恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

7/4(土)第147回 四の日昼席@スタジオフォー

2020年07月04日 | 噺とか
スタジオフォーで毎月4日に行われている落語会です。
参加するのは昨年の5月に続いて2回目です。
人気のある師匠方が出演されるので、いつも盛況のようですが、
この日も開場時間の後に行ったら9割がた席が埋まっていてびっくり。
もう少し余裕をもって来ればよかったのですが、
どうもうちからは行きにくいところにありまして。
開演前には用意されていた39席は満席になっておりました。

コロナ対策で高座の前には透明のフィルム?シート?があるスタイル。
先月の再開時からこんな感じだったそうですが、
実際にそんな感じで高座を聞くのも初めて。
とはいえ、落語が始まってしまうとそこまで気にならなかったような。
演者さんは大変でしょうけどね。

「手紙無筆」    馬石
「まんじゅうこわい」 文菊
「同窓会」     駒治
-仲入り-
「粗忽長屋」    やまと
「竹の水仙」    左橋

この会は前座さんがいないのと、出演順も日によって変わります。
この後の仕事の関係か、馬石師匠が開口一番。なんか贅沢な気分ですね。
噺の本編は「手紙無筆」でした。
この噺も寄席などでよく聞くのですが、馬石師匠では初めてかも。
途中で切ってしまうことなく、本来のサゲのところまでいきます。
馬石師匠の飄々とした感じがよくマッチして面白く聞かせてもらいました。

文菊師匠の「まんじゅうこわい」も初めて聞くように思います。
まんじゅうを食べる所作は「長短」でたくさん聞かせてもらってますがね。
馬石師匠といい、なんとなく会場の雰囲気に合わせたのでしょうかね。
定番を立て続けに聞くことになりましたが、それもまたいいもので。

駒治師匠の新作は「同窓会」というネタで、これは初聴。
公式HPにも開設が掲載されているので、比較的有名な噺なのでしょうか。
で、あればこそここで聞けたのは何ともありがたい限りで。
25年前の甲子園の決勝戦でエラーをしてしまった大山君のお話。
細かい設定とか、ネーミングセンスとか、よく作りこまれていますよね。
ちなみに、駒治師匠、このコロナ騒ぎの中で免許を取るため教習所通いしてるそうな。

やまと師匠はオンライン落語会の苦労あれこれ。
たしかにらくごは生で聴きたいというのは私もそうなのですが、
配信もかなり普及してきましたもんね。
鈴本演芸場が無料で配信をしていますが、
無料があるとなかなかお金を払ってオンライン配信を聞こうという気にもならないのですが、
それでもやらなければならないのが商売のかかった噺家さんの悲哀でしょうか。
噺の本編は「粗忽長屋」でこちらも寄席でやるより丁寧に。
ここまで駒治師匠を除いては比較的定番続きですね。

トリは左橋師匠。
オンライン落語会ではなく、オンライン飲み会をやってみたエピソードから。
オンライン飲み会もちょっと旬を過ぎた感じなんですかね。
というか、そもそも今日の客層から見るに、
ほとんどのお客さんにはオンライン配信もオンライン飲み会も無縁な気が・・・。
で、本題の「竹の水仙」。
そこまでたくさん聞いたことのある噺ではないのですが、
最終的には聞いていて顔がほころんでしまうような、そんな噺。
マクラからサゲまでちょうど30分。
脇本陣の主人の感じとか、甚五郎の描き方とか、なんとも楽しい一席でした。

ここのところ寄席よりも落語会に足を運びがちなのですが、
本格的に寄席の定席も興行を再開してくる中で、
ちょっと定席にも足を運んで見ようかと思いつつあります。

恐懼謹言。
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