父親が杖を自ら使い出して以来、状態が良い。
たったそれだけのことで、この数日間シアワセな気分になっている。
自身のシアワセの閾値が低い、低くなってしまっていることに驚かされる。
それはそれで良い、そうでなければ介護もやってられないとも思える。
しかしながら、同時にフシアワセの閾値も下がってしまっているのでは、そうあってはならない、と。
確かに、父親の状態の悪化は自身の生活のあり方までにも大きな影響を与えるのであるから......本当は、そうでもないのかもしれないが......。
人間は認識的実在であるだけに、自身の創り出したオバケに踊らされないように、と自戒される。