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久しぶりに「食う」を書く~後編

2019年11月12日 | 雑記帳
 海辺の温泉で一泊した。ネットで見つけた料理コースに惹かれて、選んだ場所だ。食材は「あわび」。何度か刺身や蒸し料理で食したことはあるが「ステーキ」とあったので、ここはぜひお目にかかりたいと奮発した。お待ちかねの夕食。漁港が有名な土地なので、魚料理は見事だ。ステーキが登場する前にも驚きが…。



 「カジキマグロのかぶと煮」…自宅でも「かぶと」類は好きなのでたまに登場するが、「三日間煮込みました」というその姿は豪快だった。中くらいの取り鉢にお代わり自由で盛り付けてくれるという。実に柔らかく、骨まで全部食べられる。味は濃厚でとろりとしている。なかなか、こういう食感にはめぐりあわない。


 さあ、メインの鮑ステーキ。ビジュアルだけで美味しさが伝わってくる。



 刺身にも三切れ鮑があり、しこしこした食感を楽しんだのだが、やはり熱を通してバター等を使ったソースで食べる味わいは文句なしだ。肝は苦みが薄く食べやすい。それが物足りなく感じるほどだ。しかし料理としては名品なのだと思う。


 おまけに「朝食バイキングの憂鬱」を一言。どうしてもあれもこれも取ってしまう性癖に呆れる。しかし、朝食会場を見渡せば、多くの人が似たような状態だ。わずかな外国旅行体験から想うに、欧米の人たちはそんなことがない。これは日本人の未成熟な姿の一つではないかと仮説を立てる。まず己から成熟せよか。



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