2019-11-21

日経平均に波乱の兆し?(11/21)

本日の日経平均は一時は23,700円台前半までの400円を超える下げとなったが、その後、急反発となって23,000円を回復する乱高下の一日となった。

日経平均の終値は-109円安・23,038円。

昨日記した「週内は23,000円を割って下に走る可能性は少なくなった」が的中した一日となった。

まず、ダウの日足チャートから検証する。

一昨日、上値抵抗線で頭を抑えられた昨夜のダウ平均は、定石どおり反落に転じ、下値サポート線に支えられて長い下ヒゲで下げ止まった。

しかしながら、ギャップダウンでの下落であり、ローソク足も下ヒゲではあるが陰線になっている点で、陰転の兆しと見るのが妥当と思われる。

現段階では「兆し」であり、ここから再度上を目指す可能性もあるが、そのためには足元の価格帯でのもみ合いまたは急騰が必要と思われ、高値圏を示しているRSIやMACDなどのオシレーター系指標からも、いったん反落と見るのが妥当と思われる。

続いて日経平均の日足チャートを見ると、本日の日足は長い下ヒゲとなっているが、ダウ平均同様に陰線であり、また足元は底値圏とは言えず反転のサインと見るには苦しいと感じる。

25日線にサポートされた形とは言えるが、本日はギャップダウンスタートとなっており、形状的には三角保ち合いを下放れた可能性が高いと見ている。

また、前ページの「先物・オプション考察」に記したように、足元の需給は上値は抑制・下値には拍車がかかる可能性のある状態になっている。

本日の日経平均が乱高下となったことで、明日の週末はポジション調整的な取引主体となり大きな動きは出てこないと見ているが、来週以降の日経平均の動向には注意が必要となる。

昨日、筆者は今回の下落トレンドの下値として22,200円を予想した。23,000円は13週線が位置する価格帯であるが、本日、先物が22,720円安値を示現しており、22,200円はわずか500円下と値幅が足りなくなっている。

本日の-400円安から立ち直った経験則から、次の同様の急落局面で買い向かう向きがあると思われるが、相場の常として次は逆手と見ておくのが良いと思われる。

次の日経平均の下値の節目は22,619円が想定(12/17アップの「今週の日経平均予想参照」)されるが、値頃感での押し目は危険である。

13週線・22,200円(来週は22,357円)が割れた場合は、26週線・来週21,742円が次のターゲットになりやすく、ダウの下値余地や日経平均の需給状態から、けっして絵空事の価格ではないと見ている。

『こんなところまでは来ないだろう』と思っている安値・高値まで来るのが相場であり、週足MACDが陰転した場合は十分に可能性のある価格帯であると見ている。
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