クロアチア旅行記もいよいよ終盤。今回は、ドブロブニクからモンテネグロへの日帰りツアーに参加した一日をリポートします。
モンテネグロという国の存在を意識したのは、「世界ふしぎ発見！」がきっかけでした。そこで取り上げられていた美しい景色の数々に魅了され、行きたい国リストに急遽浮上。ドブロブニクから、世界遺産コトルや岩礁の聖母マリア教会までは、日帰りで周れる距離だったので、ドブロブニク発のツアーに参加することにしました。モンテネグロ行きのツアーはいくつかありますが、ホテルのフロントでおすすめされたのはLaus Travelという旅行会社が催行するもの。口コミ評価も高いとのことだったので、フロントを通して申し込んでもらいました。
https://laus-travel.com/montenegro-tour-from-dubrovnik/
朝は早いですが、ホテルから徒歩２分の所でピックアップしてくれるので、とても助かりました。別会社が催行するメジャーなツアーがあるそうですが、そちらはコトルでの滞在時間が非常に短いそうなので、スケジュールをよく確認してから申し込んでください。
僕が参加した日は、計５名の小規模なグループだったので、和気あいあいとした雰囲気で楽しかったです。ガイドさんも、クロアチアやモンテネグロ、ユーゴスラビアについて様々なことをお話して下さってとても勉強になりました。ユーゴスラビアが解体したのは１９９０年代に入ってからなので、大多数の国民の記憶にはっきりと刻まれているんだなと感じました。相対的にはユーゴスラビア時代の方が良かったと考えている人が多いそうです。というのも、実質政府が全てを管理していた旧ソ連とは違い、ユーゴスラビアでは労働者が生産手段を所有していたため、ユーゴスラビア解体後に格差が拡大してしまったという考えが主流だそう。ただ、話が詳しすぎて、民族同士の利害関係等は把握しきれていません。(笑)時間のある時に復習しようと思ったまま、未だ時間がとれていません。(笑)
コトル
最初の目的地は世界遺産の街コトル。中世そのままの街並みが残されている旧市街は、タイムスリップしたかのような気分を味わえます。
①城壁
コトルの街並みを一望出来る城壁に登ってみました。道はやや険し目で、舗装されていない道を通る箇所もあるので、特に夏場は体力が必要です。山の中腹には、１５世紀に建てられた小さな教会があります。登り始めたはいいものの、中腹まででさえかなりの時間がかかり、これ以上登っても景色がそんなに変わりそうではなかったので、３分の２くらいのところで引き返しました。(笑)
②聖二コラ教会
二コラ広場に建つロシア正教の教会。中央祭壇の装飾が見事でした。
③聖ルカ教会
聖二コラ教会の向かい側にある小さな教会。正面の祭壇の左側を入った所にあるイコンが見ごたえがありました。
街並みはこんな感じ。まるで映画のセットのよう。
滞在時間は２時間以上あったのですが、それでもけっこうあっという間でした。先述したツアーの滞在時間はもっと短いそうなので、コトルに行きたい！と言う方にはLaus Travelのツアーをおすすめします。
ぺラスト 岩礁の聖母マリア教会
モンテネグロのもう１つの絶景がこちらのぺラストにある聖母マリア教会。その名の通り、海に浮かぶ岩礁の上に教会が建っています。その昔、船乗りがこの場所でイコンを釣り上げ、その場所に教会を建てたのが始まりだとされています。
教会までは、対岸からボートで向かいます。もっと秘境的な場所をイメージしていたら、観光客だらけであまり神聖な雰囲気はありませんでした。それでも内部の装飾は、息を呑むほど素晴らしかったです。
ここで結婚したカップルがマリア様に捧げたブーケが数多く残されていました。
祭壇横から、博物館につながっていて、展示品を見学した後、２階のテラスに出て終了となります。
教会のある島の隣に見えるこの島はローマ教皇の私有地だそうです。
ドブロブニクの㊙絶景スポット
本来の行程では、この後ドブロブニクに引き返して解散だったのですが、ガイドさんのご好意で、サプライズとしてドブロブニクの街が一望できるスポットに連れていってもらいました。観光スポットのスルジ山よりも、もっと東寄りの山の頂上から旧市街が見下ろせます。スルジ山からの景色よりもはるかに綺麗でした。
途中、クロアチア内戦で全壊した村（地図で確認すると、おそらくBosanka村だと思います）も通りました。現在も復興が続いていて、内戦がつい２０年程前の出来事で、決して遠い過去ではないんだと実感しました。その証としてドブロブニク付近の道路には、戦争の慰霊碑があちこちに立てられてます。
個人では、日帰りでコトルとぺラスト両方を訪れるのは難しいですし、クロアチアについての知識も深められたので、ツアーに参加して本当に良かったです。Laus Travel、おすすめなので、モンテネグロ行きを検討中の方は是非参加してみてください。ドブロブニク到着後に申し込むことも可能なので、まずはホテルで相談してみては？
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