発達障害を知らない先生認めないメンタルクリニックもある!?

今回は、二児の発達特性児童を育て、自身もASD, LDを特性を持つ主婦 salou ( サルー ) さんにご寄稿頂きました。

発達障害を知らない先生認めないメンタルクリニックもある!?

【苦手な能力に苦しむ人生】

私は自閉症スペクトラム学習障害を持っています。

特に年齢関係なく困っている事は、記憶力の無さと学習全般、そして眼や体の過敏さです。

学生の頃は、記憶力が無いのでどんなに一生懸命勉強してもすぐに内容を忘れてしまいました。

どんなに興味のある事でも、理解が難しいところは必ずあって、やっとわかってもすぐ忘れてしまうのでもう一度勉強しなおすような場面が人生を通して絶えずありました。

理解力が乏しい面から、学生時代は授業についていくのが大変!板書もうまく出来ない!

雑誌や本はなぜかページの一番最後や途中あたりから目を向けてしまうし、読んでいた列がわからなくなったり飛ばし読みしてしまう。

声に出して読めば理解に繋がらないなど二つ同時に何かをすることが、特定の能力において苦手でした。

国語の授業では、段落ごとに一人ずつ読むような事も多くて、今誰かが読んでる場所を見失わないように頑張って追いかけているのに、結局自分の番になったときにわからなくなってて「わかりません」となる。

だから、勉強なんかまったく面白くなかったです。

ずっと仲の良かった幼馴染も、進学と共にどんどん新しい友達を作って私のもとを離れていく感覚。

でも私は新しい友達がなかなか出来ませんでした。

今思えば、他人に興味をあまり持たなかったこと、話が合わない、感覚が違うなどの部分が、人との会話の楽しさを見出さなかったからでしょう。

【大人になってから知る発達障害】

私はいわゆる大人の発達障害です。なぜ大人の発達障害と言われるのかよくわかりませんが、自分の生きづらさが発達障害に原因があったと知ったのは27歳。

すでに二十歳を過ぎたころから、仕事でまじめな姿勢が評価されたのはいいものの、だからこそ上からの期待のプレッシャーと自分の能力の苦手な部分の板挟みで、ついにはメンタルをすり減らして二次障害を引き起こし、何も出来ない時期を過ごした後でした。

(そのころの最悪な日々はもう抜け出していました。いつかお話しできる機会があれば。)

心療内科の先生に発達障害かもしれないという相談をしたときの反応はよく覚えています。

またそんなこと言い出して…と言いたげに、まともに取り合ってくれなかった。

同じように発達障害を大人になってから疑ったり、長年のメンタル通院通いの中でインターネットの情報から導き出した、自分と類似した特性を目の当たりにした人、

少なくないと思います。

担当の先生に相談してみた方、いるのでは無いでしょうか。

そしてまともに聞いてくれなくてショックを受けた方がいるとしたら…。

発達障害の根っこの特性と二次障害

発達障害の生きづらさは気の持ち方などでありません。

発達障害者の根っこの特性に

・疲れやすい

・何でもない事に傷つきやすい

・冗談が通じず言葉通り受け取ってしまう

・真面目

・空気を感じ取りやすいタイプがいる

・周囲の人が簡単に理解出来る事やうまくやっていることが出来ないと悩みながら生きていることが多い

・子供の頃の成功体験が少ない為に自尊心が十分に育っていない可能性がある

・十分に自分の障害の特性を理解出来ていない

などがあるのです。

これらの理由から多くの発達障害を持った人が、二次障害として心の病を併せもってしまうのです。

【発達障害の診断は専門医へ相談を】

しかし、発達障害特性が明らかになる前からあるメンタルクリニックの中には、発達障害は専門外の先生もいます。

発達障害を持ってる人を患者として診ることはあっても、根っこの発達障害がどんなものかを理解せず、二次障害の治療ばかりをする先生もおられるのです。

もし自分が発達障害かも…?と思ったら。ちゃんと知りたいと思ったら、まず発達障害の診断を行っている専門の病院で検査をするのが一番の近道。

私もどうしてもはっきりさせたかったので、検査をしに、診断も行っているメンタルクリニックへ転院しました。

もし発達障害だった場合!?

自分が漠然と苦手だと思っていた能力がはっきりします。

うまくいかないと思っていた事柄の理由がわかります。

これからの生き方の選択や戦略を立てることが出来、前に進むことが出来ます。

発達障害の診断医が見つけにくい現状、、、

ただ、発達障害の診断が出来る病院はまだ見つけにくいのが現状です。

診断テストをすることが出来る資格を持った人自体が少ないようです。

問い合わせの連絡をしてみたら、早くて半年待ち…のところもあります。

でも、可能性を自分の中で感じたのなら、待つ価値ありだと私は思います。

誰かの未来の道しるべになりますように。

著者紹介: salou ( サルー )

二児の発達障害を持った子供を育てる、自身も発達障害ASD, LDを持つ主婦。

YouTubeアニソンカバー専門チャンネルOTOGUMOでSinger  YUUIを支える裏方。

低音から高音までの広い音域と、時にクリーンで、時にハスキーでかっこいい歌声と多才さと魅力を見せつけ、なお前進し続ける彼女を応援しています。

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発達障害の専門医探しをどうするか?

ブログ主の関西の精神保健福祉士です。

精神科の医療難民という言葉があります。自分の症状・状況・特性にあう医療機関が探せず、ひとつの病院で定着が続けられない方達の事を表します。

すでに生きづらさを感じて、発達特性などに気づいていても適切な医療機関に繋がれずに、診断や治療が遅れる方たちが多くおられます。

長い人では10年以上もマッチング出来ずに病院を転々としておられる方々がいるのです。

精神科医療難民は発達障害だけではない問題なので、専門医の少ない発達障害の医療難民はもっと繋がりにくさを抱えていると思います。

医療機関受診が遅れると、二次障害が重なっていくことと、利用できる社会制度、経済的支援、サービスなどの利用が遅れることになります。

私はこの問題について、二点の原因と解決方法を提案出来ます。

一つは病院の探し方。

一つは医師への伝え方です。

病院の探し方については

インターネットが普及して多くの情報を得やすくなった時代ですが、有象無象の情報があふれ、病院の口コミなどもあやしげなものもあります。広く探すにはネットの情報もいいのですが、本当の情報を知る為には公的な情報にもアクセスをする必要があります。

私の持つ、社会福祉士、精神保健福祉士という資格は、全国の行政機関、事業所、医療機関等に、問い合わせをして連携が行える名称独占の国家資格です。

その立場とスキルを活かす事で、有象無象の情報の中から確かな医療機関情報を選別して、症状にあった医療機関を探すことが可能です。

自力で専門医を探した結果、大学病院や公立病院に集中し待ち期間が長くなっている現状があります。しかし、実は中小のクリニックでも診断可能な穴場の医療機関もあるんです。

医師への伝え方については、

医師は限られた時間の中で患者さん自身の言葉から状況を聞き取り、診断や治療方針を考えなければなりません。聞き取りが上手な先生であれば、うまく本音を引き出して話していく事も出来ますが、そんな先生ばかりとは限りません。

発達障害ADHDの特性を持つ方であれば、自分の状況・感情・困りごと・過去の経過などを短時間に要約し、簡潔に伝えることを苦手とされている方が少なくありません。

その為、診察場で医師を前にすると本当に伝えたい事を話せないうちに診療時間が終了して、不正確な診断や治療が出来ないことがあるのです。

例えその病院が発達障害の専門機関で、本当は診断や治療が出来る機関であっても、診察時に状況を伝えられなければ治療に繋がっていかないのです。

当事者・専門職の視点から、機関の利害にとらわれない支援サービス

私はこの二点について、確かな情報に基づいて医療・福祉機関を選択すること、状況、心境、困りごと、得意を整理して要約を行い、医療・福祉サービスに繋げる役割を果たしたいと思います。

なぜ、全国での活動が可能か?というと、地域、施設に所属しない立場で行うからです。圏域にとらわれる立場では本当にマッチした事業所を選択し難いことがあります。

私の根本には自身で生きづらさを感じて、自分で情報を集めて医療機関・福祉サービスを探した経験があります。その視点から利害にとらわれず、ニーズにあった機関に連結したい想いがあります。

これまでは実務経験を積みながら、無料、定額モニタリングでニーズと自分に出来る事を探して来ました。実績としては、千葉、東京、静岡、岐阜、大阪の方に対して、地域連携による医療機関探しと連携を行うことが出来ました。

明らかなニーズを感じ、自分の出来る支援技術、支援すべき範囲をやっと形にすることが出来ました。それが以下の相談支援サービスです。

四年越しに形にすることが出来た、ピア・スペシャリトの相談支援サービス。詳細は以下参照です。

マッチした精神科・就労・福祉サービスに繋ぎます 精神・発達障害をケアするには自分にあった機関選びが重要です。

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