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いだてん頑張れ!明日はないけど

2019年10月19日 | 雑記帳
 今週初め「大河『いだてん』視聴率3・7%で危険水域突破!」というネット記事が出た。地上波はラクビ―の大勝負と重なったわけだし、仕方ないなあとは思いながら、BSで早く観た自分は少し残念な気持ちになった。その39回は実にいいと思える内容だったからだ。戦争に翻弄された「時代」が伝わってきた


 同じようなことを思った人もやはりいたようで、今日こんな記事を見付けた。「『いだてん』この回を見なかった人はもったいない。宮藤官九郎、魂の『戦争』と『志ん生』」。志ん生役の森山未來、円生役の中村七之助、そして小松勝を演じた太賀とこの三人が見事にはまった展開に、脚本・演出の素晴らしさを感じた。


 「いだてん」に絡めていえば、つくづく長いレースにおけるスタートのつまずきとはこたえるものだ。その後にいくら形のいいフォームで走っても注目されない。もはや挽回できないところまで順位は落ちているが、応援している者はまだまだいるので頑張ってほしい(明日の日曜はとうとう放送されないそうだが…)。


 ところで、本物の五輪マラソン競技の会場変更やら、大迫選手の大会創設発言やらで、ずいぶんと現実世界が騒がしくなっている。会場の方は様々な言い分があるのだろうが、どうしても大きな利権に左右されるムラ意識が見えて、苦しい。その点、同じ金銭を口にしても堂々と自己主張するアスリートの方は清々しい。


 ドラマ『いだてん』でも、戦前の東京五輪大会返上をめぐって描かれた葛藤は、真に迫るものがあった。ひたむきに力を尽くし、目標を持って走る姿は美しいけれど、その道がどんな風景をしているか、ランナー自身が俯瞰するのは難しい。才能ある者たちへのエールの仕方を、私たち応援者はじっくり考えるべきだ。


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