2019年11月3日日曜日

お葬式の費用

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周りで不幸が重なって、来週も再来週もお葬式に行く予定があります。



うち一件はティムちゃんの親戚。
クリスマスカードを交わして、プレゼントを贈るだけの関係です。

去年はまだ若い甥っ子が亡くなって、急なこともあり、かなりショックだったのですが、今回はある程度予想していたので、それほどのショックはありませんでした。

それでも、直接の家族にとっては大変。
精神的な大変さだけではなく、事務的なことも。
それなのにお葬式の準備だとか、考えないといけないことがたくさんあります。

費用の手助けが必要かもしれないということで、ティムちゃんが葬儀屋さんに電話して、どんな費用がどれくらい掛かるのか、問い合わせしていました。
来てくれる人たちの交通費や飲食代を入れない、実際の葬儀必要額だけで、4000ポンドくらいらしいです。


日本のことはよくわかりませんが、イギリスでは亡くなってからお葬式までの日が数週間というのが一般的だと思います。
もちろん冠婚葬祭には宗教が関係することが多いので、「英国の国教会信者の場合」と付け加えておきます。

そして、あくまでもここに書いているのは私の経験です。

亡くなったという連絡があって、ふつうは1週間くらいしてからお葬式の日取りが手紙なり電話なりで知らされることが多いです。

今回は一人は病院で、もう一人は自宅で亡くなりました。
病院には遺体の安置室がありますが、自宅の場合は葬儀屋さんに連絡をして遺体を引き取ってもらいます。

英語で葬儀屋さんは「FUNERAL DIRECTOR」
町に一つはあるはず。



イギリスの平均の葬儀一式(シンプルな火葬の場合)の費用は £3,785。
ただ地域差があって、ロンドンでは £4939だそうです。
埋葬の場合は埋葬場所で地域差がさらに広がって、最高額はロンドンのカンセルグリーンの £13613 から、最低額が北アイルランド、ベルファストの £3046 まで。
資料は Royal London's annual National Funeral Cost Index から。

そして、イギリスでは身寄りのない人や、誰もお葬式を出してくれない場合には、public health funerals という制度があって、地方自治体がお葬式をしてくれます。

もしくは家族が低所得者であったり、何らかの福利制度を利用しているのであれば、補助を受けることができるようになっているようです。

日本では葬儀一式費用は121.4万円。
給付金制度もあるようです。

日本でもイギリスでも、葬儀一式費用には、飲食費などは含まれていないので、お葬式全体の費用となると飲食接待費やお布施代を加える必要があります。
あとは、一番大きな違いが香典の有無かなぁ。

結婚式もそうだけど、英国国教会の冠婚葬祭でお金のやり取りというのは一般的ではありません。
なので、日本の冠婚葬祭に費用が掛かるのはそういった香典とかご祝儀の存在が無視できないのでは、と思います。

興味のある人のために、今回目を通したロイヤルロンドン発行の資料をリンクしておきます。
英語で40ページほど。
具体的な数字が出てくるのでわかりやすいです。
National Funeral Cost Index Report 2019(リンクします)





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