恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

12/7(土)池袋演芸場昼席(代バネ:隅田川馬石)

2019年12月07日 | 噺とか
スタンプカードの日付を見たら前回来たのが9月、ということで、
久しぶりの池袋演芸場にやってきました。
本来であれば昼のトリが文菊師匠で、これは一度行くかなと計画していたのですが、
この日は代バネで隅田川馬石師匠の名前が。
ちょっと考えていた趣向とは変わってくるのですが、
馬石師匠の心地よいトリネタが聞けるのなら、と氷雨の中を池袋へ。

門 朗「道灌」
志ん松「熊の皮」
甚語楼「猫と金魚」
美智・美登「奇術」
蔵之助「相撲風景」
歌 笑「松山鏡」
笑 組「漫才」
圓 歌「母ちゃんのアンカ」
菊 丸「宗論」
翁家社中「太神楽」
志ん輔「水屋の富」
-仲入り-
志ん陽「粗忽長屋」
小袁治「短命」
二 楽「紙切り」(クリスマス・羽子板市)
馬 石「二番煎じ」

前座の門朗さん、2月から二つ目昇進が決まっていますが、
久しぶりにお見掛けしました。
師匠譲りの「道灌」は安定していて楽しいですね。

甚語楼師匠は菊之丞師匠の代演で、開演前に自転車出勤されておりました。
こちらも安定の「猫と金魚」で楽しませていただきます。

圓歌師匠は襲名してから初めてお見掛けしました。
出囃子も「われは海の子」から変更になったことを初めて知りました。
「母ちゃんのアンカ」も久しぶりに聞きましたが、いいですねぇ。

菊丸師匠の「宗論」は息子の外国訛りがないものの、
ぶっ飛んだキャラクターとくすぐりで楽しませてくれます。
この噺もいろんなバージョンがあるんだなぁと改めて。

志ん輔師匠は一年が早く過ぎ去っていくというマクラを「チコちゃん」に絡めてあれこれ。
でもって、銀行の両替手数料が高すぎるというエピソードへ。
これ、ブログにあれこれ書いてあったので、なるほどと、二重で納得。
世の中わけのわからないことが多いわけですが、そこから「水屋の富」へ。
志ん輔師匠では初めて伺う噺でした。
富にあたった水屋の悲哀が何とも可笑しくていいですね。

トリの馬石師匠、この日の寒さのマクラから「二番煎じ」へ。
冬らしくてなんとも季節にぴったりな噺です。
以前何度か聞いているだけなのですが、細部はあれこれとアレンジされています。
上方の言葉を使う旦那さんとか、そのあたりもオリジナルでしょうか。
なんといっても番屋でのやりとりも見もので、
寒い中で煎じ薬やら猪肉の鍋をやるあたり、情景が浮かんで食欲をそそります。
ほんわかと、のんびりと江戸の風情を馬石師匠が描ききっておられました。

できることならばこのまま夜席のさん喬師匠まで見ていきたいところですが、
この日はここまで。

しかし、この日の客席の気温の低いこと低いこと。
客席の多くの人が上着をひざ掛け代わりにして寒さをしのいでいましたよ。
ときどき冷風すら出ているように感じるありさまで、
空調の管理ミスでしょうかねぇ。それとも寝させないためにわざとか・・・。


今月はもう一度、二度は池袋に足を運んでみたいと思っています。

恐懼謹言。
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