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「行ってまいります。ありがとう存じました」

’90年6月29日の朝、紀子さまは実家・川嶋家のご家族にそう告げられた。そして皇居で秋篠宮さまとの「結婚の儀」に臨まれ、皇室へと嫁がれた――。

秋篠宮さまと紀子さまのご結婚、そして秋篠宮家の創設から30年。ベテラン記者は、紀子さまの“激変ぶり”に驚いているという。

「いまや『秋篠宮家のキーパーソンは紀子さま』といっても過言ではないでしょう。ご成婚された当時は、学者の家庭で育った素直なお嬢さまというイメージでしたが、ご一家を支える大きな存在になられました。“皇室一忙しい”と言われるほど多くのご公務にご夫妻で取り組まれながら、3人のお子さまを育てられたのですから」

最近のコロナ禍においても、紀子さまのご活躍が目立つという。

「秋篠宮ご一家は5月、500着もの医療用ガウンを手作りし、済生会へ寄付されました。ご一家の団結を演出されたのも紀子さまだそうです」(前出・ベテラン記者)

ただ、秋篠宮家は現在、決して順風満帆といえる状況ではない。4月に予定されていた秋篠宮さまの「立皇嗣の礼」はコロナ禍のために延期に。そして、長女・眞子さまの結婚も延期されたままだ。

そんななか、本誌は小室さんの“肉声音源”と“論文掲載”を相次いでスクープした。小室さんの留学先であるニューヨーク・フォーダム大学のHPで4月、金融の専門家に小室さんが英語でインタビューを行う音声が公開されていたのだ。さらに、昨年の夏に小室さんが英語で執筆した論文が、ニューヨーク弁護士会が発行する雑誌に掲載されていたことも判明した。

インタビューと論文はともに、起業家の資金調達がテーマ。小室さんの代理人を務める上芝直史弁護士に、改めてこの快挙について聞くと、

「当時、小室さんが関心を持って研究していたのは、株式の配当や投資のリターンとは違う目的を持つ社会的企業のために、どうやってお金を集めるのかということでした。そのため、こういったテーマの論文を書いたということです。そこに特別な意図があったわけではありませんが、論文が掲載されたことはありがたいと思っているでしょう。当時は、論文で取り上げた分野に将来的に進もうと考えていたかもしれませんが、現在は彼の関心も移り、違う分野について勉強していますよ」

本誌の報道後、テレビ局も小室さんの論文に注目。『モーニングショー』(テレビ朝日系)、『バイキング』『グッディ!』(フジテレビ系)が続々と取り上げたが――。

「実は、宮内庁側も小室さんについての報道に対して、非常に神経質になっているようなのです」

そう語るのは、あるテレビ局の報道記者。

「眞子さまの結婚問題を取り上げる際に、小室さんのことを過度に美化しないでほしい――。最近になって宮内庁職員から、ひそかにそういった要望を受けたのです。もちろん公式の要請ではなく、あくまで内々での依頼ではあったのですが……。やはりこういった動きの背景には、眞子さまの今後を心配されている、秋篠宮さまと紀子さまのお気持ちがあると思います」

小室さんの“快挙”を受けて、ワイドショーのコメンテーターはいったいどのような反応を見せたのだろうか。

『モーニングショー』の玉川徹氏は「彼は自らを追い込んで厳しい状況の中に入っていった。努力だけでなく結果を出していることもわかった」と小室さんを評価。「いったい、小室さんをバッシングする理由なんてどこにあるんだろうって思う」とコメントした。

さらに『グッディ!』の安藤優子氏は「こういう実績をニューヨークで残したなら国民の見る目、変わりますよね。私、率直に言って(評価が)変わりました。すごく頑張ってるんだなって」と目を輝かせた。

ネット上では《どんなに素晴らしい論文を発表しても眞子さまに相応しいかどうかは全くの別問題》などと指摘する声もあるが、ワイドショーの論調に影響される視聴者も多いはずだ。

「ニューヨークでの実績が明らかになるにつれ、小室さんの評価もうなぎのぼりになっています。眞子さまとの結婚に強く反対されている紀子さまは、ワイドショーの度重なる“称賛報道”に頭を悩ませているのではないでしょうか」(前出・報道記者)

一方で、紀子さまは別の理由で小室さんに反発されている可能性もあるという。

「もしかすると、紀子さまは小室圭さんの快挙に対抗心を燃やされているのかもしれません」

そう語るのは、皇室ジャーナリスト。

「実は、紀子さまは研究者としての一面をお持ちです。結核予防会の総裁を務められている紀子さまは『結核予防婦人会』の毎年の講習会にも参加し、熱心にメモをとるお姿が目撃されていました。さらにはお茶の水女子大学の大学院にも通われて論文を書き上げ、’13年3月に博士号まで取得されました」

忙しいご公務と育児の合間に研究活動を続け、博士号を取得された紀子さま。

「ただ、紀子さまの論文はアンケート調査を分析したもので、博士論文としては分量も内容もやや寂しい印象でした。それゆえ、全文英語で金融の専門知識を駆使した小室さんのハイレベルな論文に、紀子さまは驚かれたのではないでしょうか。小室さんは学業での実績により、眞子さまとの結婚に弾みをつけたつもりなのでしょうが、むしろ紀子さまの反感を買ってしまったかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)

「女性自身」2020年7月14日号 掲載