今日の国語の授業で

小学生のRくんが

 

「センセイ、

 この文章に出てくる『ピカソ』って

 ヒトの名前ですよね?」

 

 

って聞いてきたから

 

 

「そうだね、

 パブロ・ピカソ

 スペインの画描きさんだ。」

 

 

って答えた。

 

 

 

 

そしたら、Rくんがニヤリとしてニヤリ

 

 

「センセイ。

 

 ピカソの名前は

 『パブロ・ピカソ』じゃありませんよ、

 そんなに短くない。」

 

ときた。

 

 

 

むむ~~~っ!!ガーン

 

なんとRくん、

知っててボクをハメようとしたのか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

実際、ピカソというヒトは

 

本名が長いことでも有名だ。

 

 

 

 

 

途中から、自分でもめんどくさくなったのか、

「パブロ・ピカソ」と名乗るようになったけど、

 

 

 

 

本名は

 

 

 

パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・

ファン・ネポムセーノ・チプリアーノ・デ・ラ・

サンティシマ・トリニダード・ルイス・ピカソ

 

 

といったらしい。びっくり

 

 

 

 

 

 

 

 

実はボクは

長い名前について

いっとき、

「これでもか」というくらいに

頑張った記憶がある。

 

 

そういう、

ホントにどーでもいいことが

好きなのだ。

 

 

それを知ったからといって

何かの役に立つかと言われれば

せいぜい

宴会の場か何かでドヤ顔ができる程度のもんで、

しかも、

そのドヤ顔には

まわりの顰蹙がもれなくついてくるわけだから、

まあ、やっぱりほとんど役に立たない、

 

強いていえば

この仕事においては

ある種の生徒たちは

「おお~っ!センセイ、すげぇっ!!!」

とか喜んでくれるので、

 

ある意味、

どーでもいい知識が

もっとも役に立つ仕事かもしれないよ。てへぺろ

 

 

 

 

 

 

 

ひとまず、

 

中学生のころに

むさぼるように読んだ

筒井康隆氏の作品に登場する

サルバドール・ダリの作品名は覚えた。

 

 

 

「ペルピニャン駅」

と紹介されることがほとんどのこの作品。

 

 

 

本当のタイトルは

こうである。

 

 

 

 

”ポップ、オップ、月並派、大いに結構”

と題する作品の上に、

反重力状態でいるダリを眺めるガラ、

その画面には冬眠の隔世遺伝の状態にある

ミレーの晩鐘の悩ましげな二人の人物が認められ、

前方にひろがる空は、

全宇宙の集中するペルピニャン駅のまさに中心で、

突如として

マルトの巨大な十字架に変形するはずである。

 

 

絵画・作品の説明のようであるし、

実際、説明にもなっているんだけど、

これ、正式な作品のタイトルなのだ。

さすが、シュールレアリスム。

 

 

 

こりゃおもしろい、

と、当時の「少年かまた」は思ってしまって、

今で言うところの中2病、

まー、ひねくれてた時期でもあったので、

そういう方向にどんどん進んでいった、

修学旅行の感想文の提出を求められ、

与えられた紙面の99%を費やすタイトルをつけ、

本文は「楽しかった」と、たった1行だけ書いた。

今、自分の生徒でそんなことをするヤツがいたら

しっかりお説教してあげようと思うようなめんどくさいヤツ、

それが当時の「少年かまた」。ガーン

 

 

その、「めんどくさい・かまた」にして

わずか数十分で挫折した

長い名前がある。

 

 

 

それは、ある都市の名前だ。

 

 

 

 

 

「スリジャヤワルダナプラコッテ」(スリランカの首都)

なんてのは序の口もいいところ。

 

「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」

(イギリスの正式名称)

も常識の範囲内。

 

 

 

 

そんなレベルではなく、

 

くだらないこと、

どーでもいいことが大好きな

「めんどくさい・かまた」を

わずか数十分でノックアウトさせたのが

 

 

 

 

バンコクである。

 

 

 

東南アジアの国、タイ。

 

 

 

 

 

その首都は

「バンコク」であるが、

 

 

 

 

実は、バンコクには

「正式名称」がある。

 

 

 

 

 

 

クルンテープ・マハーナコーン・

アモーンラッタナコーシン・

マヒンタラーユッタヤー・

マハーディロック・ポップ・

ノッパラット・

ラーチャタニーブリーロム・

ウドムラーチャニウェートマハーサターン・

アモーンピマーン・

アワターンサティット・

サッカタッティヤウィサヌカムプラシット

 

 

という。

 

 

 

 

ムリだ、これは、ムリだ・・・。

 

 

 

「くるんてーぷ、まはーなこーん、あもーん・・・」

 

って覚えようとしたんだけど、

 

英語と違うから

そもそもイントネーションもなにもわからんし、

意味もまったくわからない、

 

で、

「こーしん」

あたりで、もうムリだとあきらめた。

 

 

 

 

以来、

「スリジャヤワルダナプラコッテ」なんかを

ドヤ顔で言ってくる生徒がいると、

 

 

「バンコクの正式名称を覚えろ。

 あれが覚えられたら、

 オマエは真の英雄だ・・・」

 

とかなんとか、

拳法が題材の香港映画の

師匠の死に際の一言のようなことを

彼らの次なる目標として知らせている、

まー、迷惑なハナシだわなww

 

 

 

今日、ボクにピカソの名前で

挑戦してきたR君にも

この「呪い」のようなテーマを与えたのだが、

彼にも強調しておきました。

 

とにもかくにも、

こういう知識というのは

もうね、まったくもって

ホントに役に立たないからね、

ドヤ顔できるくらいにしか役に立たないからね、と。

 

 

 

 

 

けど、

 

誰かが言ってたけど、

 

生きていく上での

必要最低限のものではない、

ある意味「ムダ」なもの、

それこそが「文化」だ

 

という、

ボクはこれにひどく賛成しています。

 

 

 

 

 

 

かつて、

大して役に立たない覚えるシリーズ

として、

 

 

秋元なんたらさんのユニットを

覚えようかと思ったこともある。

 

 

当時は、AKBだけしかなかったと思うけど、

そして、その予備軍みたいのもなかったと思うけど、

 

 

48人全員の名前を覚えたら

これは、役に立たず、面白いんじゃないか、

 

と思った。

 

 

 

 

 

けど、これは

覚え始める前にやめた。

 

 

 

覚えられたとしたら

その結果は

ただの「オタク」のヒトに

なるだけだと気づいたのだ。あせる

 

 

 

今覚えば、

我ながら、これは英断だった。

 

 

 

もし、当時

そんなことを気にせず、

はりきって48人の暗記に成功したなら

 

 

 

その後、次々と増殖していく

下部組織・二軍メンバー・・・なんていうの?

 

 

さらに、

HKTだのSKEだの

NMBだのNGTだの、

YKKだのJALだの

KKKだのDDTだの・・・え、そんなのない?

 

 

 

とにかく

そういうのを全部覚えるハメになっただろうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・それはそれで

すごいじゃん。

 

 

 

 

猫kama

 

 

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