再エネ復権のための1歩

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「施工不良問題」はこの先のドタバタも綴っていく予定です。
施主と営業担当のコントになりそうですが、
ハッピーエンドでなくてはコントとして成立しないので
頑張ってハッピーエンドに持ち込もうと思います。

施工不良では終わらせない

誰得なのか?

犯罪の犯人はその犯行で最も利益を得るものと言われています。

施主は発電所崩壊のリスクしかありませんね。(Lose)

販売店は既に施主からの信頼は失墜していますが、
ここでさらに信頼度が下がり地を這っています。
営業的にもマイナスなはずです。(Lose)

施工店についても同様にマイナスだと思います。(Lose)

この犯行によって誰が得をしたのでしょうか?

実際のところ

恐らくですが、現場で働くアルバイト君のスキルそのままの施工で
エンドユーザーに渡っている事に問題があるのだと思います。

少なくとも施工店の手を離れる際に、施工したアルバイト君の
仕事をチェックするバイトリーダ君か親方のチェック機構が
働いていなかった事が問題ということです。

さらに言うなら、施工店の親方から連絡を受けた販売店の営業が
そのままほったらかしにしているのがさらに問題ということです。

そして、
販売店の話を鵜呑みにする施主であれば
事故が起こるまで気づかないという
不幸の3連奏の出来上がりというわけです。

こうなると3者共同の犯行に見えますがはたしてどうでしょうか。

バブル期の遺産

バブル期の時も「作ればとにかく儲かる」という事で、
モノづくり全ツッパ」というか
作りっぱなし」の状態が散見されました、

失われた20年の間
後任である皆さんは随分苦労されましたよね。

残念ながらソーラーの現場では同じことが起こっています。
ごましおを見て笑っている皆さん、お気をつけあれ
「あなたも同じですよ?」

僕はたまたま情報発信をしていて、
僕の周囲に発電所をよく見れる人がいたという条件があっただけです。

これは氷山の一角で、全国各地で同じことが起こっていると思います。

基本的に作る側は「できるだけ早く、できるだけたくさん作れ!!
という事が至上命題です。

早く」というキーワードは
得てして「丁寧」やら「正確」やらのキーワードと

背反することがあります。

「早く」という意味を取り違えるとまずトラブルになります。

ただ、今もソーラーはバブルの残照が続いています。

面倒くさい客は無視すればいいんです。どうせ客は一杯いるんだから
こういう考え方が業界を席巻していますよね。

もちろん全うな思想をお持ちの方もおられますが
残念ながら善行は悪行にかき消されがちです。

そして失われた20年を経験された皆さんは御存知ですよね。
そのバブル期にあった会社。
あなたが尻拭いをした時「作ったその会社は既になかったでしょ?(笑)

つまりはそういう事です。

じゃあ誰がパネルを飛ばしたのか?

さて、去年は台風で太陽光発電所もかなりの被害がありましたね。
パネルが飛んだ悲惨な事故も多くありました。
中にはまっとうに施工された発電所が被害を受けたケースもあると思います。

しかし、スクリューごと地すべりで流れた発電所
本当にそこに発電所作ってよかったのでしょうか。

パネルが飛散した発電所
本当に想定外の風圧があったのでしょうか。

ちゃんと施工されていたのでしょうか。

スクリューごと引き抜けた発電所
本当に引き抜き強度でていたんでしょうか。

オーガで打ち込みした時から気づいてましたよね?弱いって。

結構な確率で人災なんじゃないですか?

災害を理由に架台強度強化などが安易に国から指示されていますよね。
本当にこれがあるべき姿に向かっているのでしょうか?
もっと違うところで対策しないといけないのではないでしょうか。

復権に向けた活動

まずは事故を未然に防ぐためには、
現行のルールで正しく設置する。
という事ができるようにならなければならないと思います。

ただ、現行のルールは読みにくい上に建築士しか解読不能の意味のわからない

ものです。

無視する以前に販売店、施工店ともに「わからないのです」

「強度計算についてちゃんと説明できる人間は今まで会ったことがないです。」

「国のガイドラインを読んだことのある人も殆ど会ったことないです。」

※皆さんしっているフリをされますが、2-3言話せば分かるのですよ。それぐらい。

誰が見ても明らかなルールであれば、少なくともチェック機構は働き始めます。

強度基準をいたずらに上げるのではなく、誰もがわかるようにするのが急務ですよね。

犯人は「知らないから判らないから守りようががない

という状況そのものなんだから

だから、そこを改善するのが、復権の第一歩だと思います。

・あるべき姿が示されていて万人が理解できること。
・施工後の発電所があるべき姿か正しくチェックできること。
・確認結果を共有できること。

この3つを世の中に広めていくしかないなと思います。

特定の施工業者の実際を公開して注意喚起するだけでは復権には届きようもありませんね

次に打つ手はこんな感じの方向で形を作りたいと思います。