なんで辞めんの?スタッフの扱い方 1
クリニックに限らず、経営者として、スタッフの扱い方は難しい。
開業するのに新しいスタッフを雇っても何かしらが原因となり、すぐに辞めてしまう。
そんな経験をする経営者の話を良く耳にする。
スタッフが辞めるということは、代わりのスタッフを充填しなければならなくなるため、その分経営者への負担は増えるし、全くの素人をまた一から教育し直すと言うことも大きな負担となる。
これは営業利益に直結する大きな問題であると認識した方が良い。
クリニックは最終的には医師の評判が一番ではあるものの、看護師や受付事務の評判も重要なfactorである。
そもそも、スタッフは殆どがその地域の住人であることが多い。
もし、辞めたスタッフがクリニックの悪口を流布しようものなら、その被害は甚大である。
幸運ながら、わたしの経営するクリニックはスタッフが辞めることが今のところない。
そのコツを恥ずかしながら述べたい。
- 給料
- 残業手当
- スタッフの休日
- 注意の仕方
が重要である。
どれも当たり前のことのように思うかもしれないが、この当たり前のことができていないクリニックは多い。
昨今「ブラック企業」という言葉を良く耳にするが、この定義自体があやふやであるからこそ、これだけ流行したのだと思う。
スタッフの小さな不満でさえ「ブラック」と言う言葉に直結する時代になった。
ではどうするか。簡単に言えば「不満」が出ないようにするしかない。
給料
事前にその地域の標準給料のマーケティングが必須である。
様々な求人広告に目を通す。
自分の雇いたい職種の給料がどれくらいなのか、感覚的に把握しておく。
標準金額を下回るようでは、まず応募が来ないだろう。
雇用とは、あくまでビジネスであるという事を忘れないように。
残業手当
これは、もっとも「ブラック」に繋がる原因となる可能性の高いファクターである。
残業手当を付けないクリニックは多く存在するし、30分刻みでの計算と称して30分以内ならカットされる事も多いと思う。
私のクリニックでは、10分刻みで計算する。
「こんな職場無かったです!」
このセリフが全てのスタッフから聞くことが出来る。
休日
スタッフは女性が多くなると思うが、皆さん家族がいるし、子供の行事などで休日を取りたい事も増える。
なので、全てのスタッフが、全ての職種の業務内容を把握し、行えるように教育する。
「お互い様なのだから、協力し合う」
これを繰り返し言う。
但し、何故休日を取りたいのかは必ず聞く事も大事である。
これは、いい加減な理由で休みを取らないようにする為にしておくべき事である。
馴れ合いになってはいけない。
注意の仕方については、次の投稿に続く。