今月の注目作家インタビュー/柑実 ナコさん(2020年09月)

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こんにちは、魔法のiらんど編集部です。今回ご紹介する注目作家は、柑実 ナコさんです。
今回のインタビューでは柑実ナコさんの初めての作品である『マスカレードのフタリ【完】』について伺いつつ、ナコさんご自身にも迫っていきたいと思います!



柑実 ナコさん

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―魔法のiらんどをご利用されたきっかけを教えてください。

学生の頃から、魔法のiらんどで血眼になって大好きな作家の皆様の小説を読んでいました。小説を投稿してみようと思った時、迷わず利用を決めさせていただきました。


―はじめて書いた作品はどんな作品ですか?当時を振り返ってどんな思い出がありますか?

マスカレードのフタリ』という作品です。私はメールの下書きに小説を書き溜めて自己満足してきた人生だったので、それをサイトに投稿するための全過程に戸惑いました(未だに色々と慣れませんが…)。しおりを挟んでいただいた時やコメントをいただけた時、自分の作品を読んでもらえるのはこんなに幸せなんだと心から実感しました。「完結おめでとうございます」というお言葉もとても新鮮で泣きそうになりました。凄く大事な思い出です。



ーー代表作『マスカレードのフタリ【完】 』についてお伺いします!



▽代表作『マスカレードのフタリ【完】』

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―作品を執筆された動機、ストーリーを思いついたきっかけなどを教えてください。

漠然と、気の強い芸能人の女の子を書きたいと思っていた気がします。その後ふと、「売名行為しとく?」というフレーズが浮かんで、これを吹っかけてくる男をヒーローにしようと決めました。初めはチャラついたキャラにしようと思っていたのですが、このセリフを葛藤の中で伝えてくる男の方が面白いかな、それなら女側も何か問題を抱えているだろうな、と順にストーリーを作っていきました。


―完結までの執筆期間やその間の更新頻度を教えてください。

本編を書き上げた状態で投稿を始めたので、更新期間は毎日少しずつ、1週間くらいで完結したかと思います。執筆も、話自体が長くないものなので4日間くらいで終えました。こんなスムーズな流れはもう今後絶対ないです。


―執筆する上で、こだわっていた部分はありますか?それはどんなところですか?

マスカレードというくらいなので、仮面を付けて本心を隠し合って、でも少しずつ2人が気持ちを通わせていくその過程がちゃんと伝わるように書きたいとは思っていたのですが、その曖昧さを表現するには実力不足だなと思うシーンが沢山あります……。あとは、登場人物が多いわけではないので、読んでくださる方に飽きが来ないようなスピード感があれば良いのになあという願望だけはありました。


―完結までに苦労されたこと、大変だったことはありましたか?

とにかく主人公の志麻は、口が悪くて素直な性格ではないので、「終盤くらいは可愛くヒーローと向き合えるように」を意識したのですが、そのバランスがとても難しかったです。



ーー普段の執筆活動や作品についてお伺いします!

―普段の執筆時、プロットやメモなどは作成しますか?作成する場合はどのように作成していますか?

キャラの名前や年齢、職業をまとめたメモ以外はほとんど作らないです。時系列が複雑な話は年表もどきのようなものをパソコンで作成します。後は、その話に必ず入れたいシーンやセリフがあればメモしておく、くらいです……。


―作品を完結させるまでの執筆期間やその間の更新頻度を教えてください。

作品によって違うのですが、大体1ヶ月~2ヶ月くらいです。出来る限り毎日更新したいのですが、本当に書くのが遅くて申し訳ないです。


―どういった時にストーリーを思いつきますか?

書くぞ!!!とパソコンに向き合った時は全く浮かばず、仕事をしている時にふと浮かぶダメな人間です。


―キャラクターの設定は、どのように決めていますか?

見た目も性格も細かく決めたいと思う話もあれば、見切り発車で勢いだけで乗り切る話もあります。勢いで走り出す方が多いです。


―ご自身の作品で特に思い入れのある作品をひとつ、教えてください。

真夜中にメーデー』です。


―『真夜中にメーデー』について、それに対する思い入れの度合いや、あるいは作品のアピールポイントを教えてください。

これは前から書きたかった、とかではなく自分自身が「日々うまくいかないぞ…」と沈み切っていた時に勢いで書き始めた作品です。なので思い入れはとてもあります。結局は綺麗事が多い展開だったとしても、仕事を頑張る女の子が救われて、前を向けるような話にしたいという気持ちだけで書いていました。この話で私のことを知ったとコメントをくださる方もいらっしゃって、嬉しかったです。私が一番救われてしまいました。

▽『真夜中にメーデー 』はコチラ

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―ご自身の作品で特に思い入れあるキャラクターをひとり、教えてください。

君と私で、恋になるまで』の瀬尾 央です。


『君と私で、恋になるまで』の瀬尾 央について、そのキャラクターに対する思い入れの度合いや、ここを見て!といったポイントがあれば教えてください。

『君と私で、恋になるまで』という会社の同期同士の恋愛話のヒーローです。ヘタレ男で話が進まないので私は苦戦していますが、今までで一番感想をいただけるキャラです。優しく見守りながら読んでくださる方々に感謝しなければといつも思います。本当にありがとうございます。

▽『君と私で、恋になるまで』はコチラ

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ーー柑実 ナコ さんご自身についてお伺いします!

―読者のみなさんとのコミュニケーションはどのように活用していますか?または、これまでもらったレビューやお手紙で、一番うれしかったメッセージはどんなものですか?

作品にいただいたコメントは、ブログにてお返事しています(毎回遅くなって申し訳ありません……)。あとはTwitterでもお話させていただくことがあります!優しいお言葉は全て嬉しくて尊くて、とても元気をいただいてます。


―今後の展望は?現在更新中の作品や今後書いてみたいストーリーがありましたら教えてください。

ずっと放置している『ディア・カンパニュール』という、口の悪い男女の青春もどきの話を何とかこれから更新していく予定です。後は、非公開一覧に保管しているものがいくつかあるので、それらを徐々に書き上げていければ……。もっと艶やかな話を書きたいですが無理そうなので、普通のなんてことない恋愛話を今後も書くと思います。


―魔法のiらんど内で好きな作家さんや、憧れの作家さんへのメッセージ・ファンレターがありましたら、ご自由に思いの丈をどうぞ!

大好きな作家の皆様の作品に、ほんっっとうに私は人生を支えてもらっているなと今もずっと思います。読み返せば、その度にまた新しい気持ちを与えてくれる言葉に触れると、私も頑張らなければと背筋が伸びます。一生大好きです。


―好きなものやハマっていることなどがあれば、教えてください。

何でしょう……最近は大粒ラムネのパウチタイプを執筆中必ず食べています。すごい好きです。


―読者のみなさんへのメッセージを!

はじめまして、柑実 ナコと申します。ひねくれた奴か、ウジウジした奴か、大体そんな辺りの人間ばかり出る私の作品を読んでくださっている方がいることに、日々、奇跡を噛み締めています。いただいたコメントは何度も読み返して、勝手ながら心の支えにさせていただいております。少しでも楽しいと思っていただける作品になるよう、これからも勢いを大切に頑張っていきますのでどうぞよろしくお願いします!


――インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。






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