韓国人の入国禁止&手続き強化をする国が次々と…“コリア恐怖症”が拡散中か

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韓国新型コロナウイルスの感染者が急増するなか、世界各国が韓国人の入国を禁止するなど、入国手続きの強化に乗り出している。

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特にこれらの措置が韓国政府との事前協議なしに一方的に行われるケースもあり、一部の韓国人旅行客が現地に到着して入国が制限され、戸惑う状況も発生している。

中国人に続いて、韓国人に対する“コリア恐怖症”が拡散されているではないかという懸念の声も出ている。

2月24日、韓国外交部(日本の外務省に相当)によると、現在まで公式に韓国からの入国を禁止した国家は、イスラエル、バーレーン、ヨルダン、キリバス、サモア、アメリカ領サモアの6カ国だ。

これらの国は、新型コロナウイルスの潜伏期間である14日以内に韓国を訪れた外国人の入国を禁止している。

韓国から入国した者を一定期間隔離したり、健康状態を観察したりするなど、入国手続きを強化した国は、ブルネイ、イギリス、トルクメニスタン、カザフスタン、マカオ、オマーン、エチオピア、ウガンダ、カタール、ブラジル、シンガポール、タイ、ミクロネシアの計13カ国だ。

イスラエルで入国禁止を受けた韓国人観光客が2月23日、仁川国際空港を通じて帰国した

ただその他の国でも、韓国人の入国手続きを強化した国が増えているのが現実である。

台湾やベトナムも韓国人に厳しい目

台湾は2月25日から、韓国から入国するすべての外国人を対象に14日間の検疫を進めていると、台湾の中央通信(CNA)が報道した。自己検疫期間は外出や出国が不可能であり、毎日有線で医療機関と健康状態を確認しなければならない。

香港の英字新聞『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』などによると、香港政府は韓国に対して旅行警報を発令し、2月25日午前6時から韓国から来た非香港人や、最近14日以内に韓国を訪問した非香港人の入境を禁止することにした。

ベトナムも韓国人入国者に対して、隔離したうえで健康状態をチェックしている。

外交部によると、ダナン市は2月24日午前、大邱(テグ)からの旅客機に乗った韓国人20人に、別の入国手続きを踏むようにした後、近くの病院に隔離して健康状態をチェックしている。

ホーチミン市も去る2月23日夜から24日未明まで、韓国から入国した575人のうち、大邱出身の韓国人3人を病院に隔離した。そのうち2人は、呼吸器疾患の症状がないことが伝えられた。

ベトナムはすでに自国民に、韓国への訪問を自制することを勧告した状態だ。ロイター通信は、ベトナムのバンブー航空が2月26日から韓国を行き来するすべての路線の運航を中止することにしたと伝えた。

他の国も次々と入国手続きを強化

アフリカの島国モーリシャスは、公式な入国禁止ではないが、2月23日午後に到着した韓国人観光客34人のうち一部が発熱など風邪の症状を見せると、入国許可を保留した。

韓国人観光客はスケジュールに支障をきたす困難を経験した。妊婦を含む新婚旅行で訪れた2組が病院に隔離され、残りの30人は別の施設に隔離されたと伝えられた。

モンゴルも2月25日から3月2日まで、韓国からモンゴルに、またモンゴルから韓国に向かうすべてのフライトを中断することを決めた。

先立ってイスラエルも、韓国政府と事前協議なしに自国に到着した韓国人を韓国に送り返し、ヨルダンも韓国人の入国禁止措置を下した。これは、イスラエル巡礼に参加したカトリック安東教区の信者39人のうち28人が感染の判定を受けたことが主な影響を及ぼしたものと把握される。

またアメリカ国務省も、韓国と日本の渡航注意情報を4段階の上から3番目にあたる「レベル2(注意強化)」に引き上げた状態だ。