事故費とは、数年前までサカイ引越センターアートコーポレーション(アート引越センター)等の大手引越し業者でも存在した業界の悪しき慣習のことで、引越し作業員が物損事故等を起こすと負担の限度額はありますが作業員が実費で損害額を支払わせる費用及び行為のことを指します。正式名称は「引越し事故賠償金」と言われますが業界内ではどの業者でも「事故費」で通ります。

 

 

私が現場作業員だった約10年程前にはごく普通の慣習とされており特段誰もおかしいと思わないような風潮がありましたが、その思考自体が業界の慣習に毒されていたのです。

 

 

 

 

サカイ引越センターでは最大5万円、アートコーポレーション(アート引越センター)は3万円、アリさんマークの引越社に至っては上限額無しの満額支払いで100万以上の事故費を会社から請求されるケースも存在しました。数年前に通称「アリ地獄」として問題となり訴訟沙汰にもなりましたね。

 

また、最近ではアートコーポレーション(アート引越センター)の横浜都築支店でも残業代未払いに合わせてこの「事故費」を払わせていたことも問題となり、2020年6月25日に横浜地裁にて原告側の主張が概ね認められ返還が命じられました。

 

 

現在でも少なからず業者によっては存在する悪しき慣習ではありますので、もし会社から「事故費」の請求を命じられた場合は弁護士に相談する等の断固たる対応をしていきましょう。

 

 

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