自分は今、現在の現場に来て初の電気設備の年次点検に向けての分電盤の調査をしています。

年次点検とは受電設備から分電盤を経て電気を使用する機器までの配線の点検で年に1回必ずやらなければいけない法定点検です。

簡単に言えば
電力会社からの受給スイッチを切って建物を停電させて、その間に電気系統の目視点検や絶縁測定、掃除をしたり発電機の自動作動のチェックをしよう
って事です。
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今までの経験だと、
我々ビルメンが受変電設備の停電までさせて、受変電設備そのものの清掃や絶縁測定などの点検は協力会社にやってもらい、
その間に、ビルメンは建物の分電盤の絶縁測定や非常用発電機の作動試験をやるのがパターンになっています。

受変電設備内には、受電用スイッチや主遮断器・変圧器やコンデンサ・配電盤なんかがあるのですが、協力会社さんには配電盤にある各ブレーカーの一次側までの点検をしてもらう訳です。
とはいえ、この範囲も現場によって様々で、自分のいたとある現場はスポットネットワーク受電の所があってそこは、
デカい変圧器の点検や
配電盤の遮断器(ACB【気中遮断器】)の分解や接点復活剤の塗布

なんかまでやって、協力会社に頼むのは継電器試験等の特別高圧部分だけみたいな所もありました。
1
受変電設備(キュービクル型)の概要

今回の現場だと先述の配電盤の各ブレーカーの二次側から使用機器までの配線部分までとなるのですが、実は今かなり困っています(><)

それは、建物の中に開閉器盤が多すぎたり、配線の出所が分からない物が多いという事です。
つまり通常は、

配電盤から分電盤へ行って、そこのブレーカーから、直接機器へ繋がっていたり、
さらに近くの開閉器盤へ配線されて、そこに周囲にあるいくつかの機器のブレーカーに分岐して機器に接続される。


のが普通ですが、今いる所は機器から配線を辿って開閉器盤へ行き、そこの主幹ブレーカーのケーブルや分電盤から出ていくケーブルにどこの盤から来た、もしくは何処へ行くケーブルなのか記してあるタグがなく電気の流れが判らない物が多いのです。
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ケーブルタグ

これは非常に問題です。
何故なら絶縁抵抗測定は大体分電盤の主幹ブレーカーの一次側で配電盤ブレーカーからの幹線を、二次側で各機器を一括で測定し、数値が異常なら漏電を疑って、電気の下流へと原因箇所を特定していくのですが、タグがないので盤から出た配線が直接機器に繋がっているのか、はたまたどこかの開閉器盤で分岐していくつかの機器へ接続されているのか判らないのでは手の打ちようがないのです。
目下、過去のデータ(過去に居たビルメン会社のジジィ達の点検記録)を参照したり、足で調査していますが改修に改修を重ねていて図面が最早信用出来ない状態ではどこまで出来るか・・・・。゜(´Д`)゜。。
study_night_boy走り回る訳ワカメ

また、新しい建物だと解らない機器があってもメーカーのHPをみたり、図面がしっかりしていればそれを見て電気主任技術者と相談しつつ手順を決められますが、築数十年の建物は最早遺跡レベルで情報がない事が多く、何がなんだか解らない事が多いですね。

こういう状態にも対応しないといけないので電気主任技術者の資格は喉から手が出る程欲しい物ですが責任が重く圧し掛かってくるので怖くもありますf^^;

最後に一つ
youtubeで受変電設備の事故動画があったのでペタシと


さすがに笑えません・・・・一歩間違えば同じ目に合う身としては・・・・


ではまた次回をお楽しみに~( ´∀`)ノ

ビルメンで下位系列でも働きたい方いましたら紹介しますのでコメントもいただけたらと思うのでブログでもツイッターでもご気軽にどうぞヽ(^。^)ノ



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