ここまでこられたこと | 中学入試と医学部入試の道の駅

中学入試と医学部入試の道の駅

小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

愛知県の私立入試のスタートにあたる愛知中学まであと100日、ラストの滝中学まであと115日となりました。

ここまで子供を支えて、中学入試の戦いを継続してくださった親御様に、指導員の一人である私から深く感謝申し上げます。本当に心の底からこの気持ちを毎年感じています。
 
私には子供がいませんが、子供がいても中学受験を勧めることはしなかったと思います。親御様にかかっている負担をいつもみていて、それを私達夫婦には出来得ないことだと感じているからです。
 
3年生の春から受験準備を始めているならば、受験は1000日間戦争です。それが残り一割になりました。今年はイレギュラーな世相もあり、親御様への負担も更に大きくなっていることでしょう。子供もつらかったと思いますが、親御様はそのつらさを見守ることも含めてつらかったと思います。
 
私は大学受験の指導員もしているのですが、子供の頃から能力を磨いていることが、大学受験の学習に大きな影響を与えていることは間違いないと思っています。
実際に医学部受験指導をしている生徒の多くは私立中学組ですし、時々公立ルートの生徒も来るのですが、よく聞いたら中学受験は経験していることも多いです。幼い頃からピアノを習わないと大成しないのと同様に、学力が医学部レベル程度の高い次元まで到達するには、子供の頃からの鍛錬が重要であるのだと感じます。
 
中学受験の勉強はそれ自体に大きな価値があります。ここまでこられたことは、既に目的の大部分を達成していることでしょう。親子共闘の1000日間戦争は既に勝利を得たものとなっていると考えて間違いありません。
 
ここから合否を賭けた戦いに子供達は出かけていくことになります。そこでは合否という無情の宣告がなされるわけですが、合否と成否は異なるものだと私は感じています。子供を受験会場へと送り出すことができたのならば、もう成否は決まったということ。
 
中学受験は合否に拘る必要なんてないと思うんですよ。例えば開成中学なんて日能研のR4は偏差値72でしょ。でも東大に行けるのはまあ半分くらいじゃない。東大に入るよりも開成中学に入る方が遥かに大変だと思うけど。
ということは、開成なんて行く価値はないってことにもなるよね。(開成の関係者の皆様、大変失礼な物言いですいません。決してディスる意図はございません。開成が素晴らしい学校であることは世界のコンセンサスです)
 
弊ブログの中では親御様に対して、見栄とか虚栄心とか、大変失礼な物言いをしてきました。それに関しては決して煽る意図はなかったと言い訳させていただきます。

改めて皆様の御尽力に深く感謝申し上げます。
 
残りの期間は、本当に終生忘れられない貴重な時間になると思います。親御様にとってもお子様にとっても。
心ゆくまでお楽しみいただきたいと思います。
 
いくた