みんなの学校の木村泰子元校長が
雑誌のインタビュー記事に答えていた。
発達しょうがいの子達のことを
「グレー」と呼ぶこと
私もその言葉には・・・
ずっと違和感があった。
どっちが「ホワイト」で
どっちが「ブラック」なの??
その間の「グレー」
そして・・・時には
「限りなく・・・黒に近いグレー」
なんて表現することもあります。
何なんだそれは・・・何を表現したいの??
って違和感を木村先生は
「一つの人権侵害」
と書かれていました。
ウンウン・・・なんか
すかーーーっとしました。
先生は・・・子ども達の
「ふつう」を色にたとえるとしたら
「カラフル」で100人いたら100色の色を
もっている
と書かれていました。
大人たちが「あの子はグレーよね」
と思うこと自体が、それを見ている子ども達を
残念な状況にしてしまっているのではないかと思う。
小学校の教育現場は保育園や幼稚園の子ども同士の
関係性がリアルに現れる。
幼稚園や保育園で
「◎ちゃんは他の子と違う」
という意識をもってしまうと、
それは小学校に上がっても続きます。
(そりゃあそうだなーーー)
よく幼稚園や保育園で問題児と
言うことを通訳してみると
『保育士や先生を困らせる子ども』
です。
でもこれは・・・大人が主語。
子どもを主語に変えたら
子どもは困っているんです。
困っている子どもたちのことを
大人たちは問題児という。
何もないのに暴力をふるう、
暴言を吐くということはなくて
何らかの原因があるのではないでしょうか?
先生の言うことを聞かない子を
発達しょうがいとレッテルを貼って
排除していく、
そうすると『ふつう』の子が
残ると思っていませんか?
でも、その子を排除しても・・・
また次の子が・・・
悪循環です・・・
と書かれていた・・・
そうそう最近出た学習会で
10人いたら
素直に動く人3人、前向きだけど動かない人4人、
後ろ向きでマイナス傾向3人
3:4:3の法則というのを聞いたばかりで・・・
この法則は・・・往々に変わらないのだそうです。
働きアリの中で働きの悪いアリを排除しても・・・
じきに、また・・・働かないアリは必ず出てくる
・・・と
考えてみたら・・・
自分の周りも・・・よくよく見たら
そんなもんじゃあないですか??
木村先生はこう続けていました。
自分のやっている保育(ここは教育でもはまるかな?)
にその子が、はまらないだけなんです。
自分のやっている保育を問い直せばいいんですよ。
「目の前の子ども達が20年先の社会で、
すべての多様な人達と生きていくための
素地をつくっているか?」
発達しょうがいやグレーと
言われている子ども達がいることで、
周りの子どもたちは得してるんですよ。
「この子がどうしたら一緒に
安心して過ごしていけるんやろか?」
って考えていける機会があるんですから・・・
(略)
周りを育てれば、
周りの子は、その子と出会ったことですごく
得するじゃあないですか。
これが自尊感情を高めることと、
他者を大事にするということを
育てていく。
保育の現場の当たり前を問い直さなくてはいけません。
椅子に座って話を聴く子どもをつくっておくりこむ
それを当たり前やと思ったらもったいない。
「子どもが安心できる場所」
そこを実現していった実績のある
木村先生の言葉は・・・
私たちが、子どもが就学時に目指して
いたときと一緒・・・
やって来た活動そのものです・・・
そして・・・
そのころの子どもたちは・・・
地域の中で
イキイキと生活しています。
子どもの頃・・・様々なことがあったけど・・・
そこをみんなで考えて、乗り超えて・・・
また問題が出てきて・・・
また解決をみんなで考える・・・
そんな連続の毎日でした・・・
だけど・・・その先には・・・
たくさんの【宝】があり・・・
それは今も輝き続け
今・・・イキイキ生活できる・・・
そんな日常が今・・・ある。
今・・・ホントに彼女の毎日が
「カラフル」だなーーー
って思ってます。
これからに続く子ども達の未来も
「カラフル」であってほしい
そう願いながら・・・
今日も・・・
私たちは活動していますよ・・・