながら
はるをいつも寝てる布団に
移動させてたら
嫁と思われる足を踏み
‘’痛いな!ちゃんと見て歩いてよ!‘’
と・・・・
そこには
退治したはずの
鬼が寝そべっていた。
火事場の馬鹿力
火事場の馬鹿力
『とんでもなく追いつめられたときに、本来無いほどのパワーを発揮する』
私は
冬の期間
本業の農業がお休みのため
地元の先輩のお土産屋さんにて
働いている
そこで
先日
冒頭でふれた
追いつめられた時に
信じられない程の力が
発揮された事があった。
それは
平日の昼過ぎ
1人で店番をしている時に起きた
地元はスキーの観光地であるが
平日の昼間は基本、暇である。
お土産屋といっても
ソフトクリームなども
販売しており
人気商品は
揚げたてのパンに
ソフトクリームをはさむ
ソフトドッグ!
その日も
暇であったが
5.6人の客が一度に来店し
お土産を買いながら
1人ひとつソフトクリームなどの
注文が入った
その時
さらに新たな客が来店し
レジをしながら
ソフトクリームを作ると
結構待たせてしまうので
急がなきゃとの
思いで
小走りで
ソフトクリームを作りに行き
コーンを片手に
レバーを引くと・・・
今までに味わった事のない
違和感と不安感・・
そして
その原因に気付くまで
2秒とかからなかった
ソフトクリームを作った事がある人は
わかると思うが
利き手にコーンを持ち
利き手ではないほうでレバーをひく
が基本だと思う
私の場合
利き手が右手なので
右手にコーン
左手でレバー
がいつものスタイルであるが
急がなきゃいけない時に
今までやった事のない
左手でコーン
でスタートしてしまった・・
一度スタートしたら
止める事はできない
まさに崖っぷち
しかし
そこで
信じられない程の集中力を
発揮
フリーザーからでてくる
ソフトのクリームが
止まって見えるくらいに
ソフトのクリームが
むしろ
ハードのクリームに
見えるくらいに
一糸乱れぬ
完璧なソフトが完成した
その瞬間
いつもは空いていない
右手で
小さなガッツポーズをした
少々待たせたが
無事
お客様の対応が終わり
ホッと
しながら
これが火事場の馬鹿力か・・
と
感慨深げに
充実感を味わってたところ
ふとある考えが
これは
ただの
うっかりではないのか・・
と
頭をよぎった次の瞬間
ある説が思い浮かんだ
時はさかのぼり
25年前
私は無類のサッカー好きであり
その頃
サッカー漫画の
『蒼き伝説シュート』
に出会い
主人公の田中俊彦にあこがれる
田中は
本来右利きであるが
生ける伝説、憧れの先輩『久保よしはる』
から筋肉のつきかたから
左足のシュートのほうが
威力があると助言され
練習を重ね
‘’幻の左‘’が完成する
例にもれなく
右利きの私も
田中に憧れ
必死に左足の練習を重ね
5年後
普通に左足がまあまあ使えるようになる
幻の左は
幻として
自分の中では終わっていた
もうこれで
わかっただろう。
その幻に終わった
‘’幻の左‘’
が
25年の時を越え
足ではないが
ついに
姿を表したのだ
そう思えた瞬間
喜びで心が満たされた
ただ
私は思う
もう
左手でソフトクリームを
まきまきしない
あの圧倒的な不安感
あの絶望的な違和感
は
二度と味わいたくない
ソフトクリームほど
人生はそんなに甘くない。
隠れて見ていたものは・・
9月より
スマホを契約している
auが
データ通信使い放題のプランを
始めたので
詳しい事は理解してないが
さっそく使い放題のプランに変更
そうしたところ
動画配信サービスの
ネットフリックスが
無料で見る事ができ
暇な時間に
映画やドラマを見ている
私の息子、ゆうまも
ネットフリックスで
大好きなドラゴンボールが
いつでも見れる事を知って
しまってからは
‘’ドラゴンボール見たい見たい‘’
と騒がしいので
一応
時間を決めて
見る事にさせていたが
ある夜
寝室でスマホを充電中
夕食を終え
リビングで1才の娘と
たわむれていた時
ゆうまが
トイレに行ってくると言い
リビングから出ていったきり
中々
帰ってこない・・
これはおかしいと
行方不明者の捜索にむかうと
暗闇の寝室からスマホのひかりが・・
おそらくドラゴンボールを見ている・・
こらしめてやろうと
こっそりと近づくと
‘’おおー、そうきたかぁ、う~ん、うまいなぁ‘’
と
言うおっさんの声が聞こえてくる・・
ん?
ドラゴンボールではないな
こっそりと覗いてみると
おっさんが1人で
ひたすらめしを食っている・・
これは
松重豊主演の
孤独のグルメ・・・
確かに人気がある作品で
私も好きで
何度か見た事はあるけれど
6才の子が
わざわざしかられるであろう危険を
おかして
大好きなドラゴンボールでなく
孤独のグルメ・・
とりあえず
‘’おいっ!‘’
と声をかけると
‘’うあぁー!!びっくりした!‘’
とひっくり返るが
すぐ
‘’父ちゃんお願い!これ最後までみたい!‘’
と懇願してきた・・
‘’え?これ基本、おっさんが飯食うだけだよ‘’
と教えてあげるが
‘’それがおもしろいんだよ!いやー、この人本当においしそうに食べるんだから、まいっちゃうよね‘’
・・・・
え?
何かにとりつかれたのか?
あまりの衝撃で
最後まで見る事を
途中で飽きるだろうと思い
許可したら
本当に最後までニヤニヤしながら見て
‘’いやぁー、楽しかったなぁ‘’
と言いながら
‘’ごろうー♪ごろうー♪いのかしら♪ごろうー♪‘’
と孤独のグルメの曲を
口ずさんでいる・・
これは
子供が成長しているからなのか・・
もうよくわからないから
とりあえず
‘’そんな子に育てた覚えはありません‘’
とだけ
笑顔で伝えといた。
命がけのパプリカ
今も
子供たちに大人気の
米津玄師プロデュース
〈NHK〉2020応援ソング
「パプリカ」
例にもれず
私の1才の娘と6才の息子の
子供たちも大好きであり
歌いながら踊っている
特に
1才の娘「はる」は
私がスマホを持っていると
すぐかけよってきて
‘’ぴーぱ!(パプリカ)ぴーぱ!(パプリカ)‘’
と
懇願してくる
ただ
そこで
迂闊にパプリカをながすと
娘のはるが
とても危険な目にあってしまう・・・
まずは
これを見てもらいたい
これは娘のはる
何をしているかというと
結論からいうと
パプリカを踊っている・・・
正確にいうと
タイミングはわからないが
踊ってる途中で
テンションがMAXになると
ものすごい勢いで
ものすごい笑顔で
ものすごい助走をつけ
この形になる
一応
パプリカの踊りを知らない人に
言っておくが
こんな場面やしぐさも
一切ない
娘のはるの完全オリジナル・・
最初見た時は
ものすごいびっくりし
ものすごい意味がわからなく
ものすごい角度的に首が心配なるが
問題なく
踊っては
テンションMAXになると
勢いよく
この形
の繰り返し・・・
しかし
そこには
さらなる危険が・・・
いつも娘の要望で
パプリカをながすが
歌も踊りもマスターしている
6才の息子「ゆうま」も
一緒に踊りにやってくる・・
6才とはいえ
まだ周囲を気にしながら踊る能力は
持ち合わせてないため
娘のはるが
あの形になっても
気にせずすごい勢いで踊るため
最悪
頭や手を踏んだり
ぶつかってバランスをくずし
あの形をはるの上にのったら
冗談ぬきで首が危ない・・
さらに
こんな危険がせまっているのに
嫁は
少し天然なとこがあり
頭の中が誰よりもパプリカなので
‘’はるちゃんもゆうまもすごいー‘’
と
一切心配していない・・
娘の首を守ってあげるのは
私しかいない
なので
パプリカをながす時は
細心の注意を払い
娘の首を守っている
しかし
最近は
ゆうまも
面白がって
妹はるのまねをし
はるも
兄ゆうまに対抗し
パプリカの曲をながすと
2人とも
ずっと
この形で動かない・・・・
私は
威厳のある父親として
堂々と
美しく
きらびやかに
2人と
全く同じ姿勢をとってみた
その瞬間
私、娘、息子だけの
‘’パプリカ‘’が
完成した気がした・・・
・・・・・・
・・・・・
その光景を目にした嫁は
‘’ちょっと、頭大丈夫?疲れてるんじゃない?‘’
と・・・
パプリカよ
2020年より
私を応援してくれ。
夏の思い出
やっと
仕事の農業も
今シーズンの終わりが近づき
あと半月くらいで出荷も終わり
後片付けとなる
今年は
雨が多く
日照不足で
水はけの悪い場所では
生育不良
同じ畑でも
水はけが良い場所ではちゃんと育つ
ちなみに
両方とも同じ日に植えたレタスである
水が多すぎても育たないのである
雨、日照不足に加え
8月に入り急激な温度上昇により
レタスは腐り
レタスに限らず
野菜は出荷数が減少し
野菜価格は上昇した
私ら農家的には価格上昇は
嬉しい事だが
やはり
生育がうまくいかず
出荷数は減った
そんな感じのシーズンであったが
私の家では
女性の外国人実習生2名
日本人のアルバイト1名を
雇っている
日本人のアルバイトは
47歳独身の山さん
山さんはとても
仕事ができ
社交的で
なくてはならない存在
ただ
まがった事が大嫌いである
外国人実習生はミャンマー人で
制度上
同じ人は雇えないので
毎年
違う人が来る。
今年の2人は
一生懸命まじめに働く
ミャーさん
と
朝まで酒を飲み
時間に遅れたり
あきらかに手を抜くのがわかる
問題児 シーさん
なので
曲がった事が大嫌いな山さんは
シーさんが大嫌いであり
たびたび
山さんが怒っているのを目にする
そして
事件は起きた!
レタスの出荷中
私は
2人から
ちょっと離れたところで作業していると
今まで聞いた事のない
大音量の
山さんの
‘’うおぁぁわあーーーー!!!!‘’
という
ただ事ならぬ
さけび声が・・・
私は異常な叫び声に
山さんが
シーさんに何かを注意して
逆ぎれされ
レタスを切るため持っていた包丁で
どこかを刺されたのでないかと
心拍数をあげながら
近くに行くと
どれだけ
発想が豊かな人でも
想像できないような事が
起きていた・・・
‘’だ、大丈夫ですか?‘’
‘’あいつありえねえ!くそが!‘’
山さんの顔が怒りに満ちている
何があったか聞くと
山さんが座ってレタスを切っていると
5メートル先に
カブトムシを発見!
とっさに
土日に実家に連れていき
山さんになついている
私の6才の息子 ゆうまが
カブトムシ好きだから
採ってあげようと
腰をあげると
後ろから
すごい勢いで
シーさんが
カブトムシに向かっていき
カブトムシの前に止まり
ニヤリと笑い
大きく足を振りかぶり
カブトムシを踏み潰した
との事・・・
意味がわからない行動だが
ミャンマーでは害虫なのか?
言葉が通じないので真意は
わからないが
山さんは
‘’ゆうまにあげたかったんだよ‘’
と
目に涙を浮かべてる
仕事以外な事なので
対処の仕方がわからない・・・
Yahooで
‘’カブトムシ 踏まれる
おじさん 泣きそう 対処法‘’
と
検索したいが
そんな余裕もないから
とっさに
既にゆうまは4匹飼っているので・・
と
そっかぁ・・・
踏まれたカブトムシかわいそうだな・・
・・・・・・
・・・・・・
・・そうですね・・・
セミの鳴き声がやけに心にしみる
とても暑い夏だった。