こんにちは、まみずハルカです。
私は現在、九州大学の理系学部に在籍しています。
大学に入った時点で自分は技術職につくものだと感じていました。
(どうして、理系の学部に入ったかという理由は別の記事で書いたので参照してください↓)
さて、「昔から理系」な私ですが大学の授業を受けていくにつれて「自分には合っていない」と感じるようになりました。
ここから、私の経験談を綴ります。
それは、大学2年生の夏前でした。「この学問を学んだ先に自分のやりたいことが待っているのか」と大学2年生にして中2レベルの哲学をしていました。
・自分の言っていることに異様なほどの自信を持っている教授
・脈略なく展開する授業
・莫大な量の暗記を要するテスト
どれもこれも「将来の職業に対する必要悪」とはいえ、私にとっては苦痛そのものでした。
先にある将来でさえも不明瞭なものでその時点で確定要素はありません。
「闇雲に走っている」という感覚に苛まれたのです。
もちろん、夢に向かってまっしぐらタイプの人間だと全く躓かないと思います。
しかし、高校生の頃将来の職業について深く考えていなかった私にとってその授業は
「固定の職業」を強要されていると感じてしまったのです。
(深く考えずに学部・学科を選んでしまった私の責任です。)
その「固定の職業」の明確なビジョンがないまま、目の前の断片的な知識を詰め込むことにある種の拒否反応を覚えてしまいました。(成績の悪い人間の典型的な挫折・・・)
そして、自分の中の何かがプツンと切れた気がしました。
(小説っぽい言い回し...)
その時の私は本気で大学を辞めたいと思っていました。割と病んでいました笑
そして、前期最後の期末試験を意識的にブッチしたのです。
しかも、2つの科目をです。
時計の針が進むのをじっと見ながら、試験時間中に家の中にいた記憶があります。
今振り返ると、とても怖いです笑
当然ながら、私の成績表には必修科目のFが何個も連なりました。
これを見ても、私は驚くことはありませんでした。心は「無」の状態だったからです。
高校の頃に興味があった分野にも関わらず、学べば学ぶほど嫌いになっていきました。
大学を辞めたいと思ったり、転学についてたくさん調べていました。
(転学しようと思ったのですが、時すでに遅しでした。)
このように悩んだ私ですが、今現在しっかりと大学4年生になれています。
「悩みを乗り越えた!」と言いたいところですが、実際は乗り越えてはいません。
どうやって、前に進んだかというと
「大学卒業は自分のためでなく親のため」と自分に思い込ませたのです。
「自分のため」と思うと勉強に手をつけることができなかったのです。
しかし、動機を「人のため」と設定すると気がとても楽になりました。
今まで、人以上に莫大な教育費をかけてくれた親のために単位を取得しました。
(もちろんそんな事を言うと親が悲しむので、絶対に言いませんでした。)
「勉強は自分のためにしなければならない」という教育論が敷衍していますが、
時と場合によるなと思います。
動機は不純でも、勉強してよかった(成績がついてよかった)と思っています。
(再履修の必修科目の授業数は5つもありました笑)
大学3年になった私は当然のごとく、将来は文系職(総合職)に就こうと考えました。
だから、5月頃から一切業界を絞らずインターンに狂ったように行き始めました。
夏休みは九州から出て、東京や大阪までインターンをしに行きました。
就活ガチ勢と化した私でしたが、またしても
自分の中の何かがプツンと切れた気がしました。
(大学生活2度目のプツン...)
初めて行ったインターンでは「なんていい会社なんだ!こんな所で働きたい!」と感じました。しかし、たくさんのインターンに行くうちにその新規性は薄れてしまいました。
つまり、「どこの企業も根本はみんな同じ」ではないかと結論付けてしまったのです。
こうなると私の将来は八方塞がりに思えてしまいます。
自分の入った学科の興味は薄れ、将来入るはずの企業に魅力を感じなくなったのです。
そして、大学3年の冬。あれほど、やっていた就職活動を一切しなくなりました。
その代わりに、院に進もうと考え直したのです。(私の思考は紆余曲折します。)
もちろん、その学科の分野には興味がなかったのですが、他の分野に派生させた分野があることを知りました。
理系の分野であっても、心理学などの文系の研究につながっているものは少なくありません。
だから、自分の専攻を退けるために自分の専攻の勉強をしようと考えました。
(意味分かりますかね...)
院進学を決意した私ですが、またもや悩んでしまいます。
(悩むスパンが短いですね...)
以前別の記事で書きましたが、自分の研究者としての適性のなさに気づいてしまったのです。
いくら、文系に関連する研究内容が面白く思ったとしても研究の工程は変えることはできません。
つまり、膨大な実験をして、データをまとめて、細かくそれを記さなければいけないのです。
私は、物事に興味を持つと、いち早く知りたいと感じてしまいます。
しかし、研究結果はそんな単純に迅速に答えが出るわけではありません。
コツコツ緻密な作業が苦にならない人が研究者向きだなと思います。
一つのことに執着する気質もまた必要な気がしました。このように考えると、自分は研究者に向いてないと悟りました。
そのことに気づいた瞬間、再び就活をし始めました。
一度就活をしていたので、どの企業も「どんぐりの背比べ」という説を得ていました。
だから、選び方はシンプルなものになりました。
まず、私の今まで生きてきた人生の中で心に残ったことを思い返します。
そして、それに関連した会社を厳選しました。
KADOKAWA、吉本興業、日経新聞社 etc
しかし、エントリー期限がすでに過ぎていたり必須の説明会が行けないなどエントリーすらできない所もありました。
結局、エントリーシートを出すことができたのは上記以外の2社でした。
そして、無事1社の内定をいただき今に至ります。
いまだに再履修の授業が残っていますが、どうにか来年の春には入社したいと思っています。
私の周りにはストレートに院進学をする人や就職する人が多くいます。
しかし、私にとってその場その場で後悔のない選択をできたことはよかったなと思っています。
では、また〜