スプリットからドブロブニクまでは再び5時間弱のバスの旅。途中でボスニアヘルツェゴビナを通過するため、クロアチア出国→ボスニアヘルツェゴビナ入出国→クロアチア入国という手順をとることになります。こちらは滞在時間わずか15分のボスニアヘルツェゴビナの景色。超短時間滞在にもかかわらず、強烈なインパクトのある国でした。

ドブロブニクには、ほぼ定刻に到着しましたが、それでも19時過ぎ。そこからホテルまで歩いていると、道に迷ったこともあり、19時半になってしまい、この日はそのままホテルでゆっくり過ごしました。(笑) 7月のドブロブニクは、ハイシーズンなのでホテル代がとにかく高い!旧市街エリアに泊ろうものなら、貧乏学生は即破産。とは言え、未知の国でいきなりSOBE=いわゆる民泊を試すのは、ハードルが高すぎるので、Hotels.comと暫く向き合った結果、見つけたのがHotel Perla。ラパッド地区というビーチが点在するエリアに位置していて、長距離バスターミナルから徒歩で移動することが可能(20~30分かかるけど)かつ、旧市街へのバス停やインフォメーションセンターにも近いという比較的好立地のわりに、この時期のドブロブニクにしたらお手頃価格でした。フロントスタッフも皆親切で、モンテネグロツアーの相談にも快く応じて下さったりと、満足度も高かったです。

 

到着翌日に1日で巡ったスポットをご紹介。

 

①城壁

旧市街の赤い屋根と、真っ青なアドリア海が一望できるドブロブニク屈指の観光スポット。確かに、城壁を歩きながら眺める景色は素晴しく、進むにつれて変化していく風景も楽しかったです。ただ、とにかく暑くて、真夏の炎天下に入場したことをひたすら後悔しました。出入り口が2か所しかないため、一度入場すると、ほぼ確実に1周することになり、所要時間はおよそ1時間。その間、屋根のない城壁の上を、直射日光を浴びながら歩き続けるので、熱中症対策は必須です。

②総督邸

ラグーサ共和国の総督の邸宅かつ行政機関が集まったドブロブニクの元中心部。総督といっても、任期は1か月で、どちらかというと象徴的な意味合いが強い役職だったそうです。バロックやロココ様式の部屋の他、武器等が展示された博物館、地下牢等を見学することが出来ます。それぞれの部屋ごとに装飾の趣が異なっているところが興味深かったです。

③聖母被昇天大聖堂

総督邸の向かいに位置する聖母被昇天大聖堂は、17世紀にバロック様式で再建されたもの。祭壇にはかの有名なティツイアーノの「聖母被昇天」が飾られています。外装、内装ともに白を基調にした優美な空間でした。

④フランシスコ会修道院

中庭のロマネスク様式の回廊が美しい修道院で、内部にはヨーロッパで3番目に古い薬局もあります。薬の調合道具や処方箋、聖具が展示された博物館もなかなか面白かったです。

⑤スルジ山

ドブロブニクの旧市街を一望できる絶景スポット。山頂まではロープウェイで登ることが出来ます。往復150クーナとお高めですが、真夏に1時間余りの登山をするよりは、速さと快適さを優先する方がおすすめです。山頂には、ナポレオンが贈ったとされる十字架があり、絶好のフォトスポットになっています。

ロープウェイ乗り場を通り過ぎて西に進むと、独立戦争展示館があります。クロアチア独立戦争の際に、破壊された砦がそのまま利用されており、非常に生々しく感じました。ユーゴスラビア内戦は、世界史の授業で、少し触れる程度の学び方しかしなかったので、とても勉強になりました。解説が詳細すぎて、全部読んで回っていると、全然時間が足りませんでした。歴史に興味がない人でも、このドブロブニクがかつて戦場になり、そこから復興した街だということは理解しておくべきだと思います。

⑥民族博物館

ドブロブニクカードで入場無料だったので入ってみました。民族衣装や道具、台所の再現等、視覚的に楽しめる展示でしたが、解説が少ないので細かい部分はよくわからないという難点もありました。民族衣装は、地域ごとの特色が出ていて興味深かったです。

 

⑦シーフードレストラン「ロカンダ・ぺシュカリヤ」

旧港の目の前にある大人気のシーフードレストラン。シーフードリゾットは、魚介の出汁が効いていて、日本の物とは比べ物にならないくらい美味しかったです。

⑧レストラン「ドゥンド・マロイェ」

ドブロブニクの目抜き通り、プラツァ通りから1本横道に入った所にあるレストラン。家族経営ということもありアットホームな雰囲気の中で食事をすることが出来ます。お値段は少々お高めかもしれませんが、お味はどれも絶品ですし、サービスも良かったので、おすすめです。日本語メニューもあるのですが、その日本語が自然すぎて逆に笑えてしまったので、気になる方はチェックしてみてください。白身魚のスープ、魚介グリル盛り合わせ、焼きプリンをいただきました。

クロアチア紀行もあともう少し。次回は、モンテネグロ日帰りツアーについてリポートします。

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