引越社は、通称「アリさんマークの引越社」もしくは「アリさん」の名称で知られる業界大手の引越し業者で赤井英和さんのCMでもお馴染みですね。創業は角田運送が前身で１９７１年(昭和４６年)に夫婦で愛知県名古屋市に設立されました。創業者は角田朝男氏・淑子氏です。
他の業界大手のサカイ引越センターやアートコーポレーション(アート引越センター)と同様に夫婦で設立し、淑子氏の女性らしいきめ細やかな視点によるサービスと、朝男氏の荒々しいまでの剛腕で伸びてきた会社です。営業所は愛知、東京、大阪、静岡、京都、広島、九州、北海道にあります。
アリさんマークの引越社のサービスの特徴としてはサカイ引越センターやアートコーポレーション(アート引越センター)のように業界初等のような斬新なものはありませんが、屈強な作業員によって固められたスピード感のある作業や消費者としては嬉しい低価格な引越しがウリです。私も現場時代にアリさんマーク出身者と何度も引越し作業を共にしたことがありますが、押しなべて作業が速くレベルが高いなと感じたのを今でもはっきりと覚えています。
アリさんマークの引越社は原則的に全国どこでも地場引越し、中・長距離を問わず低価格で引越しサービスを提供していますが、唯一苦手とするのが東北方面への中・長距離引越しです。これは上記でも記載したアリさんマークの引越社の営業所が東北地方には着店として存在せず、営業所の展開が無いため発店から作業員を全て連れて行かなくてはならないため、余分な人件費と人数分の宿泊代等がかかってしまうためです。
またアリさんマークの引越社として忘れてはならないのが２０１５年に発生した営業社員の労働組合「プレカリアートユニオン」加入者による労働争議ですが、この男性は会社から残業代未払いやそれへの抗議から行動組合への加入を理由に不利益な配置転換、シュレッダー係への移動を命じられ裁判にまで発展し、抗議活動をする行動組合の組合員と当時の井ノ口副社長(現・代表取締役社長)が乱闘にする様子がメディア等でも大きく取り上げられたことは読者の皆様の記憶にも新しいのではないでしょうか。
この裁判は後に示談となり社員の営業職への復帰と解決金を受け取ることで和解となりましたが大きな汚点となったことは間違いないと思われますので、さらなる業界の発展のためにも従業員をもっと大事にしてもらいたいですね。
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