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夜更けに教育雑誌を開く

2019年11月20日 | 教育ノート
 久しぶりに教育雑誌に目を通した。学校の職を辞してからそうした機会は一度あったかと思うくらいだ。自分の原稿が載ったので発行元から送付されてきた。先月下旬、夜に電話があり、急遽以前の原稿の使用依頼があった。予定された方が台風被害に遭い亡くなったという事情を知り、一も二も無く承知したのだった。


 それは「マラソン大会の挨拶」がテーマで、自分が定番としている内容であった。ねらいも明確でわかりやすいと、少し自負する気持ちもある。けれど同時に、そうした活動自体が縮小されていることにも気づいている。「あきらめない力を試す」といった面をどのように実践化していくかは、難しい時代になっている。


 さて今どきの雑誌はどうかとめくると、特集は「学級担任制と教科担任制」とあり、これは数年前とあまり変わっているとは言えない。管理職向けの雑誌なので最近の動向が見えると思ったが、マネジメント、危機管理、法規等々大きな変動は感じられなかった。ただ、学校現場の空気感が変化していることは確かだ。


 何年か前に叫ばれていた事が定着してきた時期なのかもしれない。しかしその方向性(勝手に名づければ、かつての「小さな政府」志向をイメージさせる「小さな学校」だ)は、本当に目の前の子どもたちを幸せにするのかという吟味が足りない。少なくとも全国一律に行うこと、そうでないことの区別を明確にすべきだ。


 繰り言は止め学ぶべきを増やそう。「今月の絵ことば」がシンプルで良い。曰く「自分のため 人のためにも 手洗い うがい」。それから連載「この人に学ぶ」で取り上げられた、柳沢吉保に関わる反常識的な見方は新鮮だった。しかし、一番は読書ガイド。池谷裕二教授の『脳はなにげに不公平』面白そう。注文した。


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