川の増水 2
かなり緊迫した一瞬でした。
上流のあんな茶色いにごった水の勢いを見ての、下流でじゃぶじゃぶしている子ども連れ三人…。
どうしよう!?
どうしたらいいかな!?
私はあせってますが、オムレットくんはじっと見ています。
「あのおじいちゃんは地の人みたいに見えるから、そこまでわかってないわけじゃないと思うんだよね…」
でもそれはこちらの希望的観測じゃないー!?
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水が少し増してきていて、足首ぐらいまでだったのが、すねの上くらいになっています。大人二人で子どもをはさんで、ちょっと抱え上げるようにしながら歩いてます。
心なしか、流れもさっきより速くなっているような…。
ただ、あの上流で見たような茶色にはなってないですし、水の増え方もゆるやかです。
「増水に気付いたな。荷物取りに行こうとしてる」
オムレットくんの言うとおり、橋の下に置いた荷物の方に行こうとしてます。
「あれは危ない。やめた方がいい」
さっきまで砂州だった場所が、かなり水につかっています。
「どうして岸に上がらないんだろ!?」
三人、向かう途中で立ち止まりました。
「無理だってわかったんだ」
見ていると、引き返していって、少し高くなっている逆側の岸に這い上がりました。
おじいちゃんが子どもをかかえて、岸に乗せました。
無事に岸に上がったのを見届けたので、ほーっと息をついてしまいました。
とりあえずは良かった…。
あとで家に帰って、カメラを確認してみると、増水していく川と同時に、川の真ん中を歩き回る三人の姿がばっちり映っていて、岸に上がるところまで撮影されてました。
「これ、このままだったらとんでもない証拠になるところだった」
「水にのまれていく生き証人になっちゃうかと思ったよ...」
オムレットくんも、冷静に見えましたがかなり焦っていたようです。
しかし、下流の方なので、川幅も広く、水量も横に広がって緩和されたらしくて、上流の方ほど激しい流れにはなってなかったです。
* * *
さて、焚き火チャレンジはまた別の日になりました。
これで三度目の正直です。
いったい何回やってるんだという感じなのですが、新しく見つけた川沿いで、やっと初焚き火をすることが出来ました。
今度は雨雲レーダーをチェックの上、くるみくんとオムそばちゃんも一緒に行きました。
暑い…。
暑いー!!!
子どもたちは、アイドリングしたままの車の中に閉じこもってしまい、まったく出てきません。
これでは何のために連れてきたのかまったくわかりません。
しかし、ものすごい暑さです。
台風のあとの、焼け付くような日差しです。
こ、これは無理だ…。
もう本当に、ソーセージを数本焼いて、食べただけですぐに撤収しました。
「どうしてテントを持っていかなかったんだろう」
とオムレットくんがぼそっとつぶやきます。
あの暑さの中で火をいじったので、気分が悪くなってしまったようです。
コロナ用にベランダで広げようと買ったワンタッチテントです。
しばらく、あまりにも暑いのでベランダに出ることもなく、すっかり忘れ去られていました。
でも、ソーセージはめちゃくちゃに美味しかったです。
この焚き火騒ぎ、まだ続きます。