手術体位について学ぶ

本日は手術体位についての勉強会に参加してきました。
まだ外回りについてないので体位について詳しく学習できた良い機会でした。

体位の勉強会ということで、私みたいなヒヨコの方々がほとんどだと思いましたが、ほぼ中堅のナースさんで逆に新人ポイナースはすくなかったです。

参加して分かったんですが、学習会はビギナー向けではなく、術中体位についてある程度、知っていること前提で各施設ごとに異なる点などの情報交換が目的だったんです。

学習会は、手術室認定看護師によるレクチャーが約40分くらい行われ、残った時間は手術室で側臥位、腹臥位、マジックベッドを使用した側臥位などの実技をして終了となりました。

手術体位のビギナーとして、手術体位による神経への影響やバイタルサインの変化、スキントラブルなどなど、認定看護師のレクチャーと実技で多く勉強できましたが、一番印象に残ったのは、各施設ごとの体位作成のやり方でした。

体位作成の違いが出るのは以下の二つの点からではないかと私なりに考えました。
①病院の規模(というより財力?)によって使用できる物品が限られる
②チームワーク

①病院の規模によって使用できる物品が限られる
腹臥位の実技の情報交換をするときに「私たちの病院では整形手術の時には四点フレームにリモイスパッ〇を使用していますよ」と発言したら、みんなにびっくりされ、インストラクターからは「それいくらかしってますぅ?」と金のある所はそんなのつかってるかもしんないけどさ!みたいな雰囲気で言われましたね。(笑)

現在、勤務しているところは大学病院なので比較的に高価な物品を自由に使える状況です。最初からこのような環境で勤務していたので何も考えず発言したんですが、「私たちの病院は金あるんですよっ」と自慢したように聞こえたんですかね。

とにもかくにも、そんなエピソードもありましたが、腹臥位の時にソフトナースに接する上半身のスキントラブルを予防するために、シール(商品名を忘れてしまいました)を張るところもあれば張らないところもあるとか、上半身専用のソフトナースを使用するところやロール二つを縦にしてそれをソフトナースに覆って上半身用ソフトナースを作成するところもありました。

(絵が下手すぎてわけわからないんですが)

これだけでなく、マジックベッドがない施設では、側板とアームカバーを上手に使って術中の頭低位などのローテーションに備えるところもあって、コストをかけなくても安定した体位が取れるんだなぁと考えさせられる場面もありました。

病院の財力があればより良い製品を使用することができますが、最も大切なのはどうすれば術中体位による合併症を減らせるか工夫する能力であることを学びました!

②チームワーク
認定看護師のレクチャーで看護師、外科医、麻酔科医それぞれが求める体位が重なる部分に理想の手術体位が生まれるという話がありましたが、まさにその通りだなぁと感じました。

というのは、勤務先では呼吸器外科の手術でマジックベッドを使用して側臥位を作成しますが、毎回体位作成時にドクターと看護師間でもめます(笑)。

ちょうどマジックベッドを使用した呼吸器外科の側臥位作成の実技があって、他の施設ではどのように作るのかなと興味津々に見ました。

腋窩枕を使用しないことやマジックベッドを固めた後、側板を使用しないことなど、異なる点が多かったんですが、側臥位に若杉固定器を使わず、L字にストキネットをつけてそこに上になる腕を通すやり方には膝を打ちましたね。これは、外科医のアイディアだったそうで、看護師も納得いく方法だったのでそのまま採用しているそうです。

(やはり絵が下手でわけわからん)

私の病院に比べてかなりシンプルに側臥位を作成していて、それが外科医と意気投合して生まれた結果だったので、まさにチームワークだなと思いました。コミュニケーションとお互いの理解が大切であることを感じました。

このような場に参加して情報共有をすることや新しい刺激を受けることは必要ですね。オンラインでも情報共有ができるようにこれからもポスティング頑張りたいですね。



コメント