”塾講師に向いている人、向いていない人” | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

 

またまた、Kiri先生の記事をリブログします。
この記事を何度も読み返したんだけど、リブログしようかしまいか迷って、今日になってしまいました。
 
まず一つの結論を言っておこう。
 
塾講師はバイトでやるもの。間違っても職業にしてはいけない。
 
この業界に長くいる私が言うのだから、この結論には間違いない。
ちなみに私は元々はエンジニアだからね。収入や安定性やステータスを考えれば、塾講師を職業にすることなんて有り得ない。
 
それから、学生バイトの立場で考えるならば、塾講師もあまり良い職だとは思っていない。
バイトを時間とお金を変換する道具だと割り切って考えてしまうのであれば、塾講師は割りに合わない。
多くの生徒のことを考えてやらないといけないし、その準備も大変。
でも私は塾講師のバイトをしていたおかげで、元コミ障高校生から抜け出したし、就職活動ではそのコミスキルが役に立った。そういう意味では、人によっては役立つバイトかも。
 
 
 
そしてここから先は、まかり間違って塾講師を仕事にしてしまった場合の話だ。
 
私はエンジニアからこの道に転身したのだけれども、エンジニアとの違い、それは
"最初からエキスパートであることを要求される”
 
エンジニアの仕事は最初は分からないことが多い。一人では何もできない鼻垂れ坊主だ。
しかし3年も経つ頃には仕事内容も分かってくる。そうすると、新人に対して一丁前に"そんなことは当たり前だよ"って言ってたりする。ついこないだ迄は右も左も分からなかったのに。
 
しかし、塾講師は最初からエキスパートでないといけない。あなたの経験がどのくらいあるかということは、相手には関係ないわけだ。
だから最初はとても大変。時には、分からないことを分かっているかのように自信満々にやらないといけない。
これに関しては、3年頑張れば結局エンジニア職と同じで、強い存在になることができる。
つまり最初が違うだけ。"だけ"と言ってしまったけれど、これは大きくて、最初に打ちひしがれて、怖くなってしまって、辞めていく人は多いよ。
 
 
 
そして、ここからの話は塾講師としての能力の話。Kiri先生の意見と若干ズレてしまうかもしれないんだけど。
無駄話をずっと続けて生徒の学力を上げずにただ休み時間を提供して人気だけあるような先生というのは、私はある意味で優秀な先生だと思う。まあ酷い話ではあるけれど。
塾経営は教育産業として利潤を追求するものであるから、確実に利益を上げられるスタッフというのは、優秀な指導員とは言えないが、優秀な営業マンだろう。学習は多かれ少なかれ生徒にストレスを与え続けていくものだから、それを回避して徹底的に金稼ぎができるのは凄いものじゃないかいね。
誤解を恐れずにはっきり言うと、そんな輩を排除できない子供と親がいて、この業界は支えられていることは間違いない。
 
 
 
そして最後に書いておきたいこと。
どんな指導員になっていくのかは、個々の教育に対する理念によって変わってくるということ。
私たちは、生徒に勉強を教える仕事をしているのであるが、一歩通行で教えてあげているわけではない。教えてもらっていることも多く、むしろそっちの方が多いということもある。共に学んでいくという姿勢があれば、理想に近づけるものだ。
 
 
でも、そこに所属企業の方針が立ちはだかることもある。
 
いくた