すみくにぼちぼち日記

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中学・高校の校則の意味について-校則は不必要のおかしいものなのか

中学や高校には校則と言うものがあります。

頭髪やスカート丈、制服、通学方法など、様々な規定がある校則ですが、厳しすぎたり、時代遅れに思えるものもあったりします。

この記事はそんな校則について考えてみたいと思います。

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中学・高校の校則の意味について

校則はどの学校にもある規則です。では、なぜ校則が有るのでしょうか。

その答えは、次の二つです。まずはこの二つの意味についてそれぞれ考えていきたいと思います。

①道しるべとしての校則

②風紀維持のための校則 

 

道しるべとしての校則-校則があることによって学校生活で迷いが無くなる

まず、道しるべとしての校則についてです。校則が道しるべだなんて、考えたことも無い、と言う方もいらっしゃると思います。校則はただ生徒を縛るためのルールだと。

しかし、そもそもルールが何故あるのかを考えてみると、実は、ルールと言うのが一度犯した失敗を二度と繰り返さないための道しるべとして存在していることが分かるのです。

分かりにくいので例を用いて考えてみたいと思います。

例えば、家で物凄く熱い土鍋を食べているとします。初めて食べる土鍋ですから、自分は土鍋が熱いということが分からず、直接口をつけてしまい大やけどを負いました。こんなとき、人間はどうするのかというと、「次から土鍋を食べるときは器におかずをよそってスープを飲む」と頭にインプットします。

この、失敗を繰り返さないために自分で決める手順こそがルールであり校則なのです。

日常生活でも人間は自分の中で沢山のルールを気づかないうちに作っています。学校や会社からの帰り道どの様な乗換えを行うと早く家に着くのか、仕事を行う中でどの手順で進めれば失敗無く最速で仕事を終えられるのか。

試行錯誤しながら見つけた最善の道を固定化し、それを適用していくという人間の習慣がルールを作ります。

そして、一人が犯した失敗をルール化し、組織や社会に広げていった結果、マニュアルや交通ルール、そして、校則が生まれるのです。

つまり、自分以前に学校で生活を送ってきた誰か(生徒、教師、他の関係者)が、将来学校生活を送るようになる子どもたちの為の道しるべとして作ったルールが校則なのです。

 

風紀維持のための校則-校則によって学校が荒れるのを防ぐ

ルールは失敗を繰り返さないための道しるべだということを述べました。ただ、校則が長年使われるようになってくると、本来の目的とは別に意味を持ち始めます。それが「風紀維持の為の校則」です。

例えば、頭髪を染めてはいけない、スカート丈はひざ下でなければならない、学生服のボタンはあけてはいけない、などの校則です。

これらの校則は、風紀維持の為のものですので、基本的に上位の学校になればなるほど緩くなります。何故ならルールが厳しくなくても風紀が乱れないから。学力的に下位の学校は、風紀が乱れるリスクが高いので、必然的に校則が厳しくなる傾向があります。

例えば、私は県内でもトップレベルといわれた中学校を卒業し、真ん中より下くらいの成績の生徒が集まる高校に進学しました。

そこで感じた違いは、中学の頃は校則が緩かったのに、高校は厳しすぎる、というものでした。

中学は優秀な生徒ばかりの学校だったので、校則はほぼありませんでした。女子は中学生でスカート丈が高校生より短かったですし、頭髪も染めている生徒も居ましたが、特に注意もされません。なぜなら多少服装が乱れていても風紀が乱れないから。

一方で、高校は頭髪が厳しくチェックされました。理由は、元々かなり荒れていた高校で、身だしなみの乱れが風紀の乱れを誘発していたからだそう。

ちなみに、兄弟の高校は県内のトップ校だったのですが、服装は制服さえ着ていれば自由、頭髪、リボン、スカート丈なども自由で、なのに不良も生まれず、生徒は優秀、という高校でした。

 

校則はなぜ守らなければならないのか

校則は学校生活の指針であり、風紀の乱れを抑止するルールです。ですが、そもそも校則は守らなければならないのでしょうか。この答えはイエスです

学校生活の指針として考えた場合、思い浮かべていただきたいのが信号機です。信号機は江戸時代にはありませんでした。では何故発明されたかというと、車が発明され、交通量が多くなると、事故が多発するので、それを未然に防ぐためにの知恵として発明されました。つまり、交通の指針として発明されたのです。

この交通の指針が開発された当時は、自分の安全を確保するために信号機を守る人が多かったのですが、段々と人々に慣れが出てきて、信号が守られなくなります。すると、信号が交通の指針から、風紀を守るためのルールへと変化していきます。信号無視にペナルティが科されるようになり、ルールがどんどん厳しくなっていくのです。

校則も同じです。始めは道しるべだった校則は、段々と厳しいルール化されていきました。だからこそ、ルールを厳しくする必要が無くなるよう、ルールは守るべきであるといえます。

また、ルールの無視は、思わぬトラブルの元にもなります。例えば、先ほどの信号機の例でいうと、みんなが赤信号を守ると思って走行している車は赤信号を無視して歩いてきた歩行者に気づかず事故にあってしまうことがあります。

ルールと言うのはみんなが守ることが前提で運用されているので、急に自分だけルールを破るということは控えるべきであるといえます。

 

校則を廃止したらどうなるか

そしたら、そもそも校則を廃止すれば、ルールが厳しくなることも無くなると思うかもしれません。ですが、校則を廃止したら物凄く生き辛くなってしまうのです。

例えば、「バイクで登校してはいけない」という高校があったとします。ルールがあるうちは誰もがバイクで登校しないので、駐輪場は自転車だけでいいのですが、このルールが廃止されると、バイクで登校する生徒が増え、駐車場のキャパが足りなくなります。また、バイクで登校することを想定していない校門では、駐車の為の行列ができてしまします。

もっと簡単な例は時間割です。時間割も高校のルールとして決まっています。時間が決まっているから生徒は問題なく暮らすことができるのです。ここで時間割を廃止したとすると、高校生活自体が破綻することが予想できます。

つまり、ルールと言うのは、昔から代々受け継がれてきた、学校生活をスムーズに送るための道しるべですので、それを廃止してしまうことで、そのスムーズな学校生活を送ることができなくなってしまう可能性があるのです。 

 

ルールは合意の下で変わってしかるべき

 だからと言って、時代に合わない校則をずっと変えずに維持していけば良い訳では有りません。ルールは時代と共に変わるべきです。

例えば、昨今、どんなスポーツにも取り入れられているビデオ判定のシステム。これは昔のルールをずっと適用していては導入されることが無かった判定システムです。ですが、時代の流れ、技術革新などによってルールが変えられた結果導入できるようになりました。

校則も同じ。時代に合わない校則であれば変更していくべきだと言えます。ただし、ルール変更は全体の合意の下に実施しなければなりません。なぜなら、ルール変更は混乱をもたらすから。

例えば、掃除当番で月水と火木で担当が分かれており、金曜は全員で掃除するルールがあるのに、いきなりこのルールを変えてしまうとどのようなことが起こるのか。ルール変更が急であればあるほど、これまでスムーズに行ってきた作業や学校生活に混乱が訪れてしまうのです。 

 

校則がおかしいなら変更を発議し手続きを踏む

校則も同じように、時代時代にあったルールで運用すべきです。ですが、ルールの変更には手続きが必要です。個人が変えて欲しいといったところでルールは変わりません。

校内でアンケート調査を行うなどして、学校ので民意を聞き、最終的に生徒会で発言し、議決してもらった上でルール改正の手続きへ進む、などルールに則った校則改定を行う必要があります。

制服を廃止したい、化粧を許可して欲しい、スカート丈を短くしたい、制服のボタンをあけたい、など、意見がある場合には、ルールを破るのではなく、ルールを変えることに取り組む必要があります。

ルールが変われば、その服装をすることが当然の権利となりますし、しっかりとした行程を踏むことで、教職員や保護者の納得も得ることができます。

昨今の政治を見るとわかると思いますが、基本的に何かを決めるときに、周りの合意が無いまま強行採決すると必ず禍根を残します。ですから、校則を変えるときもあくまでスマートに、クリーンな方法で校則の改定を進めてみてください。 

 

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終わりに

今回は校則について考えてみました。

校則は、学校生活の道しるべ、風紀を守るためのルール、二つの役割があり、ルールとして運用されている校則は守らなければならず、時代とあわない校則であれば正式な手続きをとって校則改定を進めることが重要です。

 

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