6年間不登校で、
フリースペースで過ごしていた娘は、
この春から中学生になりました。
彼女が選んだ中学は、
創立36年の、
自由な校風で知られる、
埼玉県にある中高一貫校。
不登校からの進学も多く、
娘が6年間過ごしてきた、
フリースペースとも、
繋がりがあります。
♢
春からの二ヶ月間、
学校から配信される動画と、
朝のオンラインホームルームで、
知り合ったり学んだりしつつ、
心待ちにして来た入学式。
通常の式とは違うカタチだけれど、
想いのこもった、いい入学式でした。
♢
今日は、数日経ってなお心に残っている、
入学式での在校生からの歓迎挨拶を、
紹介したいと思います。
中3の女子生徒の「あたらしい扉」の話。
彼女の言う、「あたらしい扉」とは、
「面白そう!と思った何かに、
出会った時の感覚のこと」
そこで色々な気持ちの葛藤があっても、
一歩踏み出して行こうよ。
この学校ならできるよ。
というのを彼女なりの言葉で、
心から伝えてくれる姿に、
私はとても胸を打たれました。
♢
新入生への歓迎挨拶だったけれど、
大人にも通づる深い話なので、
・親として感じたこと
・大人にも通じること
を複数回に分けて書こうと思います。
♢
最初に学校の特徴をお話しすると、
この学校は子どもたちのやりたい!
がベースに運営されています。
入学式も体育祭も文化祭も音楽祭も、
学校行事のほとんどが子ども主体。
子どもたちがやりたいことを、
実現していくのを、
先生方も見守りサポートします。
さて話を入学式に戻しますが、
在校生の「あたらしい扉」の話。
中学3年生の彼女は言います。
「皆さんは色々なきっかけで、
この学校に来たと思います。
きっかけが何であれ、
皆さんは今日からこの学校の生徒になったわけです。
何をするでも、何をしたいでもなんでもいい。
でも、自分が楽しいと思ったことはなんでも、
絶対ためらわずにやってください。
私は楽しそうだなーて思ったりする時に、
目の前に扉があると思っています。
で、その扉をあけて潜るのは、
簡単ではないとも思っています。
友達から引かれるかなーと勇気が出なかったり、
世の中がその楽しいことをよく思ってなかったり、
色々な理由で、その楽しみへの扉をくぐれない、
経験をしたことがある人も、いると思います。
でもこの学校は、楽しいことへの扉を、
いつでも開けておいてくれるところです。
どうか、自分でその扉を閉ざさないでください。
色々なことがあると思うけれど、
どうか、思い切って潜ってみてください。
きっと新しい世界が見えてくるはずです。」
(ニュアンスは変えない程度に編集あり)
♢
彼女が2年間の中学生活で得た
自分の想いを、新入生に対して、
自分自身の言葉で語る
その姿に、私はとても感動して、
なんだか涙が出てしまいました。
この学校では、
子どもの主体性を大切にしていると、
在学生の父兄からや、
学校説明会でもきいていたけど、
通っている子の言葉を通じて、
体感できるなんて・・!
♢
実は、これまで、
子どもたちが育って来た、
保育園、フリースペースともに、
子どもが主体的に育っていく上で、
大切にされていることがあります。
そこで働くスタッフも
子どもが通う親たちも、
(親は状況によるけど)
そのための指導を受けます。
それは、
先回りしないこと
過保護過干渉をしないこと
だけど、
子どもの様子は
心の目で感じ
時に抱きしめたり、
時に背中を押したり、
必要な時には親もヘルプを出す
これって、
子どもの主体性
「面白そう → やってみる」
が育っていく上でも、
失敗や困難を乗り越え、
生きる力を育むためにも、
大切だと指導されて来たこと。
まさに子どもが、
「あたらしい扉」を自由に開き、
その子の本質が育っていくために、
周りの大人ができること。
♢
念のために断っておくと、
私が親として、上に書いたことを、
できているわけではありません。
親としてついつい心配したり、
期待したり、先回りたり、
守りすぎたり、見落としたり・・・
そんなことの繰り返し。
無自覚にやっているのに気づき、
なんでそんなに心配なのかって、
自分の中を見つめる日々です。
だからこそ、
「大丈夫だよ」
って一緒に見守ってくれ、
ここぞという時には後押しする、
そんな大人のいる環境が、
とてもありがたいと感じます。
♢
with コロナ時代。
ウィルスの変異の仕方によっては、
また休校もあるかもしれません。
この学校に通っていくうちには、
見えていなかった側面に、
折り合いつけることも出てくる、
かもしれません。
ただ、今は、
学校生活を楽しむ娘の姿に、
まずはこの学校とのご縁を、
心からありがたく感じています。
♢
明日は、彼女の「新しい扉」の話から、
親としてではなく、
自分の気づきを。
新しい扉を開ける人であるために、
やっぱりこれって大切!と思った、
毎日の習慣のことを書こうと思います。
♢
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