墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

 今日の外来でいよいよ最後かと思っていたのに!まだ通院が必要なんて、もう嫌になる。もう病院嫌、絶対嫌。
 入院中、空いていた隣のベットに凄い器具を付けて患者が眠ったまま運ばれて来た。こんな重傷者も一般の病室に入るものなのかと思った。どうやら名前は哲っちゃんというようだ。哲っちゃんは全身麻酔で体の中に残っていた大きな金属プレートを取り出した手術の直後のようで、ブクブクと循環する理科の実験みたいな装置や管に繋がれている。付き添いの哲っちゃんの母親が笑顔で会釈してくれたので雑談をしたがとにかく酷かったそうで、腫れが凄くてもう動けなかったらしい。それなのに翌日、哲ちゃんは「よかったらどうぞ」と菓子パンを渡してくれて「がんばってくださいね」なんて余裕、自力で歩いて速攻で退院して帰った。たった数日のくせに部屋の先輩面して「こちらこそよろしく、大変ですね」なんて言っていたこっちはそれから3日も置いていかれた。しゃべっているのを聞く気はないが聞こえてしまうので覚えていたが、全身麻酔の手術をするような哲っちゃんよりも倍の入院費が掛かってしまった自分は、どれだけややこしい災難に見舞われているのかと嘆いた。

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退院3日前。腫れも治まり、傷も小さくなって自分でも観察できる余裕が出てきた。

 感染症の場合、細菌が体に残らないようにわざと逃げ道として傷を開いたままにしている部分を残しているとかだそうで、毎日そこから膿を絞り、洗浄してガーゼを詰め直す激痛、出血、発熱の手間。哲っちゃんみたいにガッサーっと開いても、すぐに縫って閉じてしまえれば治りも早いようだ。

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12/9(信用買い・売り・計)

病院内の壁に貼ってあるスマホのマーク。通話は不可、通信は△。周りを見回すとスマホを使っている人もいるので試してみたが、何かすごい遅いから電源から切っている。やっと処分できる(4800)オリコンも値幅を広げられなかった。処分優先で薄利でもとは考えていたが、なかなかリズムに乗れない生活から脱却できない。
退院直前、先生は「凄く頑張ってくれました。本当にこちらが助けられます。驚異的な回復力です」と、相変わらず病院の方針通りなのか患者を持ち上げながら殆どゴールと言っていたのに、なかなか・・・ まぁ自分の責任だし、実際まだ手首は痛くて動かせないけど。