マクドナルド米国本社が、日本マクドナルドの保有株式を一部売却することが話題になっています。話題の陰に隠れていますが、この売却理由は米国内の不振加盟店向け支援のために資金を必要としているからです。

 

 日本でもセブンイレブンやファミリーマートはコロナ禍の影響によって、売上げ不振に陥っている加盟店向けに支援金を供出しています。日ごろ「本部と加盟店は親子同然」などという科白を聞きますが、現在のように厳しい時に本部が支援するかどうかが、一番重要になります。

 

 日本でも、コンビニ以外に加盟店を支援している本部はありますが、圧倒的に少数です。飲食関連の本部においては、次々と加盟店の閉店が続く本部さえでてきています。

 

 普段、いくら加盟店に対して甘い言葉を発している本部であっても、現在のような厳しい状況で支援の手を差し出さない本部では、後日頼りにされなくなります。これから加盟を考えている人なら、現在の本部の立ち回りを知ることが大事です。

 

 これはビジネスだけに限らない話ですが、苦しい時に支援や励ましを受けたならいつまでも忘れないもの。フランチャイズ各本部のコロナ禍での経営状況を知っておくことは、経営に携わる人間として大事な行動です。

 

【ひと言】

 まったく情報の公表されていないフランチャイズ本部が、このコロナのどのように加盟店の支援を行っているのか、情報を入手するにはたいへんな苦労をしそうです。その時から、フランチャイズ加盟のための準備が始まっているとも言えます。日ごろ、そんなことはムリと思っていることに着手することがオーナーへの第一歩と思ってください。

 


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