これまでずっとBootCampでWindowsを利用してきましたが、Parallelsに移行したためBootCampパーティションが不要となり削除・結合しようと思ったのですが、なぜかBootCampアシスタントからできなくなっている!?
…結局はディスクユーティリティを使うことによってMacintosh HDを初期化せずにBootCampパーティションを削除・結合できたのですが、その手順がちょっと分かりにくかったので、今回はその手順を備忘録としてまとめてみました。
目次
- BootCampアシスタントでBootCampパーティションが削除できなくなっている!?
- ディスクユーティリティを使ったBootCampパーティションの削除・結合の手順
- まとめ
1.BootCampアシスタントでBootCampパーティションが削除できなくなっている!?
そもそもBootCampアシスタントがあれば、BootCampパーティションの削除と結合が簡単にできるはずでした。BootCampアシスタントユーザガイドでも、そういう説明になっています。
BootCampを使用してMacからWindowsを削除する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/bootcamp-assistant/bcmp59c41c31/mac
このオンラインドキュメントにもあるように、BootCampアシスタントのメニューに「Windows 10 またはそれ以降のバージョンを削除」があるはずなのですが、このメニューがなぜかなくなっているのです!本来この削除メニューが三番目の項目にあるはずなのですが…。
この画像にあるように「Windows 10 またはそれ以降のバージョンをインストール」になってしまっています。その下の説明文には、削除できるかのように書かれてはいるのですが「続ける」をクリックして先に進んでも削除が結局できずに行き詰まってしまうのです…何でこうなってしまっているんでしょうね…。
せっかちな自分は、あまり深く考えずにディスクユーティリティで削除と結合ができるんじゃないかなと、BootCampパーティションを初期化してしまったんですね。ところが、このパーティションを一つに結合することができそうにない?…ということになってしまって、非常に焦りました。
一時は起動ディスクを含め全て初期化することまで考えたのですが、なんと!Macintosh HDを初期化せずにパーティションを削除し結合ができました!同じ罠にはまってしまった人は是非、以下の手順を参考にしてみてください。
2.ディスクユーティリティを使ったBootCampパーティションの削除・結合の手順
まずBootCampパーティションは初期化しましょう。初期化は上部メニューの「消去」で行うことができます。フォーマットは起動ディスクと同じにしておいてください。自分の場合は「APFS(暗号化)」にしてあったので、BootCampパーティションも同じフォーマットにしました。
ちなみにBootCampパーティションが「コンテナdisk1」のようになってしまっている場合は、ボリュームがない状態になっているので、上部メニューの「ボリューム」の「+」を押してボリュームを追加しつつ初期化する必要があります。ちなみに、最終的にパーティションは削除・結合するので、ディスクの名称は何でも構いません。自分の場合は「名称未設定」のままフォーマットしました。
この状態で、いよいよこのパーティションを削除するのですが、上部メニューの「消去」ではありません。この「消去」ボタンはすでに述べた通り「初期化」するときに使います。データの消去ということで「消去」となっているんでしょうけど、ちょっと分かりにくいですよね。
パーティションを削除するために押すべきボタンは、なんと「パーティションの作成」なのです。削除したいのになんで作成?とは思いますが。むしろボタン名称を「パーティションの作成/消去」のようにしておいて欲しいところですが、そうなっていないのがそもそもの混乱の原因です。下のキャプチャ画像はそのボタンを押したところです。
この画面では常に「ボリュームを追加」がハイライトされますが、パーティションの削除のために押すべきボタンは、この画面内の「パーティション作成」です!…またしても作成。
「パーティション作成」ボタンを押すと今度は下のような画面になるのですが、あとは「名称未設定」を選択した状態で、ディスク円グラフの「-」ボタンをクリックすると…ようやくパーティションを削除できます!パーティションが一つとなり、円グラフ全体がブルーになったら「適用」ボタンをクリックします。
これでようやく起動ディスクを初期化せずにパーティションを結合することができます。めでたしめでたし。ポイントはこの結合したい「名称未設定」が、起動ディスクと全く同じフォーマットにしておく必要があるという点です。フォーマットのAPFSには「暗号化」と「暗号化なし」があるので注意してください。
3.まとめ
そもそもBootCampアシスタントでなぜ不要パーティションが削除できなくなってしまったのかが謎なのですが、ディスクユーティリティのボタンの表記が分かりにくいのも混乱の元になっている気がします。
Windowsと違って、起動ディスクをフォーマットせずにパーティションを区切ったり結合したりできるので、Macはやっぱり便利だなと思うわけですが、ディスクユーティリティのボタン表記の表現がもうちょっと分かりやすいと完璧なのになと感じました。
同じ罠にハマって困っている人がいたら、是非参考にしてみてください!