アワさんぶんのに 淡路島を大阪湾ごと囲む240㎞

ライドログ

自走ビワイチを無事完了しました。

次はやっぱりアワイチかなぁ、でも大阪~明石の2号線往復はちょっと面白みに欠けるなぁ、と思いつつ色々見ていると、「大阪湾一周」(ワンイチ?オワンイチ?)というややキワモノコースに使われる「深日~洲本」の航路が10月27日で終了するとの情報が。知らんかった。

ちなみに大阪湾一周のワンイチというのは、深日~明石まで大阪湾をグルっと回って岩屋から洲本までの約40㎞だけ淡路島(フェリー代約2,500円)を走る、「何しに淡路島行ってん!」っていう関西人ならではの一人ボケツッコミをかますためのコースです。(違

ワンイチでもよかったんですが、洲本から淡路島の西側を回ってくると淡路島を大阪湾ごと囲む、アワイチ&ワンイチのダブル達成コースになるわけです。

ようは陣取りゲームの要領です。僕はエンライテンド!

「航路終了したら挑戦できなくなるし、行くしかないよね!」と思ったんですが一つ大きな問題が。

淡路島にはデカ盛りが無い

自転車にとどまらず様々なブログ、地域情報サイト等でデカ盛り情報を探すもなかなか見つからない。探し方が悪いのかも知れませんが、オサレランチやオサレバーガーはお呼びじゃありません。盛りこそが映え。

で、閃きました。量が食えないなら数を食えばいいじゃない。

フェリーに乗る、海を渡るということで漁港食堂巡りです。海に生きる荒くれ者たちを長年満足させてきた漁港の食堂ならきっと腹ペコの僕を満足させてくれることでしょう。

ピックアップしたのは

ヨッシャ食堂

泉佐野市、関空近く。営業時間が4:00~15:00という少し変わったお店です。場所は漁港ではないですが漁業関係者が経営してるっぽい&営業時間が漁港っぽいのでギリオッケー。朝ごはんにピッタリだ!

ひらまつ食堂

淡路島、南あわじ市福良港。中心地から少し離れた場所で2,000円近辺と強気の値段設定のお刺身定食(時価らしい)。食べログの投稿写真見るに、強気の価格設定は自信の表れ。ご飯おかわり自由みたいだし、まんが盛りも頼めるか?なんなら別料金でも。

みどり食堂

明石市明石港、ジェノバラインすぐそばの食堂。アナゴ丼が美味しいらしい。



の3件。これはなかなか食べ応えのあるライドだぞ!

ま、書き出しでお店出したのは結局行けずでいつも通りグダグダだよ、という事なんですがね!

深日~洲本の航路再開の見通しが不明なので、幻の漁港食堂巡りルートとなってしまいました。

でもまぁ、初めての淡路島は楽しかった!

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紀州街道で深日まで

急遽予約サイトから朝の便を予約。大阪~深日は約60㎞、9:15出航らしいので、6時前に出れば朝ごはん食べても余裕があります。5:45、朝ごはん無しで出発。

早朝の御堂筋

御堂筋から紀州街道沿いに深日まで。道中、全然写真撮ってませーん!

関空そばに差し掛かり、見えてきましたヨッシャ食堂さん

よっしゃやろうの心意気

早朝なのになかなかのお客さんの入り、常連っぽい人が多くて好かれてるお店なのが伝わってきます。

メニューは並べられたおかずをピックアップする方式。我らが南森町に本社を構えるフジオフードサービスがチェーン展開している「まいどおおきに食堂」(地域名で「〇〇食堂」のやつ)系でだいぶ普及した感がありますが、こういう古き良きスタイル大好物です。

煮魚の甘辛い香りにつられそうになりましたがあえて魚介にはせず、お店の定番らしい卵焼きをチョイス。

玉子焼き、牛スジ大根、豚汁、ごはん(中)770円。理想の朝ごはん。

この卵焼きがプルップルなんです。優しい味のだし巻き玉子。好き。

玉子焼きにプルップルという表現はどうかと思いますが、プルップルなので。

豚汁もダシ濃いめ、味噌薄めで豚肉の甘さが立っててすごい美味い。

スジ肉のうま味がしゅんだ(沁み込んだ)大根も優しい。美味い。

大衆食堂としての安心感をフルに味わえます。朝4時開店ということでサーファーの方がよく使うらしいですが、和歌山方面に行く時の定番になることを確信しました。

ヨッシャ食堂を出て「よっしゃやろう!」の心意気で一路、深日を目指します。

途中、反射ベストの自転車乗りを多数見かけました。ブルベやってたんですね。オダックス近畿さんの今年最後の200㎞、「Let’s start Brevets」。来年に向けての初挑戦、って意味合いなんでしょう。

来年こそ僕もレッツスタートします。・・・たぶん・・・。

予定通り9:00ちょうどに深日漁港に到着。が、いきなりトラブルです。

ぼく     「あの~9:15分発の予約したんですが」

おねえさん  「 9:15分発なんてありませんよ( ゚д゚)ナニイッテンダコノデブ」

ぼく     「え( ゚д゚)いや確かに返信メールに9:15発ってほらコレ」

ぼく     「 ( ゚д゚)」

ぼく     「(つд⊂)ゴシゴシ 」

ぼく     「(;゚д゚) ・・・ 」

おねーさん  「(#゚Д゚)ナンカイエヨコノデブ」

ぼく     「(ノ∀`)ヤッチマッタゼ!」




僕が予約した9:15発は洲本→深日でした!乗りたいのは深日→洲本!

さいわい次の便(10:30発)に空きがあるようで、洲本発の予約をキャンセルしてもらい、10:30発に変更。

最終日になんてやらかししてやがるこのデブ。

朝6時前に出たのに90分の待ち時間。もはや「よっしゃやろう」どころではありませんが、とりあえず港ブラブラしながら冷静にリカバリプランを練ります。

ふてぶてしい黒猫さん

無理です。答えは既に出ています。

フェリーの航行時間は55分、なんやかんやで12時前に洲本発となります。

最大の目的地、「ひらまつ食堂」のお昼の営業は13:30までなので猶予は90分ちょい。平坦信号無しならともかく、水仙郷ほか2つの登りを含む約45㎞を90分ちょいで走るのは僕にはどう考えても不可能です。

・・・・・・。

淡路島到着前に計画破綻したよ!!!!


水仙郷~福良でアナゴ丼食べる

計画破綻してようが、今日が最終日なので淡路島には行かねばなりません。フェリー代(自転車込み1,800円)払ったし。

とりあえず乗るー。

着くー。

失敗した。どこだか全然分からん。

水仙郷は頑張って登りました。写真はありません!なぞのパラダイスとかもう既視感しかない。

一緒にフェリーに乗ってた人が下るようなスピードで駆け上がっていきました。

僕もそんなスピードで登れるようになりたい(痩せろ)

途中、淡路島最高峰「諭鶴羽山(ゆづるはさん):標高607m」の入口で休憩。ペプシうまい。
淡路島はそこらじゅうに自販機があるので、ドリンク切れの心配は不要ですね。

ガードレールが近くて高いwこの坂、ルートラボとかで見るとだいぶヤバいです。

帰りにジェノバラインで一緒になった超ぶっといタイヤ履いたMTBの方がトレイル下りたいがために登ってたそうです。もちろん自走で。MTBの人って何か色々つよい。

えっちらおっちら福良まで。洲本~福良は水仙郷含めて3つの坂がありますが、2つ目が一番キツかった気がします。距離は短いけどキツい区間が長かったような。

折り返し地点が坂というアワイチルートの闇。心折れるやろー。

折り返し?いいえ。全行程の1/3くらいかな。

福良が見えてきたときは結構いい感じでした。

港に向かって下るこの感じ、いいですね!

福良到着は14:10頃。11:45に出たので約2時間半、事前の見込みなら12:30頃に着いてひらまつ食堂ジャストタイムなのに。。。

お昼は結局、「道の駅 福良」にある「山武水産」さんで頂きました。

アナゴ1匹使ったアナゴ丼、1,050円と丼にしては高めですが、全長45㎝くらいありそうなサイズのフワフワと美味しいアナゴなので、アリでしょう。

キスの天ぷらも、旬を過ぎているとは言え厚みがあって美味しかった。

でも、お店は全然悪くない(雰囲気はやや殺伐)んですが・・・。






盛りが足りねぇ。

「大盛りにしてくれませんか?」とも言い出しにくい雰囲気なので泣く泣く食べました。いや、美味かったのはホント美味かったですよ。

で、気を取り直して再出発、明石でアナゴ丼食べ比べじゃー!って思ったんですが。

さっきと反対から眺める福良港

なんか適当に登った先が行き止まりだった!

大鳴門橋で渦潮待ち、もう色々諦める

明るいうちに淡路島終わらせたかったのにやっちまった。登るのに普通の人より時間が掛かる僕にとってこの登りは結構なタイムロスでした。で、大鳴門橋に寄ってみよう、と思ったらまたも登り。

大鳴門橋なう

この写真撮ってる時に何か男の子が声をかけてきました。

「あんなー、もうちょっと待ったらここぐるぐるーって渦潮でんねんでー!」

ぐあーマジか。かわえぇ。

かわいいのはまぁいいとして、「あっそ」っつって帰る訳にも行かんじゃないかこのヤロウ。

おじさんもここが渦潮スポットなのは知ってるんだよ。おじさんだから。

でも、そう言われてしまったら「マジでー!ちょっと待ってみるわー!」って返すしかないよね。

僕の前にも何人か自転車乗りが居たんですが、自転車撮ってはすぐに帰るジャージおじさん達を男の子ながら疑問に思ってたんじゃないでしょうか。

心の余裕だいじ。うん。

潮の流れが交差してるのが分かります。あの辺がうずしおポイントかなー。

30分ほど待ちましたが渦潮出ず!男の子もお母さんが来てとっくに帰ったよ!(不審がられたりはしなかったと思う・・・たぶん・・・いや自信ない・・・。)

この辺でもう色々諦めました。のんびり帰ろ。

ちょうど北淡にかけての海岸線、通称「サンセットライン」で日没見れたらエモいんじゃねぇ?などと思ってリスタート。

ところどころに断層がむき出しになっていてパシャリ。これ阪神淡路震災の時の名残かな?自然の力に圧倒。

風車群見て

迷う。大きな通り沿いに走ってたのになんだココ。行き止まり。

結局サンセットラインは雲が出て微妙でした。

そうこうしてるうちに真っ暗に。事前予報でも知ってはいましたが、夜にかけて北からの向かい風。


それほど強くはありませんがとにかく真正面の風。風切り音以外聞こえず、後続車のライトに振り向けばすぐそこにバス。夜の海岸線でバスに追われると超怖いね!

初めての淡路島でこんな緊張したナイトライドするとはwwwまぁいい経験w

たまに街中に入ると淡路島にいる感ゼロ笑(昼間なら海見えるはず)

なかなか忍耐のライドで、空腹に耐えかねてウィダー&サラダチキン。

この写真だけ見ると意識高いサイクリスト

急いでいる訳でもないので、最後の40㎞めっちゃ慎重に休憩挟んで3時間くらいかけて明石海峡まで返ってきました。

明石海峡大橋です。ヘタクソ笑
なんたら岩。初見なので帰ってきた感はない

でジェノバライン。30分ほど待ったんですが、「私らはもう明石から輪行ですわーガハハー」ってビール飲んでる人がいて誘惑に負けそうになりました。

イッテQやってました。

21時着なのでみどり食堂(19:30閉店)も当然やってない。

明石~大阪の2号線は海岸線に比べると余裕すぎたので書くことが無いwww

明石~須磨間信号停止ゼロでした

淀川大橋から梅田のビル街。

僕は普段輪行バッグを持ってますが、緊急時以外は自走にしています。

最大の理由は「ダイエットしてる」という意識の最後の拠り所だからというクソみたいな理由なんですが、こういう普段見慣れた夜景を見て「今日も無事に帰って来れたー」って安心感と達成感を得られるのもある意味自走の醍醐味だと思います。

今日の場合、「ウチから淡路島囲ってやった!淡路島獲ったどー!」って達成感がありました。2号線-ジェノバライン往復の自走アワイチでは多分、獲った感は無かった。(実際琵琶湖獲った感は無い)




・・・・・・。

いやー、ほんとうにバカですね。手がつけられないよ!





ログ

時間かかりすぎワロタ。自走ビワイチも結構かかったと思ってたけどそれ以上。90分待ちとフェリー時間込みにしてもちょっとどうかと思います。

ちなみに深日~洲本間の航路は現在、岬町がふるさと納税対象のクラウドファンディングを募っています。

う~ん。ちょっと成功させる気があるように見えないですね。入れなくても再開したら乗せてね。





終わり。

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